スプラッシュ

スプラッシュ

ファンタジックなラブロマンスとして評判いいようだが、私はどうも・・。滑り出しはとっても好調。子供の頃海に落ちたアレン(トム・ハンクス)。なぜかちっとも恐怖は感じなくて、助け上げられたのが残念な気がした。海の中でかわいい女の子見かけたような気がしたし・・。成長後、なぜか女性と長続きしないアレン。今日も恋人が出て行ってしまった。兄のフレディー(ジョン・キャンディ)は今も昔も女の尻追っかけている。アレンはコッド岬へ。あの日の海辺へ。そこでやっぱり海に落ちて、人魚(ダリル・ハンナ)に助けられる。町へ戻ったアレンを追って人魚も・・。もちろん裸だから一騒動起きる。その後もいろいろ・・。二人が出会った後はあんまりおもしろくない。ヒマさえあればいちゃいちゃするだけ。ダリルは私にはあんまりきれいともかわいいとも思えなくて。はれぼったい顔つきで体つきも大味。もっと小柄で目鼻立ちや体つきのプリッとしたコの方が。今ならアンナ・ファリスみたいな・・。逆に魅力全開なのがハンクス。今のどっしりしたどでーんとした彼からはとても考えられないくらいスマートですっきりしていて新鮮で。ジャグリングとかステップとか軽快で。子供のような無邪気さをたたえ、いきいきと輝く瞳、甘い口元、頭でっかちなのさえ愛らしい。それが何で耐火金庫みたいになっちゃうのかな・・って人のことは言えないけど。笑えて楽しい滑り出しからいちゃいちゃしてるだけの中盤、人魚だとわかって態度を変えるアレン・・と、映画は停滞してくる。とらえられた人魚は調査攻め。とらえることに執念を燃やしていた学者のウォルター(ユージン・レヴィ)でさえ人魚が気の毒になり、自分のしたことを後悔し始める。アレン、フレディー、ウォルターの三人が協力して人魚を助け出し、ラスト、アレンは人魚とともに海底へ。彼はなぜか水中でも呼吸ができるのだった。ロマンチックなラストシーンは非科学的だが夢があっていい。ただしあのままだとフレディーにはアレンがどうなったのかわからない。そのせいで尻切れとんぼという印象も受ける。さて人魚というと金髪の美女が相場だが、男の方はどうなっているのか。この映画でも結局ダリルの人魚しか出てこなくて・・。もうちょっと想像力働かせて男人魚実現して欲しかった。あれだけだと物足りないね。