新幹線大爆破

新幹線大爆破

WOWOWで見た。この映画の設定(速度が一定以下に落ちると爆発する)を「スピード」がマネした・・と書いてる人が多い。中には「新幹線」の前に飛行機でそういうのがあった・・と書いてる人もいて。それってもしかしてテレビムービーの「夜空の大空港」のことかな。今でも覚えている・・アネロイド爆弾っていうやつ。ある高度以下になると爆発するってやつ。もう一度見たいな・・。「新幹線」の方は1975年だからまだ東海道だけ?それでも博多までできていたんだな。制御室のパネルなんて「サンダーバード」の第9話思い出す。当時としては最先端、今見ればちゃっちい。爆発シーンもミニチュアってばればれ。でもそれは別にいいんだけどさ。出演者はオールスターだな。中には志穂美悦子さんとか多岐川裕美さんとか数秒しか出てないって人も。印象に残ったのは二人の健さん・・ではなく、まわりの人。特に警察関係の人はほとんど全員「必殺」とかで毎週殺されているような悪役専門の人達。悪代官、悪旗本、悪家老、悪奉行、悪浪人、悪越後屋・・。でも・・だからこそ印象が強い。情状酌量オンパレード、すべてのものに守られていて、悪いことしても見逃してあげなくちゃいけないみたいに描かれる高倉の健さんなんか私にはどうでもよく思える。汗を流し走り回る悪党ヅラの刑事達の方に目が行ってしまう。映画は途中から回想シーンばかり入り、犯人沖田は悪くないんです・・ってそればっか。こんなの入れなくたってそれ相応の理由があるんだろう・・ってわかりますってば(何たって健さんなんだから)。もう一人の宇津井の健さんもりっぱに描かれすぎ。「やめさせていただきます」っていうセリフには感動するよりプッと噴き出すところだった。こらえ性のないOLみたいなんだもん。・・と言うか、あんな性格じゃあの年まで勤めていませんてば。もっと早くやめさせていただいてますってば。ただあの、自分の犯人への呼びかけが、犯人をだますために使われているのを許せない気持ちはよくわかる。映画だから俳優達の演技はオーバーになって当然だけど、それでも時々うんざりしたな。こわばりっぱなしの高倉の健さんには肩がこったし。運転士役のチバチャンがいつの間にか爆弾のコード切断やってるのがおかしかった。そりゃアクションなしのチバチャンなんてねえ・・。