ジョン・ウィックシリーズ

ジョン・ウィック

この映画のことは何も知らなかったけど、キアヌ・リーブスが出ているので見た。夜のニューヨーク、車から血まみれの男が・・。彼ジョン(キアヌ)は、妻ヘレン(ブリジット・モイナハン)との動画を見ながら失神。そこから話は戻って・・。ヘレンは病気で死に、葬式もすむ。絶望に沈むジョンのところへ届いたのは、妻からの最後のプレゼント・・かわいい子犬と手紙。子犬に癒され、何とか立ち直れそうという矢先、ガソリンスタンドで給油中、ヨセフ(アルフィー・アレン)に愛車に目をつけられてしまう。うん、だからいい車に乗ってると目をつけられるんだってば。その夜侵入したヨセフとその仲間は車を奪い、子犬を殺す。オーレリオ(ジョン・レグイザモ)によると、ヨセフはヴィゴ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子。ジョンはヨセフへの復讐を決意。ヨセフはとんでもないバカ息子で、ヴィゴがジョンの恐ろしさを説いてもぴんとこない。自分の置かれた状況がわかっていない。ジョンはヘレンと出会い、裏世界から足を洗う決意をした。最後にヴィゴから課された難仕事もやり遂げた。今のヴィゴの組織があるのも、その仕事のおかげとか。で、こんなバカ息子さっさと勘当しちゃえばいいのに、出来損ないでもかわいいのか、ジョンに殺し屋を差し向ける。そのせいで事態は泥沼化。いろいろあるけど、いったい何人死んだやら。いったい何発撃ったやら。キアヌは「47RONIN」とかデブリンコになっていたので心配したけど、今作では少なくとも顔はスマートだった。ただ、ヒゲが生えてるのは私の好みじゃない。髪やヒゲによってスタントマンと区別つきにくくなるという利点はあるんだろうけど。2014年というとキアヌも50近く。肌の張りもなくなるけど、かえってそれがやつれた感じを出していいと思うんだけど。ヒゲがあると肌の張りなんかわからないけど、むさくるしいのは確か。今回警察はノータッチで、最初から最後まで裏の世界。死体の始末をしてくれる廃棄物処理人チャーリー達。ジョンが泊るコンチネンタル・ホテルは殺し屋御用達か。支配人はウィンストン(イアン・マクシェーン)。ヴィゴから殺しを請け負いながらもジョンを助け続ける友人マーカス(ウィレム・デフォー)。あたしゃマーカスが殺し屋殺すのは商売敵だからで、最後はジョンと対決・・と思ってたけど、違うのね。とにかく表社会とは違う人間達の存在や掟がユニークでよかった。

ジョン・ウィック:チャプター2

前作がヒットしたのか続編が。よかったね、キアヌ。今回は前作から数日後という設定らしい。ケガなんかしたっけ?という感じで動いているけど、気にしない気にしない。愛車を取り返しにきたジョン。タラソフ(ピーター・ストーメア)はヨセフが甥なんだそうで、動かなかったおかげで命拾いする。そうそうあんなバカのために命落とすなんてばからしい。でも動いた部下は大勢死ぬけど。愛車は取り返したもののボコボコ。オーレリオに修理頼む。次にサンティーノが訪ねてくる。例の・・引退するための仕事に手を貸したのが彼。ジョンは引退後は何の仕事していたんだろう。何もしてなかった感じだけどあんな豪邸に住んでる。よっぽど殺し屋時代に稼いだのだろう。この暮らしできたのはサンティーノのおかげらしい。誓印とやらがあって、それから自由になるにはサンティーノの頼み聞くしかない。最初断ったせいで家を破壊される。で、コンチネンタル・ホテルへ。サンティーノの依頼は、姉のジアナを殺すこと。サンティーノは彼女の代わりに主席とやらになりたい。そしてニューヨークを支配するのだ。ジョンはジアナのいるローマへ。ここにもコンチネンタル・ホテルがあって、支配人はジュリアス(フランコ・ネロ)。ここでの準備が興味深い。ソムリエと言ってもワインじゃなく武器のだったり、特殊な服あつらえたり、逃走経路調べたり。後でわかるが、途中に武器を隠してあった。殺し屋がいっぱい出てくるけど、それを支える職人もいっぱい。中には試し撃ちするオバチャンがいて、これはさすがに見ていてずっこけた。ジアナがいなくなると、そこでやめときゃいいのにサンティーノはジョンを殺しにかかる。最初からそのつもりだったのだ。途中ローレンス・フィッシュバーンが出てくる。地下犯罪情報組織の王・・キングなんだそうな。大げさなしゃべりが鼻につく。他にジアナのボディガード、カシアン役でコモン。アホらしい中にもそれなりに楽しめる作りだが、銃撃戦の連続にはそのうち飽きてくる。格闘もそうだが、同じことのくり返し。ラスト、サンティーノをホテル内で殺し、掟を破ったせいでジョンはすべての殺し屋から追われる身に。三作目「ジョン・ウィック:パラベラム」はアメリカではすでに公開され、日本では10月に。来年の今頃にはテレビでやってくれるかな。何とマーク・ダカスコス、ヤヤン・ルヒアンが出ているらしい。

ジョン・ウィック:パラベラム

これは前からテレビでやってくれるのを待っていたんですの。何しろマーク・ダカスコスが出ているというじゃありませんか。この映画なら少しは彼のアクション見られるのでは・・。このところアクション映画と言っても銃撃戦ばかりで、それじゃあ彼である必要ないじゃん・・と、いつも不満に思ってたんですの。たまにアクションやっても、なぜかおっそろしく勘違いしている作り手ばっかで、見せてなんかやるもんか~と、わざと意地悪してるとしか思えない。ストーリーは・・世界中の殺し屋を仕切る主席連合というのがあって、ルールを破った者には制裁が下される。今のジョンはどこへ行っても命を狙われる逃亡者。助けてくれる者もいれば(彼は方々で恩を売っている)裏切る者も。ニューヨークからモロッコへ、そしてまたニューヨークへ。キャストは豪華で、アンジェリカ・ヒューストン、ハル・ベリー。ベリー扮するソフィアがジョンと一緒に敵と戦うところは中盤の見せ場か。ここでは犬が大活躍する。その前のニューヨークの厩舎では馬が後ろ足で蹴ってたな。1、2に続きアクションは激しいが、時々ここは合成だろうなと思いながら見ていた。また、ほんの一瞬だけど相手の動きを待っているようなところもあって、まあそれは別にいいけど。何しろ近頃うんざりするほど見せられているからさ、暗くて見えない、大揺れ、細切れどころかみじん切りのアホアクション。この映画ではある程度連続して見せてくれる。そうよ、そう来なくっちゃ!やればできるじゃん!キアヌ、ダカスコス、ベリー・・みんな50過ぎてるけどがんばってる。ダカスコスの次に注目していたのは「スカイライン-奪還-」で目の覚めるようなアクション見せてくれたヤヤン・ルヒアン。でも・・え~と、あのダカスコスの手下のうちの小柄な方かしら。よくわからなかったのよ、すみません。実際はあんなもんじゃない、もっとすごいのだと思ってたもんで。ウィンストン役イアン・マクシェーンは時々アル・パチーノに見えた。途中でいやにあっさりやられたキングがラストで再登場。4ではジョンとキングが手を組み、裏切ったウィンストンと戦うのか。首長役はサイード・マクダウイ。なんか目の色違う~って思ったんだけど。