スティーヴン・キング ファミリー・シークレット

スティーヴン・キング ファミリー・シークレット

これを見たのはジョアン・アレンが出ているから。原作は未読。ボブとダーシー(アレン)は結婚25年目だが、今でもラブラブ。子供二人も大きくなり、娘のペトラはもうすぐ結婚式だ。幸せな日々を送るダーシーだが、ある日偶然ボブの秘密を見つけてしまう。今世間を騒がせているのがビーディという殺人鬼。もう12人も犠牲になっている。ダーシーがネットで調べると、むごたらしい写真がいっぱい出てくる。こんなに簡単に見られちゃうの?恐怖と悲しみに打ちのめされるダーシー。しかもボブに気づかれてしまった。彼は通報されても平気のようだ。何年も頭の中の声と戦ってきたけど、ある時試してみよう・・という気になった。やったのは自分じゃないし、つかまれば妄想に悩む必要もなくなる。それでいて通報すれば家族の人生はメチャメチャになるぞとも言ってるから、本心はつかまりたくないんだろう。彼が本当に殺人鬼なのか最初ははっきりしない。誰かに陥れられてるようでもあるし、ダーシーの夢とか妄想にも思え、怖さよりコメディーっぽさを感じる。もう二度としないで、そうする・・といった会話がかわされ、結婚式が無事にすみ、小康状態かなと思っていると、突然ドカンと来る。ダーシーがボブを階段から突き落とす。まだ生きてると知ると窒息死させる。殺すにしてももっと後・・どうにもならなくなってから仕方なく・・と思っていたので、いきなりにはびっくりした。どうも彼女は早い段階で殺害を決意し、ボブを油断させるため調子を合わせていたようで。彼女の関与を疑う者はなく、葬式はすみ、たぶん彼の持ち物は全部慈善団体に寄付して、気分もさっぱり。そこへ現われたのがラムジー(スティーブン・ラング)。元刑事で、たぶん肺ガンか何かで余命わずか。彼はビーディというのはボブのBとダーシーのDで、二人は共犯だと思い込んでる。具合が悪くなって入院した彼の病室に忍び込むダーシー。枕を抱えていたから、たぶん窒息死させようとしていたんだろう。でも、共犯でないことはわかってもらえたし。アレンは昔からカリカリにやせているので、今回えらく太っていたのにはびっくりした。髪を垂らしているとまるで別人だ。こういうのを見ると、犠牲者のこと全然悼んでいなくて、自分達のことばっか。後味が悪いと書いてる人が多いのはそのせいだろう。ダイナーのウエートレス役で「ブラックリスト」のカプランがちょこっと出ていた。