幸せの1ページ

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ニム(アビゲイル・ブレスリン)は父親ジャック(ジェラルド・バトラー)と一緒に孤島に住んでいる。友達はペリカンやアシカ、トカゲやウミガメ。時々補給船が必要なものを持ってくるし、パソコンもある。ニムはアレックス・ローバーが活躍する冒険小説が大好きだ。小説の中でのローバーはジャックの姿をしている。島での暮らしは「ジャングル・ジョージ」思い出させる。動物達の描写は見ていて楽しい。一方サンフランシスコでは作家の”アレクサンドラ”・ローバー(ジョディ・フォスター)がスランプに悩んでいた。アイデアが浮かばず、もう三ヶ月も書けない。おまけに強度の潔癖症で、外出恐怖症。彼女はふとしたことからメールをやり取りするようになったのが11歳の少女だとは気づかない。一方ニムはアレックス・ローバーからのメールにびっくりする。彼女もアレックスが女性だとは知らない。ジャックは調査で家をあけていたが、嵐に巻き込まれてしまう。ニムは父親が戻らないので不安だ。おまけに島には観光ツアーで客がたくさんやってきた。彼女は客を追い返そうとあの手この手。その時エディというおデブな少年に出会ったりする。父親以外では初めての異性。一方アレクサンドラは少女の窮地を知り、勇をふるって旅に出る。ジャックは何とかニムのもとへ戻ろうと悪戦苦闘。私はジャックの生死はラストまで不明で、見る者を心配させるのかと思っていたが、違った。ニムとアレクサンドラとジャックの描写が代わりばんこに。しかもバトラーはアレクサンドラのパートにもやたら出てくる。フォスターのコメディーはたぶん見るの初めてだが、こういう彼女も魅力的だ。顔つきがとげとげしく、目がギョロギョロしているのはサスペンス向きだが、こういうコミカルな悪戦苦闘ぶりも意外と合ってる。玄関で踏ん張っている時の細い脛が印象的。まあ神経質でまわりに迷惑かけっぱなしのギャアギャアうるさい女性なのでそばへ寄りたくないけど。大変な苦労をしてやっと島にたどり着いたアレクサンドラに、失望したニムが帰ってと言うのは、いくら何でもひどすぎるな。ラストは父と娘が再会してめでたしめでたし。喜びながらもジャックの目はアレクサンドラに釘づけ。この後たぶんニムは・・最初は三人で仲良くしていても・・ヤキモチを焼くようになるでしょうな。今までみたいに父親を一人じめできなくなる。でも大丈夫、ニムを忘れられないエディがスッキリやせて美少年になってこの島を訪れるだろうから。