シャーロック・ホームズの素敵な挑戦

見るのは初めて。約２時間あるが、前半はホームズがコカイン中毒から抜け出すまで。モリアーティのことで半狂乱になってるホームズ。このままでは命に係わると危惧したワトソンは、ウィーンにいる医者に見せようと、ホームズの兄マイクロフトと計画。モリアーティは子供の頃のホームズ兄弟の家庭教師という設定。ウィーンの医者というのはフロイト。彼をユダヤ人と蔑視する男爵は・・「まだらの紐」のジェレミー・ケンプか？ホームズはニコル・ウィリアムソンだが、あんまり合っていない。と言うか、こういうホームズを見たい人いる？ホームズなら複雑怪奇な事件、それを解きほぐす鋭い知性を期待する。コカイン中毒の彼なんかお呼びじゃない。ワトソンはロバート・デュヴァル。何か・・そこにいるというだけで、あんまり印象に残らない。奥さんメアリーはサマンサ・エッガー。フロイトはアラン・アーキン。見ている間中、この人誰かな・・と思ってた。男爵いもの愛人タロイモ・・じゃない、ローラがヴァネッサ・レッドグレーブ。堂々たる体格なので、反対に悪人やっつけそうだが・・。男爵の手先がジョエル・グレイか。顔がはっきりしないが。マイクロフトがチャールズ・グレイ。ジル・タウンゼントの名前があって、何の役かな～と思ったら、ホームズの母親役だった。事件が解決した後も、フロイトはホームズの中毒のきっかけを探り出そうとする。夜・・子供が階段を上っていくシーンが何度も出てくるので、これが原因なのだとわかる。夜、両親の寝室とくれば、結果は予想がつく。母親が家庭教師と不倫、父親が妻を撃ち殺し、愛人は逃亡。ホームズの女性嫌い、不正を正そうとするところ、モリアーティへの憎悪・・みんなここから始まったと・・。モリアーティ役はローレンス・オリヴィエ。結局モリアーティは犯罪者でも何でもないってこと？ただの間男？いちおう豪華な顔ぶれだし、ＳＬを使った追いかけっことか、いろいろサービスしている。でも・・どうも今いちなんだよな。ホームズにあまり魅力がないせいか、フロイトに目が行く。不遇な境遇にあっても卑屈にならず、冷静。けんかをふっかけられても受け流すとか、そういうところが心に残った。