デンジャラス・バディ

デンジャラス・バディ

有能だが男どもには煙たがられているFBI捜査官、相棒は女性と言うことで「デンジャラス・ビューティー2」に似た設定。アメリカでは大ヒットしたようだが、日本では?話題になったようにも思えないが・・。サンドラ・ブロックも50に近く、そのせいか顔のクローズアップはほとんどなかったような。40女というセリフもあるし、ことさら若く見せようとしているようでもない。相棒役メアリー・マッカーシーは背が低く、ものすごいデブなので、彼女に目が行くようになっている。おまけにものすごく言葉が汚い。ボスに対してもタマが小さいとかしつこくわめきちらす。こういう下品なセリフ、それもしつこくくり返すことで笑いを取ろうとするのは好きじゃない。と言うか、彼女はセクハラで処分受けるはずだが。ボスはなぜ耐えているんだろう。他にも病院でケータイを注意されると拳銃を突きつけるなどひどすぎる。ブロックの方はコメディー演技にもいちだんと磨きがかかり、ところどころやり過ぎのシーンはあるものの、全体的には控えめ。細かい部分で見ごたえのある演技していて、うまい。アッシュバーン(ブロック)は自分こそボスのウッズの後任にふさわしいと信じているが、まわりからは嫌われている。ある事件を解決するよう言われ、ニューヨークからボストンへ。そこにいたのがマリンズ刑事(マッカーシー)。タイプの違う二人は衝突してばかりだが、そこはそこ、男社会で働く女どうし協力しなくちゃ・・となる。事件の方は何が何だかよくわからない。笑えるシーンはあるけど、コメディーにしては銃で頭を吹っ飛ばすところを見せるなど残酷すぎる。現実的かどうかは別として、こういう映画ではなるべく死人を出さないで欲しい。それでなくても家族揃って安心して楽しめる作品って最近ほとんどないんだから。アッシュバーンに親切なリヴィが、爽やかで好感持てる。演じているマーロン・ウェイアンズは「グリマーマン」のキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズの弟らしい。太った長髪のデブ男を、アッシュバーンがマリンズと間違えるシーンが笑える。しかも二回も!彼女は猫をかわいがっているが、実は隣家の飼い猫というのも笑える。