スターシップ・トゥルーパーズシリーズ

スターシップ・トゥルーパーズ

最初WOWOWで見て、その後感想を書こうと、もう一度見ていると思う。だから今回で三回目かな。感想は少し書いてそのまんま。あまりにもバカらしくて。今回こそ最後まで書くぞ!それにしてもこの映画はどうなっているのだ。どうして130分もあるのだ。90分でいいじゃないか。高校から始まって新兵訓練、配属されて成功と失敗があって、そのうち新米が入ってきて、自分達がいつの間にか中堅になっているのに気づく。ラストではベテランだ。恋をして失恋して、出会いがあって別れがあって、反発があって友情があって。そういうお約束を全部漏らさず描くから、長くなるのだ!いつの時代の話かわからんが、相手が昆虫ということでバカにしている。人類は宇宙の果てまで行ってる。艦隊で押し寄せ、バンバン撃ちまくる。負けるはずがない。でも大量の犠牲者出してからはたと気づく。相手を研究しなくちゃ!いや~どうなっているんだ?バグVSバカ。昆虫・・硬い外殻・・撃ってもなかなか死なない。子供だってそれくらい知ってるぞ!主人公リコ役はキャスパー・ヴァン・ディーン。顔が四角い。ハンサムだけど四角い。恋人カルメン役はデニース・リチャーズ。眉が太い。鼻の穴がでかい。口がぱかんと開いてる。彼女のまわりは空気が薄そう。リコのライバル、ザンダー役はパトリック・マルドゥーン。イチロー氏に似てるかな。ナイフをカルメンに渡さず、自分で使えば、あるいは助かったかも。脳みそを吸い出されてかわいそうに。最初見た時びっくりしたのはシャワーシーン。男女平等とばかりにみんなあっけらかんと全裸に。デイジー役の人はどこかで見たような。ディナ・メイヤー・・「メンタリスト」に出ていたらしい。ジェイク・ビジーとズィム軍曹役クランシー・ブラウンはよく似ている。彼は「ハイランダー/悪魔の戦士」に出ていたらしい。ラスト、ズィムは頭脳バグを生けどりにするが、その過程は描かれない。新兵訓練時の鬼軍曹ぶりが印象的な彼だが、その後どこにいるのかわからなくなり(彼だと思ったらビジーだったり)、ラスト唐突にヒーローとして出てくる。話の繋がりが悪く、はしょった感じがする。昆虫のことはほとんどわからず、地球連邦軍がなぜ効率の悪い戦い方するのかも不明。他にマイケル・アイアンサイド、ディーン・ノリスなど知った顔も。カール役ニール・パトリック・ハリスも気になる。

スターシップ・トゥルーパーズ2

「2」なので少しバカにして見ていたのだが、がんばってる方だと思う。「1」のノーテンキな感じは少し影を潜めている。兵隊募集の宣伝と、現場での戦闘がかけ離れてしまっている。先が見えず、悲惨で希望が持てない状態なのに、宣伝ではあおるような文句ばかり流される。地球にいる人々には現実が見えているのだろうか。戦争が長引けば軍事費もかさみ、税金も上がるはずだが。ある小隊が退却する途中、小さな基地に逃げ込む。兵士はすでに全滅していたが、一人だけ生き残っていた。上官を殺した罪で閉じ込められていたダックスだ。「1」で少し触れられていたサイキックが部隊に参加しているが、しっくりいっていない。サイキック即優秀な兵士とはならない。そのうちシェパード将軍が合流するが、一緒にいた三人の兵士の様子がおかしい。実は彼らはバグに寄生されていて、他の者も次々に。「スピーシーズ」「インベージョン」「ヒドゥン」などを思わせるシーンがあり、後半はモロ、ホラー映画。出来の悪い映画だ・・と思いつつ見ているわけだが、いいところもある。中でもダックス役リチャード・バージはすばらしい。知らない人だが、見ている者を引きつける力のある人だ。良質ななかみが詰まっているという感じ。いちおう彼が主役なのかな。それともサハラ(コリーン・ポーチ)か。寄生されつつも奮戦し、壮烈な最期を遂げる軍曹(ブレンダ・ストロング)も印象に残る。知ってる人はサンディ役サンドリーヌ・ホルト(美人だ)と、将軍役エド・ローター(2013年に亡くなったようだ)だけ。せっかくの超能力もあまり生かされているとは思えない。「1」と同じ撃ちまくるだけの戦い方も芸がない。向こうは人間・・それも将軍のような偉い人に寄生し、救出してもらって、人間界のやはり上層部に入り込もうとしている。それなのに人間の方は、ちとインターバルが訪れるとイチャイチャし始めるし、自分が指揮を取ると言い張るし、すぐ法廷送りにするとか言うし。その点バグは思考が一緒で。だからモロ「インベージョン」なんだけどさ。

スターシップ・トゥルーパーズ3

何で作ったのかと不思議がられることが多い三作目。「2」で失敗したのになぜ?とかさ。「1」のリコが再登場するけど、若さでピカピカ輝いていたのが、くすんで薄汚れてしまった・・となるだけ。そりゃ10年たってまだピカピカしていたらおかしいけどさ。戦争はまだ続いている。そうなると反戦を唱える者もいて、政治犯として処刑されてしまう。軍の方でも何かあるとすぐ処刑。リコも一歩手前まで行く。何と言うか、バグをやっつけるのに一丸となって戦うことが要求され、反対する者は非国民みたいな。人類の抱える問題・・人口爆発、環境汚染、言論の自由弾圧、情報規制から目をそらすよう仕向けられているみたいな。いつものことだが、誰が誰やらわからない。主役はリコなのだろうが、活躍するのはローラの方。以前リコといい仲だったが、今はディックスを愛している。ローラ役ジョリーン・ブラロックは目のあたりが腫れぼったいが、アンジェリーナ・ジョリーとファムケ・ヤンセンをミックスした感じ。「2」は狭い基地内であれこれやっていたけれど、こっちは総司令官アノーキら数人と砂漠をウロウロ。救援要請を無視するのが提督で、彼女はアノーキの地位を狙っている。じゃあ悪役かと思ったら、後で引っくり返る。じゃあいい人かと言えばそうでもない。ディックスの秘書はどうなった?「1」で捕獲された頭脳バグに洗脳されたアノーキは、ロク・サン星での連邦軍の敗北をお膳立て。連邦軍の最後の切り札・・”聖地”の位置を知っているローラがアノーキの目的か。今作の特徴は、信仰とか宗教方面に目が向いていること。最終的には信仰さえも戦意高揚に利用されるみたいな。神が天から戦士をつかわすように、悪魔(この場合バグ)を倒すためにつかわされたのがマローダー。人間が中に入って動かす強力ロボット。他に途中でQ爆弾というのも出てくる。星を吹っ飛ばすほどの威力を持つ。最終兵器が突然、それも一度に二つも出てくるという都合のいい展開。マローダーの方はどこかで見たような感じで、新鮮味はなし。本格的な活躍は「4」で・・ってか?今回ディーン以外は知ってる人はなし。全体的にジリ貧ムード。次はどうなるのかわからない筋運びで、それなりに楽しめるけどね。