世界で一番パパが好き!

世界で一番パパが好き!

これはだいぶ前に一度見たことがある。オリー(ベン・アフレック)はやり手の宣伝マン。編集者のガートルード(ジェニファー・ロペス)と恋に落ち、結婚。妊娠していよいよ出産となるが、動脈瘤が破裂して急死。オリーはショックから立ち直れず、仕事でヘマをやらかしクビに。ニューヨークから故郷のニュージャージーに移り、この町で生きていくことを決心する。赤ん坊がとんでもなくかわいらしいので、わざとらしい展開でも何とか見ていられる。七年後・・赤ん坊・・ガーティ(ラクエル・カストロ)はママに似て早くも美人で気丈なおしゃまさんに。オリーは父親バートと同じ仕事・・道路清掃、水道工事、ゴミ収集などをしているが、ニューヨークへ戻ることをあきらめたわけではない。面接を受けては落ちるのくり返し。彼のハデなヘマは今では伝説。ある日レンタルビデオ店で出会ったのが大学院生マヤ(リヴ・タイラー)。論文のためと、オリーの性生活を根掘り葉掘り。妻をなくしたと聞いて非礼をわびるが、自宅に押しかけランチに誘う。ランチの次はセックスに誘う。最初に見た時はマヤのキャラが強烈と言うか、あからさまと言うか。大学院生というわりには何もしてないし。オリーは以前の助手アーサー(ジェイソン・ビッグス)にまで口利きを頼む。このアーサーも、オリーの助手だったせいで、仕事を見つけるのに苦労したようだ。彼の尽力で、オリーは面接を受けることになったが、その日はガーティの学芸会。オリーも劇に出ることになっている。七年たってもオリーのなかみはさほど変わっていない。こんな田舎でくすぶっているのはまっぴら。ニューヨークでばりばり仕事をし、最新流行の中に身を置きたい。ガーティだってその方がいいに決まってる。で、面接だけどもちろん待たされる。隣りに座ったのは・・何とウィル・スミスだ。彼のせいでオリーはニューヨークにいられなくなったんだけど・・。ここでの会話はわざとらしい。もちろんオリーは面接をすっぽかし、学芸会に駆けつける。かわいそうなアーサー。「スネーク・アイズ」などのマイク・スターの他に、マット・デイモン、ジェイソン・リーがちょこっと出ている。タイラーは空気の入りすぎた風船みたいなちぐはぐな感じ。映画も彼女同様バランスが悪い。オリーが住民に水道工事を納得させるシーンを音楽でごまかすなど、手抜き。家族で見るには毒があるし、自然さを装っているわりには笑いや涙、感動を強要しすぎ。