スピードシリーズ

スピード

見るのは三度目かな。ノベライズを読んだので、忘れないうちに映画の方も・・。まあ映画の方はノベライズのまんまだったな。たいていはどこか違ってるものだけど。冒頭あるビルのエレベーター・・爆弾が仕かけられていて、乗っていた13人が人質になる。ロス市警のSWAT隊員、ジャック(キアヌ・リーブス)とハリー(ジェフ・ダニエルズ)コンビの働きで人質は救出され、犯人は自爆。ジャックは勇敢と言うより無謀で、ハリーはいつも彼に引きずられている。犯人は死んでおらず、邪魔をしたジャックを恨み、今度はバスに爆弾を仕かける。時速50マイルを超えるとスイッチが入り、50マイル以下になると爆発する。つまりバスは時速50マイル以上で走り続けなければならない。ラッシュ、信号、渋滞、道路工事、マスコミのヘリ、動揺する乗客・・次々にジャックに難題が降りかかる。見ている者を楽しませる作り方には感心させられる一方、これでいいのかなという気も。犯人ペインは元警官。事故で左手親指をなくし、退職。爆発物処理の経験を活かし、冷たい仕打ちをしたやつらに復讐を・・と計画。一番の目的は金だ。途中身元がバレ、ハリー達が突入し、仕かけてあった爆弾のせいで命を落とす。相手爆弾の専門家ですぜ。住所がわかった、それッと飛んでって突入します?それと思いませんでした?ずいぶんしゃれた家だなあ・・って。金に困っているようには見えん。最初の事件・・一般のエレベーターは調べても、貨物用は見逃す。それこそ32階まで階段で上がるより、こっち使おうとするんじゃないの?23分しかないって時だし、いくらキアヌでも(←?)へたばると思うよ。工事中の道路も・・進入してから実は途中で切れてますってアンタ。いやいや突っ込むための映画じゃないんだからいいんですけどさ。それにしてもペイン役デニス・ホッパーは楽しそうだったな。こういうのは悪役もちゃんとしてないとね。でも彼はお星さまになっちゃったし、若さに輝いていたキアヌもサンドラ・ブロックも今ではくすんで張りのないお肌に。さて、飛行場での大爆発を、乗客達は車の窓越しに見てたけど、先日のレバノンでの大爆発考えると、あんなことしてたら危険なんだよな。あの一瞬後には爆風が襲ってきて、窓が割れ、みんな大ケガするはずなんだよな。

スピード2

これはだいぶ前に一度見たことがある。とにかくスケールがでかい。それでいてちょっとおバカ。主役二人のうちキアヌは降りて、ジェイソン・パトリックに。多くの人が書いているが、印象が薄い。がんばっているのはわかるけど、地味すぎる。アニー(サンドラ・ブロック)はもう危険な男はこりごりと、今はアレックス(パトリック)と付き合ってる。ところが浜辺をパトロールしているはずのアレックスは、SWATの隊員だった。嘘をついてごめんと一週間のカリブ海豪華クルーズに誘うが、プロポーズしようと指輪も用意している。ところがあれこれ邪魔が入り・・。私から見ると、豪華クルーズまで行って、結婚の話は今はなしねなんてクギをさすアニーの態度が信じられない。指輪はともかく、クルーズには大金かかるはずで。客の一人ガイガー(ウィレム・デフォー)は、この”海の伝説号”のシステム設計者。病気になったとたんクビにされたと会社を恨んでいる。と言っても金庫室から宝石盗んでいたから、そっちの方の欲もあるようで。一人であれこれ騒ぎを起こし、乗組員や乗客のほとんどを離船させたが、避難用ボートのトラブルなどで船に残った者も。アレックスは様子がおかしいと思っている。犯人がガイガーとすぐ気づくのは都合よすぎるし、スーパーマンすぎる。冒頭の追跡シーンからぶっ飛ばしていて、おなかいっぱいという感じ。その後豪華客船でさんざん見せ、暴走でさんざん壊し、これで終わりかなと思ったらまだある。港のあたりは、音や光を使ってもっと危険を知らせることができると思う。針路をはずれ、通信も途絶えていることは会社等にもわかっているはず。巨船が港に侵入しているのに、まわりのヨットが全然動いていないのも変。港にいる人達に警報が出ていないのも不思議。アレックスのボス役がジョー・モートン、船長がボー・スヴェンソン、乗客の一人がコリーン・キャンプ。ボンドガールのロイス・チャイルズも出ていたらしいがよくわからん。マーセド役ブライアン・マッカーディーは目が美しい。ほとんどの人がけなしているのにはびっくりしたけど、私は普通に楽しめた。船を使ったものってお金がかかるし、コケることも多い。「カットスロート・アイランド」とかさ、そんなにひどい出来でもないのに。この作品もヒットしていれば「スピード3:キアヌ・リターンズ」とか作られたかも。