シャドー

シャドー

テレビ東京で見た。コミックが元になってるのかしら・・と思うようなオバカ映画だけど作り手は大真面目(たぶん)。シャドーは黒い帽子、黒マント、赤い布で口だけ隠し、大きくて垂れ下がった鼻が目立つ。登場する時はまずバカ笑いをする。それから長々と口上を述べ・・。1926年のチベットあたりで悪の限りを尽くしていた男が7年後ニューヨークで償いのため悪者退治というわけのわからん設定。要するに魔力持つにはチベットあたりを出してこないとね。「バットマン ビギンズ」に限らずこういうのは東洋の神秘頼み。ラモントは今では紳士。人命を救っては協力者(手下)を増やす。おじさんは警察関係だがラモントの正体は知らない。アレック・ボールドウィンはロック・ハドソンに似ていると思う。かなり太っているが(それと胸毛もじゃもじゃ)、その方が背広姿がさまになる。黒々とした髪、透き通った目が美しい。自然史博物館に覚えのない銀製の棺が運び込まれる。中から現われたのはチンギスハンの末裔シワン・カン。新式の爆弾作って世界を征服しよう、私と手を組め・・とラモントに迫る。演じるジョン・ローンはやせてひ弱な感じだがよくやってる。例えオバカ映画でも悪役はちゃんとしていないとね。ヒロイン、マーゴ(ぺネロープ・アン・ミラー)はプラチナブロンドに美しいドレス。最初純白のドレスで登場し、次は緑色っぽいビロードみたいな生地。カーテンかソファみたいだな・・と思いながら見ていた。もちろんラモントとマーゴは一目で恋に落ちる(どぼーん)。マーゴに色目つかうのがティム・カリー。この頃すでにだいぶ太っている。珍しくヒゲがない。マーゴの父親がイアン・マッケラン。他にピーター・ボイルも。けっこう豪華な顔ぶれ。1994年頃の作品だが、特撮が多い。今ほど洗練されてないけどがんばっている。この頃のは、何でも試してやれ・・という意欲や、アイデアの新鮮さはあるな。まあかなり大がかりに作ってあって感心した。シャドーに変身した時のラモントに魅力がないのが残念だけど。それにしてもさっさとそりたくなりますなあの胸毛。ラスト、カンは脳の手術されちゃう。「猿の惑星」や「去年の夏 突然に」と同じですな。ある意味残酷。