ディパーテッド

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マーティン・スコセッシにはオスカーとって欲しかったけど、とれてよかったけど、作品賞までとるとは思わなかったな。これってそんなにすぐれた映画?見たのは公開ももうすぐ終わりという平日のシネコン(授賞式の前)。お客は15人あまり。私はオリジナル見てないし、レオもマットもどうでもいい。でもマーク・ウォールバーグが出ているので見る気になった。宣伝はレオやマット、ニコルソンばっかり。マークだって出てるのよ!他にマーティン・シーン、アレック・ボールドウィン。アンソニー・アンダーソンも出てるけど、こういう真面目な映画には似合いません彼。マークは思ったより出番少なく残念。印象は強烈だけど何でノミネートされたのか不思議。コリン(マット)、ビリー(レオ)両方に愛される精神科医マドリン役のヴェラ・ファーミガは「15ミニッツ」に出ていた人。両方と仲良くなるなんて、普通はやな女!・・となるところだが、彼女はならない。さびしそうな顔立ちが印象的。内容は・・暴力に対する暴力・・みたいな描写の連続。最後はどうなるんだろう・・と思っていたら・・続けざまに死、死、死。2時間半見て残ったのが死体の山じゃあねぇ・・。たくさん死んで何かは変わったのか。うんにゃ、なーんも変わってねぇ。変わらなければ無駄死にだ。でも・・ホント何も変わらない。同じこと(暴力・殺し合い・だまし合い)のくり返し。人間ってそんなにバカなのか。そういうのをこれでもかと見せられるのでうんざりする。空しい。それでも多くの人間がムダに死んでいく一方、新しい命もまた宿る。新しい命にはほんの少しだが希望はある。てなわけで、長い映画だけど退屈はしないしそれなりにドキドキする。力強くて手慣れた感じで作ってある。やたら音楽がうるさくて気が散るが活気はある。出演者は実力者ばっかりだから安心して見ていられる。レオもマットもマークもシーンもボールドウィンもよかった。でもニコルソンは・・いやだった。最初から最後までアブラぎっていた。どの映画でもやってることここでもやっていた。画面にうつって欲しくなかった。表情、しぐさ、セリフすべてがいやだった。存在そのものがいやだった。死んでくれてホッとした。でもこれってもしかして「ほめ言葉」?マドリンのおなかの子供(コリン喜んでいたけどビリーの子でしょ?)とディグナム(マーク)の今後が気になります。