ストリートファイター(1994)

ストリートファイター(1994)

これはゲームが元になってるらしいが、そっちの方は知らないし興味もない。1994年の作品なのでヴァン・ダムもまだ若い。彼が出ているので見る気になった。明るくて元気のいいキャラの彼見たい。でも・・出ずっぱりってわけじゃなさそう。誰が主役なの?「山猫3」のバイロン・マンが出ていて、かっわゆい~ん!若い頃のユン・ピョウみたい。こりゃ期待できそう。彼、アクションできるからねウフ。「ブラック・ダイヤモンド」みたいなお膳立てが揃って、よしッ!と身がまえたら・・あらら~邪魔が入ったぞ。しかも止めたのヴァン・ダムじゃん。ここで悪い予感が・・もしかしてずっとこんな感じ?不安は的中・・いつまでたってもスカッとはじけない。不完全燃焼。クライマックスまで何もないのかしら。あらそのクライマックスもどうってことないまま終わっちゃったわ。悪ボスはラウル・ジュリア。遺作がこんな駄作なんて・・と嘆く批評が多いけど、俳優ってそういうことはあんまり考えないのでは・・と私はかってに思っている。俳優にとって一番大事なのはいつも通り、最後まで演技することだと思う。出番残して途中退場せざるをえなくなったってのが一番悔しいことだと思う。自分が死んでも映画は残る。名作か駄作かよりも、フィルムに自分の姿が刻まれていることが重要なんだと思う。そりゃ出来はいいにこしたことはないけど。彼は「アダムス・ファミリー」や「蜘蛛女のキス」が有名だけど私にとっては「マジック・ボーイ」かな。今回は病気のせいですっかり顔つきが変わっていたけど、演技は力強かった。きっと気力で持っていたのだろう。アクションは・・ヴァン・ダムと対等ってわけにはいかないけど。他に「ザ・グリード」のウェス・ステューディ。ん?ベニー・ユキーデも出ていたの?かなり大がかりでお金かかってるのがわかるけど、ストーリーは信じられないくらい盛り上がらない。いったい何をしたいの?かろうじて笑えるのはザンギエフとかいうキャラ。悪役だけど勘違いしていて、自分達が正しいのだと思っている。えッ、俺達の方が悪者だったの?みたいなところがおバカで微笑ましい。クライマックスでヴァン・ダムと死闘くり広げるかと思われた怪物も、ろくな出番なし。と思ったらエンドクレジットの後で・・あら?生きてたのね。でも映画終わっちゃったよ。