トランザム7000

トランザム7000

漠然とバート・レイノルズが巨大なトラック運転する内容だろうと思い込んでいたけど違った。トランザムって普通の車なのね。つまり、トラックじゃないのね。違法ビールを28時間以内に届けて8万ドル受け取ろうというバンディット(レイノルズ)。トラックを運転するのは相棒のスノーマン(ジェリー・リード)で、バンディットの方はトラックが警察の目を引かないようあの手この手。スピードの出るトランザムで走り回る。ビールを満載して戻る途中、バンディットの方は式から逃げ出した花嫁キャリー(サリー・フィールド)を拾ったせいで、花婿の父である保安官(ジャッキー・グリーソン)に追われるはめに。彼はメンツをつぶされた・・と州を越えて執拗に追ってくる。サリーはアカデミー賞女優、演技派女優として知られているが、我々の世代だとテレビシリーズ「いたずら天使」の明るく元気なフライング・ナン。ナンと言ったって食べる方じゃなくて尼さんの方。かぶっている翼みたいなベールのせいで、なぜか空を飛べちゃうのだ。出世作はその前の「ギジェットは15歳」だろうが、こちらはアンパンみたいにふくれたほっぺがやたら目につき(「トランザム」でもバンディットに蛙と言われている)、内容も今いち。もっとも彼女の名前が日本でも知られるようになったのは、当時人気絶頂だったモンキーズのデイビー・ジョーンズと交際していたから。デイビーはイギリスのルルという風邪薬みたいな名前の歌手ともうわさがあり、どちらが本命かと雑誌は書き立て、ファンはやきもき。ところが後でわかったけどデイビーにはすでに奥さんも子供もいたのだ。人気を維持するため伏せられていたのだ。ルルやサリーは知っていたのかしら。偽装に一役買わされていたのかしら、かわいそうに・・なんて同情したっけ。サリーはこの映画当時はレイノルズと交際していたようだ。気ままに暮らしている独身男バンディットの日常に突然飛び込んできてかき回すキャリー。二人を見ていると地でやっているように見えておかしい。小柄で美人でもないサリーだが、この映画彼女のお尻やら足の裏などを見せ、いっぷう変わった色気を強調しているようにも見える。ただ私が気になったのはスノーマンの方。ダメ犬をかわいがり、酒場で絡まれて負け・・その情けなさに胸キュン。出来の悪い保安官の息子もそう。キャリーがつい結婚しそうになったのも無理はない。