シャッター

シャッター

シネコンへ行くとうるさいんだよなポニョポニョポニョポニョって。トイレの中でもポニョポニョ・・いいかげんにしてくれぃ。まあこういう映画は私が見なくたって大ヒットするから、別の誰も見に行かないような映画を見るのさッ!うーん、だからってお客が私一人ってどういうことよ。平日午前だから?まあとにかく来てよかった。このぶんじゃすぐ・・。ジャパンホラーも韓国ホラーも見ない私。見たことあるのはリメイクの「ダーク・ウォーター」だけ。この「シャッター」はタイホラー(逮捕する人・・って違うがな!)「心霊写真」のリメイクらしい。タイホラーも見たことない。今回はジョシュア・ジャクソンが出ているからちびっと興味持った。「カースド」などのところで彼のことけなしたけど、それもこれももうちょっと何とかなって欲しいから。まだ若いし背は高いしいちおうハンサムだし声もいい。日本でも人気出ておかしくない。今回は日本語のセリフも多かったけど、ちゃんと聞き取れた。今まで全滅だったからさ「戦メリ」から「ローグ アサシン」まで。その点ではジョシュア君よくがんばりました。もう一つ、今まで日本を舞台にしたハリウッド映画(ハリウッド以外もだけど)って必ず変なところあったけど、この映画にはほとんどなかった。出てくる日本人もうつされる景色もみ~んなちゃんとしていた。だから気を散らさずストーリーに集中できた。でも、そのストーリーは新味がなくて先が読めちゃうもの。そこが残念だった。通訳として働くめぐみ(奥菜恵さん)は、カメラマンのベン(ジョシュア)に恋をする。ベンにとっては遊びだが彼女にとっては違う。だんだん異常なまでに思いつめ、つきまとうようになる。こういうタイプは気の毒だし気持ちもわかるけどあんまり同情できない。相手は仕事で来ているアメリカ人、先は見えてる。それにしつこくすればするほど相手が逃げるってのは常識。それで何でああなっちゃうのかな。自分達だけは違う・・って思うのかな。じとじとしていてまとわりついてくるめぐみ(の霊)はいかにも日本的だけど、ベンとジェーン(レイチェル・テイラー)はいかにもアメリカ的だ。ベンはめぐみの自殺の原因となった出来事について、自分はカメラでうつしていただけ・・と主張する。ジェーンが出て行った後めぐみの霊と戦うが、絶対にあやまらない。・・ジェーンは最初幸せいっぱいの花嫁として登場する。

シャッター2

新婚旅行とベンの仕事を兼ねて日本へ来るが、不思議なことが次々起こる。ベンは取り合わないが彼女は不安だ。ベンが仕事で忙しい昼間、ジェーンは異国の街をさまよう。孤独感、不安感はあるが適当に日本に対する興味もあるし、子供を見れば笑みが浮かぶ。テイラーはまだ若く健康そうで暖かみのある美人だ。ニコール・キッドマンに似ているが、ぐっと庶民的。ジェーンはベンを愛している。仕事がらみで出会う日本女性は皆美人だし、中には親しそうに接する女性もいる。ベンの友人ブルーノとアダムにも紹介されたが、どことなくうさんくさい部分のある男達だ。ジェーンは彼らに何かを感じたとしても、口に出したりしない。彼女はベンを信じている。めぐみの霊とは命を賭けて戦うことも辞さない。彼女は愛するベンを守る。本当に勇気のある人だ。しかしついに彼女は真実を知る。そうなった時の彼女がすごい。いちおう泣いたり悩んだりするが、きっぱりとベンを「捨てる」。彼女はめぐみの味方だ。だって女どうしだもの。男達がめぐみにしたことが許せない。180度方向転換のあざやかさにはびっくらこいた。しかも・・彼女はわかったのだ。めぐみの霊が姿を現わしたのは、邪魔な彼女を脅して追い払うためではなかった。ベンがいかにひどい男であるか知らせたくて・・つまりジェーンを助けたくて姿を現わしていたのだ。えッ!そうなんですか?そういう親切な霊って珍しいんじゃないですか?ジェーンはベンにあいそつかして出て行ったので、めぐみにとってはばんばんざい。これでベンは私のもの。ベンは抵抗してとうとう廃人みたいになっちゃうけど、めぐみは満足だ。どうも彼女はベンをどういうかたちであれ独占できればそれで満足らしい。ベンの心はどうでもいいみたい。ラストシーンは、もしお客で満員なら爆笑の渦だったろうな。あれでぞーっとするわけないじゃん。まあとにかく何てことない映画ですよ。たくさん出てきた心霊写真・・あれが本物だとしたら怖いけど。でもそれ以外は怖くないです。音を最小限にすればもっと怖かったかも。ちょっとうるさい。棺の中で炎につつまれるめぐみのミイラ見せたのもやりすぎ。でも見て満足。映像はとってもきれいだし、ジョシュアもレイチェルもよかったし。私はどっちかと言うとベンに同情していたな。めぐみにも非はあると思うよ。奥菜さんはがんばっていたけど、園児服みたいな衣装は見ていて変だった。