静かなふたり
これは題名からして何も起こらなそうな感じだが、書店というのが私をそそる。私に見て欲しければ内容はともかく本をいっぱい出してくることだ!ヒロイン、マヴィは街を歩き回る。足細ッ!ヒールの音がコツコツ響く。あれじゃ足も疲れるだろう。カフェでコーヒーを飲む。ノートに何か書く。彼女の仕事は何だろう。詩人とか?調べてみたら田舎からパリへ出てきたばかりみたいな。歩き回るのは同居人フェリシアが男と立てる声がうるさいからか。貸間のチラシに心が動いたのはそのせいか。古書店の仕事を手伝えば家賃は払わなくていいようだ。店主ジョルジュは商売っ気ゼロ。店の二階が貸間かな・・と思ったが、違うようで。お客が来ないので(来ないようにしてるので)二人の会話が続く。黙っていても苦にならない。お互い引かれていくが、親子ほども年が違う。ジョルジュは過去に何かありそうだ。店だって隠れ場所としか思えない。たぶん古書の知識もないのだろう。お金には困っていないようだし。眠くなるような単調な描写が続く。カフェでの朝食。ジョルジュのカップは大きい。カフェオレだろう。マヴィの方は小さい。黒パンにジャムを塗って食べる。若いから朝からちゃんと食べる。二人してコーヒーの時、お皿の上に乗っている小さなものは何だろう。茶色くてプチシューみたいに見える。途中で男が店に現われ、次にうつった時は倒れてる。あの後病院へ運んだのか。で、その男アントニオのせいで、店に刑事らしいのが二人来る。ジョルジュは”赤い旅団”とかいう組織のメンバーで、もう29年も逃亡生活を送っているらしい。30年たつと時効らしいが、国内にとどまっているのは、外国へ行くとその分は勘定されないからかな。切り抜きや身分証明書みたいなものをマヴィが調べていたけど、何で処分しておかないのかな。なぜかマヴィは「チャルラータ」という映画を見に行く。明かりがつくと隣りには若い男性。他に誰も客はいないのに、わざわざ女性の隣りに座るなんて、日本だったら疑われるところだけど・・。マヴィはその男性ロマンと親しくなる。彼は新聞に載っているアイルランドのハッカーっぽいが、はっきりしない。カモメが落ちてくる理由もわからん。ジョルジュがマヴィとロマンの親しそうな光景を見てショックを受けるのはわかる。で、映画は終わる。マヴィが飼ってる猫のジャックがとってもかわいい。見どころはそれくらいか(おいおい)。マヴィ役ロリータ・シャマーはイザベル・ユぺールの娘。ジョルジュ役ジャン・ソレルは「昼顔」に出ていた二枚目。フェリシアがヴィルジニー・ルドワイヤン。