スカイラインシリーズ

スカイライン-征服-

これはかなり評価低いようで。私が見たのは「NCIS」に何度か出ていたスコッティー・トンプソンが出ているらしいから。エレイン(トンプソン)とジャロッド(エリック・バルフォー)は、LAに住むテリーのペントハウスに招待される。テリーはジャロッドの才能を買っていて、雇いたいようだ。仕事は特殊効果と言っていたから映画関係か。このことでエレインとジャロッドの仲はぎくしゃくする。エレインは妊娠しており、それに対するジャロッドの反応も気に入らない。翌朝突然エイリアンの侵略が始まる。光を見た人は吸い込まれてしまう。テレビやスマホなどから情報が入ってこないから、他がどうなってるのかわからない。うっかり外にいると吸い込まれてしまう。低予算映画だが、宇宙船とかエイリアンとか出してこなくちゃならないので、人間達の部分はほとんどが言い争いだ。日本だとエイリアンより地震などの災害に遭遇する確率の方がうんと高いから、やたら動き回るテリーやジャロッドを見ると、バッカじゃないの?と思う。シャッターの開閉をオートのままにしておいたり、奥の部屋にいりゃいいのに全面窓の居間にいる。見つかりたいとしか思えん。水だって、出なくなってから初めて気づく。バスタブとかペットボトルとかにためておかんかったんかい!屋上へ行ってみたり、海なら安全と根拠のないこと言って車で出かけようとしたり。とにかくチョコチョコ動き回るから目をつけられる。そのうちたぶんアパートの管理人だと思うけどオリヴァー(デヴィッド・ザヤス)が現われる。エイリアンが何をやってるかもわかる。吹き替え版だとご親切にも”脳を抜く音”と字幕が出る。オリヴァーは籠城を主張するが、ジャロッドはエレインを連れて外に出る。たぶん映画館で見ていた客全員バッカじゃね~の!!と思う。心の片隅では、以前光を浴びて吸い込まれそうになったことで、彼には何か力が・・この状況を打開する特殊な能力が・・と、あらぬ期待をする。戦闘シーンやエイリアンは低予算のわりにはよく作ってある。その一方でどうやって終わらせるのかいな・・と思いながら見ている。登場人物は次々にやられ、普通なら助かるエレインとジャロッドも宇宙船へ吸い込まれ、ジャロッドは脳を吸い取られ・・あら、終わっちゃった。何と「スカイライン-奪還-」という続編も作られているのだそうで。でも、エレイン達とは無関係な内容なんだろうな。続編より、スカッと終わらせて欲しかったです。

スカイライン-奪還-

WOWOWでやったので早速見た。前作を見ていなかったらたぶんスルーしてたと思う。前作を見たのはスコッティー・トンプソンが出ていたから。ただそれだけ。で、内容は見事にドボン。頼むから早く終わってくれ~映画。でもまあ・・続編があるのなら見てみようか・・となるのだから、不思議なものだ。出来がいいものより悪いものに引かれるという習性。1を見たのならついでに2も・・毒を食らわば皿まで的心理。何と言うかSF映画を見るにはそういう宇宙的広さの心持たなきゃならんのよ。あれくらいは許容範囲、これくらいはお目こぼししてやる・・みたいな。さて言い訳はそれくらいにしてと。今回は知ってる人はほとんど出てない。そういうのにお金かけるより、1セントでも多く特撮につぎ込もうってことかな。いちおうマーク役フランク・グリロは「ダークハウス」に出ていたようだ。最初若い女性が出てきて、彼女がヒロイン?と思ったら、すぐ過去の話へ。1もそうだったよな、でも後でわかるけど、過去ったって24時間前とか48時間前じゃなくて・・。ロス市警の刑事、マーク(グリロ)が息子トレント(ジョニー・ウェストン)を引き取りにくる。これで三回目で、ガルシア刑事からは次はないと言われる。要するにトレントはぐれているってことだ。でもマークも人のことは言えない。妻ローズをなくして酒びたり。いちおうそのうち職場に復帰するつもりでいるようだが。1は恋人間のあれこれで時間稼ぎしていたけど、2は父子間で?まあトレントは問題起こしてばかりと言っても根はいい子。どうせこの先次々ピンチに見舞われるうちに父子関係は改善し、彼は成長するのだろう。とは言え両方ともそれほど知られた俳優とも思えんから、常識的には二人とも生き残るだろうけど、もしかしたら片方がやられるってことも。その場合ありそうなのは、父親の方が犠牲になって息子が生き残るケース。二人に限らず、この映画は誰が生き残るのか予想がつかない。まあさすがに二人とも死んじゃうってのはありえないだろうけど。さて、異変が起きたのは二人して地下鉄に乗っている時。地下だから情報が入ってこない。最初は地下鉄の客も一緒だが、すぐマークとトレント、運転士のオードリー(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)、盲目の老人サージ(アントン・ファーガス)だけになる。ガルシアはやられちゃった、残念。

スカイライン-奪還-2

彼ら以外の人間はほとんど出てこない。無線で「光を見るな」とか「マリーナへ行け」とか声だけですます。あわただしく対策を練る上層部なんてのも出てこない。ロスなら大混乱、パニックが起きると思うが、ほとんど省略してある。したがって説明不足。想像力を試される。人間ドラマの厚みはないが、その代わり映像の迫力は1より増している。1では小出しにしているような印象があったけど、こっちはどど~んと見せてくれる。あら、何だか腕を上げたんじゃない?と、こっちまでうれしくなってしまう。1のせいでハードル低いから、ほんのちょっとしたことでも感心してしまうのよ。てなわけで前半は意外なほどワクワク。宇宙船の内部の描写になると、またあのウゲゲな・・ドロドログチョグチョネチョネチョシーン。まあマークを刑事にしたのも、刑事ならああいう悲惨な状況も経験ずみだろうからってことか。地獄のような状況でもある程度体が動き、精神的にも強いとか。普通の人ならパニックに陥るか失神するかだよな、たぶん。トレントを捜している途中出会ったのがエレイン。今回はトンプソンではなく別の女優さん。1では妊娠がわかったばかりだったけど、ここではもう生まれそうになってる。エイリアンに何かされたのか。初対面の男性に・・なんて恥ずかしがってるヒマもなく、さあいきんで~となる。経験があるとマークは言ってたけど、たぶんローズがトレントを産む時立ち会ったんだろう。で、女の子が生まれるが、エレインは死んでしまう。で、1で脳を抜かれて死んでしまったジャロッドだけど、サイボーグか何かに姿は変わったけど、心はジャロッドのままだ。彼はこれまでもエレインを助けてきたけど、彼女が死んでしまったので悲しむ。しかし今度は、トレントを捜してやる代わりにマークに赤ん坊を助けてもらうのだ。字幕ではジャロッド号になっていて、たぶんまわりに怪しまれないよう侵略の仕事もやっていたのだろう。言葉を発するわけではないので、よくわからんが。あの巨大な宇宙船でやってきたのはシェパードだけのようだ。純粋な(←?)エイリアンは彼だけで、あとは現地調達。人間を吸い上げ、脳を吸い上げ、それをロボットみたいなのに装填すると、奴隷として働くサイボーグの出来上がり。何とか型とかあるようだが、どれがどうなのかよくわからない。

スカイライン-奪還-3

巨大なものは頭の部分にサイボーグが入って全体を動かす。「パシフィック・リム」みたいだな。さて人間はいわば洗脳されてシェパードの命に従うわけだが、中にはそれがうまくいかなくて、人間の心を残すという場合も。普通目にあたる部分が青く光るが、ジャロッドやトレントは赤く光る。それにしてもサイボーグ成り立てのトレントはともかく、ジャロッドは今までシェパードに気づかれずにすんできた。それはたぶんシェパードが一人であれもこれもやっているからではないのか。侵略も操縦もサイボーグ生産も。それで目が届かないのではないか。後半は舞台がラオスに移る。宇宙船が不時着したからだが、何もなければどこへ行くつもりだったのかな。結局宇宙船はこれ一隻だけだったんだっけ?1ではどうだったっけ・・忘れた。トレントが脳を抜かれるのを目の前で見せられてショックを受けるマーク。しかしとにかく船を脱出し、地上へ降り立つ。サージは死に、赤ん坊、オードリーと残ったのは三人だけ。近代的な大都会ロスから、メコン川流域の、いわゆる黄金の三角地帯へ。もちろん出てくる人も変わり、そのせいで映画のムードやテンポが変わる。前半のあれは何だったんだ?的とまどいが生じ、見ていてもしっくりこない。そのうち前半の印象が薄れ、こっちに慣れてくるけど。ヘルメットをかぶった男女二人が出てくる。スアと妹カンニャ。一人の男性と戦い、殺す。今まではエイリアンと戦っていたのに、ここでは人間どうし殺し合ってる。殺された方がストレートに悪人とも思えない。兄妹の背景がわからないからだ。ネットで調べると、反政府組織になってる。てことは殺されたのは政府側の人間か。ヘルメットをかぶっているのは、エイリアンの光を見ないためだと思うが、あれをつけたまま戦うのは・・相手がよく見えなくて不利だと思うが。兄妹はマークやオードリーに出会って警戒する。マークが警官だと知ると、とたんに襲ってくる。カンニャはオードリーを襲う。ここがまた・・あんたらそんなことしているバヤイかよ・・と、見ていてガックリする。たとえムダかも知れないけど、エイリアンの手から逃れてきたのだと説明を試みるでしょ。こういう・・話し合う前にまず殺し合うってのはゲンナリしますな。警察の連中が現われたとかで戦いはひとまず中止ってのもお約束。それにしても・・オードリーは地下鉄の運転士だよね?いつの間にか気丈な戦士になってるけど。トレントが死んだ時も涙一つこぼさない。

スカイライン-奪還-4

案内されたのは遺跡跡みたいなところで、スア達は砦と呼んでいる。中では麻薬が作られているのか。大量の武器を所有しているが、麻薬を売ったお金で買い入れたのだろう。麻薬はアメリカ人が買ってくれるから作っている。ハーパーというたぶんアメリカ人の売人もいる。彼は科学者でもある。こういう映画には必要な、謎を解明してくれる人物。エイリアンのやっつけ方を発見してくれる人物。要するに都合がいいにもほどがある人物。赤ん坊は異常な速さで成長している。生後二日なのにもう3歳くらいに見える。ここでSF映画ファンなら「スピーシーズ」を思い出す。ちょっと古いファンなら「エンブリヨ」とか。成長が速いってことはその分消耗も激しいってこと。しかしマークの血を輸血すれば大丈夫となる。あの~輸血一回ですむの?この先何回も・・。マークは血液提供用の人間になるのか。まあそれはおいといて、赤ん坊・・いや、女の子の血液を利用して血清を作り、それをばらまけば洗脳も解けるだろうということになる。話がいいように飛んでるぞ、おい。それとハーパーによると、エイリアンにとって人類は作物なんだそうな。はあ?「ジュピター」かよ。数千年に一度狩りにくる。労働力不足を補うためとか?まあシェパード一人しかいないのを見せられてるから、いちおう説得力あるけど。カンニャが拾った白い玉のようなものは結局何だったんだっけ。あれを見つけて素手で触ってしかも持ち帰るという行為にはびっくりだ。しかも「金になるかも」なんて・・。その神経が理解できない。あのヘルメットからして二人は用心深いとあたしゃ思ってたけど、カンニャに関しては取り消します。途中で彼女は地雷を踏んで死ぬ。たぶん自分で埋めたやつだろうけど。まあこのようにいろいろあるけど、クライマックスは遺跡跡での戦い。その前は内部での、やや狭苦しいところでの戦い。人間よりもかなり大きいサイズのサイボーグは、自由に動けなくて苦戦すると思うんだけど。自分の小ささと、内部を知り尽くしているという強味を生かした描写をもっと見たかった気がする。でも、撮影するのは大変か。マークは血清をばらまくため再び宇宙船内に。そこでトレントらしきサイボーグと出会う。最初は洗脳されてたけど、途中でローズの形見の指輪を見て、人間の心が目覚める。きっとおかあさんっ子だったんでしょうなあ。

スカイライン-奪還-5

血清は大砲を利用してばらまくとか言ってたけど、大砲って何だ?発射されて船外へ出て光を発するアレかな?カンニャが拾ったのは不発弾とか?ん?あれは卵なの?さてこの映画には著名な格闘家が二人出ているのだそうな。一人はスア役のイコ・ウワイス、もう一人はチーフ役ヤヤン・ルヒアン。シラットという格闘術で、二人は「ザ・レイド」という映画に出ているのだそうな。チーフは警察の人間で、スアにつかまって牢屋にほうり込まれていたけど、エイリアンが襲ってきたので、自由にしてやる。今は一人でも加勢が欲しいということなのかな。このチーフの動きがなかなか・・目を見張るような動きで。途中で死んじゃうので、出番は少ないんだけど、何か印象に残る。スアやチーフの動きはすごく速い。拳で連打する間に肘打ちも入るって感じで・・タタタって感じ。手をコチョコチョっと動かすと相手が自動的に(←?)吹っ飛んでくれるセガールの映画に慣れた目には新鮮にうつりました。シェパードをやっつけるために現われた何とか型の頭の部分がパカッと開き、トレント号が動かしているのだとマークにわかるシーンにはちょっとウルッときましたな。人間でいた時には自分の能力やよさを生かせなかったけど、人間でなくなった今では生かせているってのが何とも皮肉で。さて、冒頭の女性は・・あの女の子の10年後の姿だった。ローズと名付けられ、20歳くらいに見える。これからは守るだけの戦いから、攻めに転じるのだ。彼女のそばにはトレント号もいる。・・つまり3も作る気満々てことですな。いよいよ舞台を宇宙に移し、エイリアンとの最終決戦・・いや、最初の決戦かもしれないけど(3で終わらせるとは誰も言ってない)。私自身の正直な気持ち言うと、日常の生活に突然エイリアンが攻撃して来るっていうから怖いのであって、宇宙でドンパチやっててもあんまり興味わかないと言うか。まあ・・テレビでやったら見るかもしれないけど。と言うわけで、1が1なだけに期待もせずに見たわけだが、意外と見ごたえがあった。もうおなかいっぱいというくらい見せてもらった。1の数倍はよくできていたヨ。エンドクレジットでNGシーン(エイリアンやサイボーグ、転んでばっかり。安定悪いのね)や仲良しシーンを見せるのは少々やり過ぎだけど。

スカイライン逆襲

最初の方でこれまでのいきさつが紹介される。速すぎてわからん。ローズは輸血で・・誰の血?・・急成長は止まるけど、能力は残ったと。「2」の10年後、収穫者はほぼやっつけたけど、大きな代償を払うことになり、精神的に耐えきれなくなったローズは姿を消したと。その五年後ウルスがどうのこうのってここらへんはよくわからん。正気に戻ったパイロット達が再び元に戻りつつあると。まあこんな状態のようです。逃亡していたローズはつかまり・・なぜつかまるかというと、彼女の能力が必要だからだ。収穫船を使って惑星コバルトワンへ行き、コアドライブを破壊すれば人類は助かるようで。ワープしてあっという間に向こうへ着くが、途中でこの船のコアドライブがだめになってしまう。つまり地球へ戻るには向こうのコアドライブが必要なので、破壊ではなくお持ち帰りに変更。ところでコアドライブって何?まあこんなこと言うのも何ですが、見ていてもさっぱりおもしろくないんですわ。しょぼかった一作目の方がまだマシ。中盤あたりは耐えきれず、早送りして見ていた。特撮も出演者もちゃんとしてるけど、展開がかったるいのだ。異星で何が起きるかわからないんだから少しはドキドキするものだが、それが全然ない。何かあっても暗くて見えないし。コアドライブが手に入ると、お約束の裏切りだ。地球へ帰って全パイロットを消すのだ。コアドライブはそのための武器なのだ。用ずみのローズ達には消えてもらう。星ごと爆破する。「エイリアン」シリーズのどれかで見たようなシーンが出てくる。一方ロンドンでも何かやってるのだが、これがまた何をやってるのかさっぱりわからない。事態を怪しんだジーがオーエンスと戦い始めるところからやっと活気が出てくる。ロンドンでもなぜかヤヤン・ルヒアンが出てきてバトルシーンとなる。私がこれを見たのは彼目当てだけど、もう出てこないかと思ってた。え?あのフアナがルヒアンなの?じゃ最初の方から出ていたんじゃん!あたしゃずっと女の人だと思ってたローズ役リンゼイ・モーガンは体がよく動く。この映画の(たった一つの)いいところは、細切れではないアクション。レオン役ジョナサン・ハワード、ジー役チャ=リー・ユーン、みんな体がよく動く。他にローナ・ミトラが出ていた。彼女はこういう荒廃した世界がよく似合う。