スタスキー&ハッチ

スタスキー&ハッチ

最近相棒物をよく見ている。男と女の組み合わせより、男二人の方がおもしろい。ベン・スティラーがスタスキーで、オーウェン・ウィルソンがハッチ。上司がフレッド・ウィリアムソン、悪役がヴィンス・ヴォーン、情婦がジュリエット・ルイス、チアガールの一人がエイミー・スマート、情報を持っている囚人がウィル・フェレル。まあにぎやかな顔ぶれと言える。情報屋役スヌープ・ドッグは知らない人だが、スタハチと同じくらい目立つ。もちろん本家のスタハチ・・ポール・マイケル・グレイザー、デヴィッド・ソウルも出てくる。元になったテレビシリーズは、見ていたような見ていなかったような。あんまり記憶に残ってない。だから思い入れもなし。オーウェンが出てるから見ただけ。この映画、設定を70年代にしてあるらしい。車、ファッション、ヘアスタイルなどを忠実に再現。そのぶんお金もかかったことだろう。人気者二人の主演、よく知られたテレビシリーズ・・ということで、超大ヒットしてもおかしくないけど・・。今頃「2」か「3」が公開されていてもおかしくないけど・・。どうやらそこまで行かなかったようで。華やかさや懐かしさは十分だけど・・何だろう・・私には今いちはじけていないように見えるんだけど。明るく健康的な海辺の町、悪役連中もどこかとぼけている。楽しく笑えるはずなのに、何か物足りない。特にフェレルがぬっと出てきたとたん、この映画の品が落ちる。いかがわしさ、汚らしさが前面に出てくる。何であんなくだらない下品なことしゃべらせるのか。おそらくアドリブだろうけど。ハッチがチアガール二人にキスをさせるシーンも下品。この二つがなければ家族揃って(安心して)楽しめる映画だったのに。刑事なのに二人がほとんどまともな捜査していないのもバツ。悪ボスが娘のために開いた誕生パーティでの失態なんか首を傾げる。裏付けも取らず即実行。それでも刑事かよ!スタスキーは頭が硬く、ハッチはちゃらんぽらんという設定だけど、この逆でもいけるな・・と思いながら見ていた。「アイ・スパイ」でのオーウェンの真面目スパイ見たばっかりだから。この映画で印象に残るのは、見事なのは(車ではなくて)オーウェンの金髪でしょう。特に後ろから見た時のなめらかで厚みのある美しさは何とも言えない。