デッドラインシリーズ

デッドライン 報復の導火線

DVDカバーには「プライベート・ライアン」を超える決死の救出アクションとある。私のお目当てはマーク・ダカスコス。彼が出てなきゃ見ませんてば。戦争物だとアクション期待できないけど、彼が出ているのなら見てあげなくちゃ。まあ最初から最後まで・・いったい何発撃ったやら。とにかくパンパンパンパンピンポンパン。その間にドカーンドカーンと爆発が入る。おまけにカメラが揺れる揺れる。今じゃ揺れるのはお約束で珍しくも何ともないけど、この映画ではカメラを横に振る。こっちうつして・・横に振って・・あっちうつして・・横に振って・・。眼科の目の検査じゃあるまいし。とにかく見づらい。ストーリーはよくわからない。と言うか、そもそもあるんだろうか。AKDという組織があって、リーダーがアブバカー。これがミンダナオの反乱軍と一緒になっているというのがルイス大将の考え。上陸する時犠牲が出たので、ペンタゴン(たぶん)から叱責されるが、自分の考え変えない。ヘリが撃ち落とされ、アギナルド少佐とジェニングス大尉(テレサ・ランドル)が捕虜になる。ダニエルズ中尉(ダカスコス)率いるアルファ隊は、二人の救出に向かう。ルイス率いる本隊は、AKDや他の反乱軍の残党がこもる要塞のような建物に総攻撃をかけるので、それが始まる前にジェニングスを助けないと。こういうのは女性が助かるのがお約束で、男性のアギナルドはいつの間にか殺されている。女性が殺されて男性が助かるというのはほとんどないのでは?と言うか、ジェニングスの語りで進むので、彼女が生き残ったのは最初から丸わかり。女性だとレイプされるおそれもあるが、今回はそういうのはなし。アメリカへ向けての声明を言わされそうになるが拒否。すると今度は攻撃の時間を言えとか拷問される。ダニエルズ達によってすでに攻撃が始まっているのに、まだ時間を言えなんてやってるので、見ていてあほらしくなる。スパイを入り込ませてあるなんて言うので、たいていの人はルイスがそのスパイなのではと疑うだろう。何しろ演じているのがルトガー・ハウアーだから。でも結局は違った。誰がスパイだったのかは不明のまま。てなわけでパンパンドカーン、うつっているのが敵なのか味方なのかもよくわからない映画だった。シンプルと言えばシンプルだけど、素うどん食ってるみたいで。

デッドライン2 爆炎の彼方

同じ顔ぶれで次も作っちゃえってところか。アルファ隊のメンバーが同じなのはいいとして、テロリスト役の人も前と同じ。てっきり前ので生き残ったのが今回ダニエルズに復讐するのかと思ったら違った。以前WOWOWでやった時録画したんだけど、チラッと見たらダカスコスが戦っていたので、ほぉ~こっちはアクションシーンがあるのだと、うれしくなった。女の人と戦っているのだとばかり思い込んでいたが、今回DVD買ってちゃんと見たら長髪の男と戦っていたのだった、あれれ?フィリピンの米軍基地に救急車が乗りつけられるが、乗っていたのはテロリスト一味。基地から盗み出したのは制御装置・・エンコーダ。ハイジャック機を制御するのが目的の装置で、飛行機は手動でも操作できなくなる。こういうのって、開発したはいいけど、いざ敵の手に渡るとどうしようもなくなる。一味の要求は同志の解放。でないと1時間に一機墜落させるぞと。しかしアメリカはテロには屈しないというのが建前。最初ダニエルズ達が向かったのはキャンプ場。衛星写真にパラボラアンテナがうつっていたからだ。ところがこれは囮。時間を無駄にしている間に旅客機が墜落。次の墜落は何としてでも阻止しないと。ここではメンバーのクーパーが死亡。寡黙なスナイパーで、いいキャラだったのに残念。ジャクソンも負傷して退場。別に同じメンバーで通したっていいのに。ジェニングスは勝手に任務に参加。ダニエルズはすごく怒っていたな。彼は統制を乱されるのが嫌いなのだ。そのうちテレビ局のアンテナが怪しいとなる。ここから送信しているのに違いない。例の救急車もとまってるし。で、ダニエルズ達が侵入するが、そこへ行くまでテロリスト達との銃撃戦が延々と続く。町のはずれ、掘っ立て小屋が立ち並び、細い路地が迷路のよう。ふと見ると豚がいたりして。局へ侵入するが、一人がエンコーダを持ってバイクで逃走。ジェニングスが得意のヘリ操縦で追跡する。何とか取り返したものの、装置はうまく働いてくれるのか。制御できるようになったものの燃料はなく、うまく着陸できるのか。市街地へ墜落するのを避けるため、ミサイルで撃墜すべく戦闘機も発進した。旅客機の運命やいかに・・って、いちおうハラハラさせようとするけど、ハラハラします?でもまあ前作では顔もよく見えなかった(ヘルメットやら迷彩で)ダカスコスだけど、こちらではすっきり。あたしゃそれだけで満足です!