紳士は金髪がお好き

紳士は金髪がお好き

どうもこういう歌や踊りの入る映画はじれったくて早送りしたくなる。まあ90分あまりなのでちゃんと見たけど。この頃のモンローは美しさの絶頂期。まだほっそりしてるし、肌もきれいで輝くばかり。展開に省略されたようなところや、意味のわからないところがあって、あまりいい出来ではないと思うが、ゴージャスで楽しいのは確か。ローレライ(モンロー)とドロシー(ジェーン・ラッセル)は美人デュオとして活躍しているが、性格は両極端。ローレライは結婚するなら金持ちでなくちゃと思ってる。金持ちのボンボン、エズモンドとパリで結婚式を挙げることになってるが、彼は父親に呼び出され、ローレライが先に出かけることに。彼女はお金やダイヤに弱いので、エズモンドは気が気じゃない。それでドロシーに船旅の間お目付け役を頼む。ここらへんは見ていてもよくわからないが、豪華な船旅に目を奪われておればよろしい。案の定彼女はビークマンとかいうダイヤモンド鉱山持ってるじいさんと仲良くなる。一方ドロシーは金には興味なく、ハンサムが好み。マローンという男性と親しくなるが、彼は実はエズモンドの父親が雇った探偵。ローレライのことは金髪の性悪女だと思っている。この映画で一番印象に残るのは、ローレライの変な理屈である。金髪でグラマーでダイヤに弱く、常識的なことは何も知らないノータリンだが、自分では頭がいいと思っている。ドロシーはローレライの心配をするが、彼女から見ればドロシーの方こそ心配で。お金のことを気にしないのは間違っている。生活に困っていたのでは人を愛する余裕なんか持てない。だから船客名簿を調べて金持ちそうな相手を捜す。その富豪が6歳くらいの男の子だったというのは笑える。ティアラの件はよくわからない。ローレライが持っていたのになぜかなくなり、ビークマンが持っている。マローンが仕かけておいた盗聴テープはどうなった?エズモンドにもマローンにも魅力がないのは残念だった。まあお客はモンローとラッセル見ていて、彼らのことなんか誰も見てないだろうけどさ。パリのクラブでのシーンに、ジョージ・チャキリスが出ているのだそうな。全然気がつかんかった。