ディープ・ブルー(2003)

ディープ・ブルー(2003)

やっと見ることができた。同じタイプの映画で「WATARIDORI」というのがあったけど、あっちはこの映画ほど長くもあちこちでもやってくれなくて、結局は見逃してしまったの。ホンネを言うと私この映画を見てもさほど感心はしないだろうと思っていたのよ。で、見てみたらやっぱりそうで、「地球・ふしぎ大自然」とか「ジュニア・スペシャル」で見たことのあるシーンがほとんどだったわ。これを見てものすごく感動したとか、びっくりしたとか言う人は、きっとあんまりNHKとか教育テレビを見ない人かも。でもまあ確かにすばらしくも美しくも残酷でもあり、考えさせられる内容の連続。どんなに想像力豊かな脚本も、最高のCG技術も自然の独創性にはかなわないのだということが痛感される。それと同時にこれらの映像をとる作り手の苦労にも思いが行った。我々はテレビの前や映画館で気楽に見て感心してればそれですむけど・・。この映画には人間は全く出てこない。撮影のためには車、飛行機、船などが使われたはずだが、それも出てこない。姿を見せるのは深海を撮影する潜水艇だけ、それもライトしか見えない。極力人間を排しているのよね。ナレーションも最小限だからこっちで「あっチューブワームだ!」とか頭の中でいろいろ考えるわけ。ナレーターのマイケル・ガンボンは「ハリポタ」で有名だけど、私にとっては「マン・オブ・ノー・インポータンス」の肉屋のオヤジだな、やっぱ。深みのある重々しい声としゃべり方で映画もいちだんとグレードアップ。内容で一番期待していたのは深海に棲む発光生物。あれってホント不思議!何と言う美しさ!音楽もこういうシーンでは幻想的なのがよく似合う。他のシーンでは時々音楽がうるさく感じられた。深海の音、夜の海の音、果てしない氷原の音、時には人工的なものではなく、その映像に本来ついている音を聞きたかったな。クラゲもきれいだったな。逆に深海魚はグロテスクで「スティングレイ」に出てくる機械魚を連想した。他にはイルカのサーフィンが最高!普通に泳げばいいのにジャンプした時体をひねったりきりもみをしたり。キャッホー!イエーイ!ノリノリだぜ!もう楽しくて楽しくてボクチャンどうしようもないのーって感じ。そんな彼らは形と言い動きと言いスピードと言いサンダーバード1号そのまんま。海から飛び出しておなかで着地するペンギンは2号ね!潜水艇は・・もちろん4号!