スターマン

スターマン

この映画で意外なのは、監督があのジョン・カーペンターだということ。SFだと思って見ていると、そのうち違うな・・とわかってくる。特にラストはふにゃふにゃの甘々で、まあラブファンタジーってことになるのかな。ぴりっとしたところがなく、まのびした感じ。「光る眼」もそうだったけど。「ヒドゥン」を見た後いろいろ調べていて、この映画のこと知ったんだと思う。同じ善玉エイリアンが出てくるということで。たぶんDVDをレンタルし、その後買ったんだと思う。「ヒドゥン」のような感動も思い入れもないけど、別に嫌いじゃない。たまにこうして見直す気になる。この頃のジェフ・ブリッジスはまだ若くて、マシュー・モディンにそっくりだな。「バーディ」の頃だから、モディンだったらぴったりのはまり役になったことだろう。手あかのついていない純粋なエイリアンは、バーディとなかみそんなに変わらない。ブリッジスにはみずみずしさがなく、粉ふきイモみたいで、それは別にいいんだけど、ニワトリかハトみたいに首をひょこひょこ動かすのが気になった。エイリアンだから、クローンだからこういう演技・・ってんじゃなくてもうちょっと・・。反応の遅さとか別のもの見てる聞いてる考えてる・・みたいな。そりゃ何度か見てるとブリッジスもそういう演技ちゃんとしてるのだとわかってくるけど。何かちょっと足りない。うまく言えないけど。1977年、人類はボイジャー2号にディスク乗せて打ち上げる。なかみは簡単な英会話のレッスンとか、地球に招待するというメッセージ。それを真に受けて知的エイリアンが来るけど、即撃ち落とされてしまう。ディスクにこめられた平和的・友好的態度とは相反するけど、そういうのが同時に存在するのが地球、あるいは人間。正体不明のものは敵とみなし、まず撃ち落とす。人間以外のものを求めてロケットを飛ばしているくせにである。エイリアンは、もよりの(←?)家に忍び込み、写真、遺髪、8ミリフィルムの映像を元にスコットのクローンを作る。エイリアンは光エネルギーのような存在で、何か入れ物が必要なんだろう。詳しいことは不明である。水上を渡ってくる青白い光は神秘的でなかなかよろしい。スコットは塗装工で、事故で死んだらしいが、詳しいことは不明。この映画何でもかんでも不明。SFはSUBETE FUMEIの略か。

スターマン2

残された妻ジェニー(カレン・アレン)は夫が恋しくてたまらないが、彼女のことも詳しいことは不明(職業は?)。クローン作りは赤ん坊状態からスタート。途中経過は気持ち悪い。彼は三日後には帰る予定。地球はあんまり生存には適さないらしい。住民は非友好的だし。どこから来たのかも不明。後でジェニーに聞かれて空を指差すが、星だらけなのでどの星か不明。ジェニーはわかったようなこと言っていたが、たぶんウソ。第一光ってるの恒星のはず・・火星や金星だってのなら別だが。帰りの宇宙船が来るのはアリゾナで、ここはウィスコンシンだから・・日本人の私にはどれだけ距離があるのかわからないが・・車で出発。途中いろいろある。エイリアンだからとんちんかんなこともするし、鹿を生き返らせるなど感動的な描写も。彼によれば知識があって野蛮なことをするのは地球人だけなのだそうな。まあ彼は到着早々それを思い知らされたわけだが。彼らは地球存続のためには人類はいない方がいいなどといらぬお節介をやいたりしない。彼らの文明は極限まで発達し、争いのない平和な世界だが、その一方で失ったものもある。いろいろ感じることや活力である。人間にはそれがある。人間に学べば自分達にもいい勉強になるだろう。このエイリアン、知的好奇心が旺盛で、いろいろまねする。そのうち弱ってきて、地球を去らねばならなくなるが、国家保安局の局長(リチャード・ジャッケル)らが追ってくる。もう解剖室まで用意しているバカ。彼の下で働いていたシャーマンも嫌気がさし、エイリアンの逃亡に力を貸す。「招いておいてそれはないだろう、礼儀の問題だ」という彼の言葉に、我々は強く共感する。最初は誘拐されたと助けを求めたり、置き去りにして逃げようとしたジェニーも、そのうち離れがたくなり、ついには結ばれる。欲望からじゃないのよ、エイリアンに愛を教えるためよ!その後エイリアンに、息子作っといたから・・と言われる。今ならリセットできるけどどうする?・・ってクーリングオフかよッ!と言うか、そんな便利な・・。このぶんだと「スターベビー」「スターチャイルド」と、次々作れるじゃないか!ん?テレビシリーズ作られたの?やっぱりね。クライマックスで空から大きな球体降りてくるところはよかったけど、その後はあいまい。結局どうなったの?SUBETE FUMEIです!