ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
「ミイラ再生」は見たことなし。どこかでやってくれないかな。今の時代だから当然CGバリバリで、したがってロマンもへったくれもなし。あれこれ騒がしく、肝腎のシーンになるとなぜか暗くて何がどうなっているのかわからない。CGならはっきり見せられるはずなのに、かえって見せないようにしている。そこが不思議で仕方がない。映画を見終わっても満足感はない。と言うか、見る前から期待してない。主演がトム・クルーズだから、どうせ彼のワンマン映画。冒頭からだーっとすごい情報量。何やら説明され、次はペルシャ湾沿岸での戦闘。その中でエジプトの像が、棺が発見された。あの~勝手に国外へ運び出していいの?何千年も埋もれていたミイラが日の目を見たとたん異変が起こり始める。ニック(クルーズ)は相棒のヴェイルと組んで、軍務そっちのけで宝捜し。地図はジェニー(アナベル・ウォーリス)から盗んだもの。みんなや棺を乗せた輸送機は墜落。死んだはずのニックはなぜか生き返る。彼には古代エジプトの王女アマネットの幻が見えている。彼女は権力を手にするはずが、父の側女に息子ができたためアウト。で、父、側女、赤ん坊を殺し、悪と契約。ところが生きながらミイラにされ、何たらかんたら。アマネット役ソフィア・ブテラはスラリとしていて魅力的だが、着ているものがほとんどのシーンでボロボロなのが惜しい。ウォーリスが地味なので、ブテラの方が印象は強烈。アマネットは石をはめたセトの短剣でニックを突き刺し、二人で強大な悪の力で世界を支配したいらしい。ニックは悪の器として選ばれたのだ。はあ~セトの花婿ですな。ジェニーはジキル博士(ラッセル・クロウ)に協力している。名前から想像つくが、ジキルは悪に支配され、ハイドになるのを薬の力でおさえている。とにかく何が何だかわからないが、映画はどんどん進む。どんなにピンチになってもニックは死なない。アマネットの野望を阻止し、ジェニーの命を救うために自らをセトの短剣で刺す。死ぬはずだが、モンスターになって甦る。ヴェイルを生き返らせ、呪いを解く方法を求めて二人で世界を回る旅に。続編作る気満々だけど評価はさんざん。やっぱりねえ・・お金をかけて作ってあるのはわかるけど、内容に魅力がない。ブテラは「キングスマン」、ウォーリスは「ジェームズ・ボンドを夢見た男」に出ていたらしい。