雑感

「サンダーバード」の記事が載っているというので「スターログ」を買ってきた。そしたら「鉄人28号」が実写で・・なんていう記事があってびっくり。今の若い人はリモコンという言葉をテレビやビデオのリモコンから覚えるのだろうが、私の子供の頃にはもちろんそんなものはなし。第一スイッチを入れてもすぐにはテレビはうつらなかった。まあそんな時代、我が家では「少年」という月刊のマンガ雑誌を購読していた。いちおう女の子なんだから「りぼん」とか「なかよし」を購読しそうなものだが、なぜか私も妹も少年マンガを読んで育ったのだ。なんでやねん・・という疑問はさておき、その頃の「少年」には「鉄腕アトム」「鉄人28号」「サスケ」「忍者ハットリくん」「ストップ!にいちゃん」などなど、すばらしい作品が並んでいて、私はそのうちの「鉄人」でリモコンという言葉を覚えたのだった。「鉄人」や「アトム」はアニメとしてテレビにも登場したが、ウチのダンナはアニメから覚えたらしく、「敵にわたすなだいじなリモコンを取ってくれ」などとのたまう。ところで私がブルース・リーを知ったのも「少年」によってだった。「グリーン・ホーネット」のマンガが連載され、リーの記事も載った。私の住んでいた田舎では「グリーン・ホーネット」は放映されなかったが、「燃えよドラゴン」がブームになるずっと以前からリーの名前だけは知っていたというわけ。当時は民放は2局しかうつらなかったから、いろんなものを見逃していた。

さて「少年」には「ロボット一家」なんていうマンガもあった。鉄人のような巨大なロボットやアトムのような人間そっくりのロボットは遠い未来の話で、当時の人間が身近に感じるのは「ロボット一家」に出てくるようなブリキや鉄くずの寄せ集めみたいなものが普通だったわけ。いつの間にかアトムの誕生した日も過ぎてしまったけれど、あんなロボットの誕生はまだまだ先の話のように思える。「サンダーバード」の設定の通り、2026年になってもブレイマンのようなロボットがせいぜいなのかもね。もちろん頭のなかみの話じゃなくて歩行とかそういうことでだけど。警備ロボットみたいに自由に歩けるようになるまでだって大変だろうしね。もう一つの設定である2065年になればあるいは・・。結局我々がブレイマンを見ていて気持ちがなごむのは、彼が今現在ここにいてもおかしくない形をしているからなんだろうな。

年下のはずのミンミンがブレインズを弟のように扱っているのが当然に思えたりして。そういうところは確かに若い頃のパーキンスのイメージに通じる。彼には年上(兄)というイメージがないでしょ。年下(弟)のイメージしかない。脇キャラでロジャー・ムーアは解説で言っていたけど、「公爵夫人の危機」を見た時はすぐに連想しましたよ、ロバート・ミッチャム。そっくりだもの。彼の悪役はけっこう好き。「狩人の夜」とか「恐怖の岬」とか。「恐怖の岬」をリメイクした「ケープ・フィアー」をテレビで見たことがあるけど、見ながら「何だかなー」と腑に落ちない気分だった。騒々しいと言うかどぎついと言うか。新しく作るとどうしてああなっちゃうのかな。

フッドはこれはもうユル・ブリンナーしかいないよね。私は「続・荒野の七人」を見に行ったことがある。ロバート・フラーがステキだった。確か「風と共に去りぬ」と二本立てだったっけ・・うーん、いつの時代の話じゃ・・。この時のブリンナーはクールでいいけど「太陽の帝王」での彼はねえ。私はジョージ・チャキリスのファンなのでブリンナーはどうでもいいんだけど、この作品彼のなんとかアピールを強調しすぎ。目のやり場に困る。フッドはお金や宝石大好き人間だけど女性には興味ないみたいですな。「原子炉の危機」のラストでネズミ君をつぶしてましたけど、2号にペネロープがいたってことは冷静に考えればものすごい特ダネなんですよ。誰にも知られてはいけない秘密をつかんだというのに短気を起こしたフッド君、やっぱ女嫌いなんだろう。ミンミンは岸恵子さんに似てますな。DVDのガイドブックの写真を見ていてふとそんな気がしました。

さて「華麗なる激情」にしろ「太陽の帝王」にしろ私は実は後半しか見ていなかった。「月曜ロードショー」でいろいろ洋画をやるわけだが、その当時裏番組が「スパイ大作戦」だったのよ。どっちも見たいが今と違ってビデオはなし。・・で苦肉の策として9時からは「スパイ大作戦」を見て、終わると急いで「月曜ロードショー」に切り替えるわけ。「太陽の帝王」は中古のビデオを見つけてやっと全部を見ることができたし、「華麗なる激情」は先日BSでやったのでこれも全部見ることができた。「月曜ロードショー」から30年以上たってやっとね。今はホントいい時代だよね。

「サンダーバード」の31話に2026年というカレンダーが出てくることは前に書いたが、2026年というと「メトロポリス」がその年の設定。映画が製作されたちょうど100年後が舞台。「サンダーバード」の時代設定が最初2026年で、次には製作されたちょうど100年後の2065年に変更になったということに何らかの関連性を感じてしまうのは私だけ?さてあるサイトを見ていたら「サンダーバード」のキャラと俳優の写真が出ていて、ローン・グリーンとジェフ、ショーン・コネリーとスコット・・これはわかる。でもバージルはチャールトン・ヘストン?そりゃあこの頃「華麗なる激情」でミトランジャロ・・じゃないミケランジェロ役をやって、せっせと天井画を描いていたけど・・。額のあたりは似ているけどヘストンにはバージルのような知的なところが感じられないのよね。ジョンはロバート・リード?彼はテレビの「弁護士プレストン」に出ていた人だけど、私は見たことがないのでよくわからん。残りはブレインズでアンソニー・パーキンスね。そう言われれば似てるかも。繊細でエキセントリックなところがね。私はノエル・ハリスンあたりに似てると思うんだけど。髪の色は違うけど(ノエルは金髪)、おでこのあたりがね。ノエルはレックス・ハリスンの息子で、テレビの「0022アンクルの女」でマーク・スレード役をやった人。ところで3話でブレイマンがブレインズのその日の予定を言うんだけれど、「午後1時、夕食」なんて言ってるぞ。これがホントだとしたらブレインズは1時に夕ごはんを食べて、3時か4時には寝てしまって、トレーシー一家が寝静まった夜中に起き出して実験とか研究とかをやってるのかも。26話で夜中にスコットがたたき起こされた時、すぐに現われたのはブレインズ。ガウン姿だったけど今起きたという顔じゃなかったしね。31話でやはり真夜中に歩き回ってミンミンとバージルを驚かせたのもブレインズ。どうも彼って真夜中にそこらへんを歩き回っているイメージがあるんですけど・・。20話では寝ているミンミンのトレーラーに忍び込んでるし、けっこう行動が危ない。もちろん彼には彼なりの理由があって行動しているんだけれど、まわりから見るとちょっとずれてる。でもスコットやバージルが忍び込んで・・じゃない、入ってきたのなら不自然だけれど、ブレインズだとちっとも不自然に見えないところがミソ。