スパイ大作戦 シーズン7

スパイ大作戦7の1 市街大追跡

化学工場から3トンもの薬品が盗まれる。スピードという麻薬にして、セリにかけて一気に大儲けしようとしているのがヒビング。それを奪還するのが今回のミッション。ヒビングの娘マーガレットは父に反抗し、ヤク中に。おまけにスピード狂で、バイク乗り回す。ケイシーがマーガレットとすり替わり、セリの邪魔をする一方、本物のマーガレットを療養所へ入れ、中毒から立ち直らせる。ヒビング役クロード・エイキンスは、ほとんどあらゆる番組で見かけた人。戦争物、刑事物、スパイ物、西部劇。映画は「最後の猿の惑星」など。声はたいてい雨森雅司氏で、バカボンパパの声で知られるが、私の中では雨森氏とエイキンスはセットになっている。いつもがさつで、薄汚れていて、タフで憎々しい。今回は都会的な悪党で、髪も服装もきちんとしているのが珍しい。ヒビングの手下ファロン役・・ロン・ソブルとでも読むのか・・の人は、テレビシリーズ「ワイオミングの兄弟」で確かインディアンの役をやっていた。今回はヒビングにしろ手下にしろ、セリに集まった連中にしろ、人を中毒にして金儲けをする悪党には違いないのだが、さほど憎たらしくない。それというのもマーガレットがワルすぎるから。みんな彼女に振り回されている。本来なら同情すべきキャラだが、全然そうならない。父親と縁を切り、遠くへ行って自立することもできるはずだが、楽な暮らしをし、クスリで自分を痛めつける。すり替わったケイシーはジンク(ジェシー・ヴィント)という男の出現にめんくらうが、マーガレットはこんなクズみたいな男と付き合い、クスリを手に入れていたのだ。ジンクのことを知らなかったのは調査ミス。後でケイシーは変装を見破られてしまうが、うまく逃げる。ジンクがあの後どうなったのかは不明。ヴィントはデニス・ホッパー風。薬の運び屋スネリング(ロス・ハーゲン)は、マーガレットに気があるのだが、いつも冷たくあしらわれる。すり替わったケイシーにうまいこと言われ、単純に舞い上がっているのが気の毒で。と言うわけで、今回は悪党達がみんな気の毒に思えてしまいましたという変なエピソード。セリだってみんな紳士的で穏やかで・・。

スパイ大作戦7の2 第三次世界大戦勃発

スパイ大作戦7の3 脱出請負業

ジムが指令を受け取るのは日本庭園。日本女性もどきの黒髪が今にもずれそうなのが気になった。シェルという男が、護送中連れ去られる。別に仲間が助け出したわけではないようで。シェルは賭博場のあがり2700万ドルをどこかに隠している。彼を連れ去った連中の手口は、脱出させ、自白させ、殺すというもの。シェルも自白剤とサイケ調の部屋で椅子をぐるぐる回され、金のありかを吐けと拷問される。その薬や装置を扱うのが精神科の医師ハーグリーヴス。演じているのがピーター・マーク・リッチマン。「ロングストリート」では珍しくいい役だったが、たいていは今回のような悪役。ジムは殺人罪で追われる内科医という触れ込みで一味に近づく。彼もやはり相手の金100万ドルを持ち逃げしているので、一味はいいお客さん・・とばかりに食いつく。ジムも薬やサイケ部屋で拷問されるが、前もってバーニーの声にしか反応しないようにしてある。ジムがピンチになりそうに見えるが、さしたることもなく終わってしまうので肩透かし。バーニーの声云々も生かされない。運ばれる時、鉛を張った棺に入れられたため、追跡ができず、ジムを見失ってしまうが、他のメンバーはあわてることもなく計画を進める。シェルは糖尿病で、ジムの細工でそれが悪化したと連中に思わせる。彼を内科医に設定したのもそのためで、拷問を一時停止し、シェルの容態をみるよう持っていく。手術には麻酔医が必要とウィリーを呼び寄せ、一味のアジトを突き止める。ウィリーは初期の頃とは少しヘアスタイルが変わり、こちらの方がハンサムに見える。うまくシェルを脱出させ、仲間のところへ送り返す。で、早速仲間を金の隠し場所へ案内するのをジム達は追い、同じく一味も追う。金のありかがわかったところで警察が駆けつけ、全員逮捕。金は回収。この金・・どうするのかね、いつものことだが行方が気になる(盗まれたものではないし)。最初はよくわからないのが、最後の方でするするとまとまり、うまく解決するのはよかったと思う。ただ、全体的に地味で、感情移入できるようなキャラがいないのが残念。シェル役はH・M・ワイナントとかいう人。あたしゃてっきりロバート・フォースターだと思ってたけど。ボス役はロバート・ミドルトン。ヒゲ面で目がギョロッとしておなかの突き出た達磨さんみたいな人。典型的な悪役だけど、今はこういう人ってあまりいないな。

スパイ大作戦7の4 極秘指令地獄からの救出

スパイ大作戦7の5 対決!ハスラーの決戦

ラストシーズン1話目(日本放映順では5話目)はカール・べッツ、ロバート・コンラッド、バーバラ・アンダーソンと超豪華ゲスト。非合法賭博組織を潰すのが今回のミッション。組織のボスがクレッブス(ベッツ)、ライバルがシャーキーで、この二人は仲が悪い。クレッブスの用心棒がアレン(コンラッド)。ハスラーとして潜入していたフレッドは、腕時計に仕込んだカメラで機密を撮影中、殺されてしまう。ジムは新しいハスラーとして雇われ、ウィリーは用心棒に。バーニーはコンピューターを使って球を操作する。今回ケイシーに代わってミミ(アンダーソン)が登場。彼女はアレンの情婦で、彼のせいで四年服役し、出てきたばかり。こういうふうに過去がくっついているというのは珍しい。今はジムの女だが、アレンにも気のあるそぶりを見せ、彼も悪い気はしない。さてアレンは二回も売上金を奪われ、立場が悪くなる。そうやってアレンがシャーキーに近づくよう仕向け、クレッブスと仲間割れさせる。それと同時にフレッドの遺体・・がはめている腕時計も見つけなければならない。ああなってこうなっての部分は書いても仕方ないから省略。今回気になったのは・・ウエートレスがジムに色目を使い、怒るミミを残して二人が立ち去ること。あの後どうなったの?ウエートレスは本気だから、ジムもこれは仕事と割り切って、どこかにしけ込んだの?それとアレンから奪ったお金・・二回で5万ドル・・はどうするの?盗まれたお金じゃないから返す必要もないし。シャーキーが連れてきた・・ジムと対決するハスラーのハドソン役の人は本職に思えるんだけど。何となく風格があって。ゲームそのものはルールとか知らないし、見ていてもドキドキもワクワクもしない。それにしてもベッツは懐かしいな。いかめしい顔してるから医者とか弁護士が似会う。アンダーソンは美女だが、今じゃ60代後半・・どうなったやら。途中アレンに対し、気づかれないよう笑うシーンがあって。彼女がミッションに参加したのは、アレンに復讐するためなんだけど、彼は彼女が自分にころりとまいったと思い込んでる。だまされてるとも知らず・・フン!・・ああいうゆがんだ表情って「鬼警部アイアンサイド」ではしなかっただろうなあ。

スパイ大作戦7の6 国境を突破せよ!

スパイ大作戦7の7 王冠すりかえ大逆転

マンスバーグという国の王冠や宝石が盗まれる。国連で展示することになっているので、それまでに奪回したい。盗んだのは若く美しく豪胆な女性ジェナ。バーニーは、彼女の死んだ弟のムショ仲間と称して近づく。彼は金庫破りで、王冠や宝石を狙っていると思わせる。領事館に、本国から本物を届けるというニセの暗号を送り、ウィリーが運び込む。自分達が盗んだのはニセモノ?と驚いたジェナは、なじみの男に鑑定させる。男はすでにメンバーが入れ替わっており、これはニセモノと断定。簡単に砕けるダイヤに、ショックを受けるジェナ。王冠等はすでに買い手が決まっており、手付の100万はもう使ってしまった。こうなりゃバーニーの計画に便乗して本物を盗み出し、自分達が盗んだのとすり替えてやれ。領事館の保安係はジェナと通じているので、バーニーは本当に金庫を破らなきゃならない。しかも見回りの間隔はわずか15分。今回は女性メンバーはなし。ジムもウィリーも軽い役で、ほとんどがバーニー。ジェナは必要とあらば色じかけで迫る。珍しくバーニーのキスシーンあり。保安係の男と買い手の男の区別がつきにくいとか、わかりにくい部分あり。鑑定をする男が猫好きなのはストーリーに関係ないが、よかった。ジェナはクラブをやっているが、装飾品の一つは「戦慄”殺しの横顔”」で使われたのと、たぶん同じ。ジェナ役はバーバラ・マクネア。手下のブーマー役はパーネル・ロバーツ。いつもなら彼がボスで、ジェナが情婦・・となるところだが、今回は違う。ブーマーのキャラも控えめ。珍しくバーニーは心が動いたらしく、ジェナの運命を気にする。まんまと本物を奪い返し、ジェナ達にはニセモノつかませておいて、さっさと撤収するのが普通。待ちきれない買い手が現われ、早速鑑定。ガラスだと判明し、ジェナ達は言い訳もできず大ピンチ。手付の金は使ってしまったし・・って100万も何に使った?とにかく警察が駆けつけたおかげで、ジェナ達は命だけは助かった。その、助かったのをバーニーは見届けたかった?ジェナは本物を手に入れたらバーニー始末するつもりだったろうけど。ところで・・あそこにあった宝石や王冠はガラス。警察が踏み込んでも何の罪になるの?さて、アメリカではこのエピソードが「スパイ大作戦」の最終話となるようだ。シーズン1のパイロット版でのバーニーがほとんど表に出ないのに対し、最終話ではほとんど主役。その差が印象的。

スパイ大作戦7の8 架空殺人事件

今回のミッションは、殺し屋ピーターの背後にいるボスを暴くこと。ピーター役はアレックス・コード。リメイク版「駅馬車」は大昔月曜ロードショーあたりで半分見た。半分なのはもちろん「スパイ大作戦」とかち合っていたからだ。あの時は精悍でカッコいいと思ったけど、今回は・・。コードだとわからなかったな。目の間が狭く、ちまちまっとした感じ。ピーターはチェスクラブではチャンピオン。ジムは精神科医グレゴリーと名乗って対戦。チェスのコマに薬を塗り、対局の後で催眠術をかけたりする。そのせいでピーターは時々記憶がなくなり、我に返ると死体がそばに転がってる・・となる。ジムは早発性痴呆の話をし、ますます不安をあおる。そのうちピーターは病院に入れられ、看護人に殺されそうになる。さて、彼にはスカウトの声がかかっており、レスリーという人物が会いに来ることになっている。メンバーは、レスリーが男とも女とも取れる名前なのを利用し、代わりにサンディを送り込む。サンディ役マーリン・メイソンは「ロングストリート」に出ていた人。「脱出請負業」のピーター・マーク・リッチマンもそうだが、彼らは”なまの”ブルース・リーと共演したのだ!!メイソンは他に「知りすぎた17才」という映画に出ているが見たことなし。四角っぽい顔で目が小さく、間が離れていて「ブラボー火星人」や「お買いもの中毒な私!」に出ているクリスティーン・エバーソウルによく似ていて、私はいつも混同してしまう。サンディが出たのはこの回だけ。なかなかよかっただけに、一回ではもったいない気がする。サンディは病院に閉じ込められたピーターに代わってボスに会いに行くが、ピーターの兄ハリーはなかなか手強い相手で、何かおかしいぞとボスに連絡。サンディはピンチに陥るが、その時にはもうボスが誰だかわかったし、警察が包囲したし。あの後ピーターとハリーがどうなったのかは不明。ピーターはともかくハリーには逃げられたかも。チェスの試合にバーニーがコンピューターを使ったり、異常な看護人が出てくるのがよかった。もちろん仲間の一人だが、プロレスラーみたいな体つきで。ピーターがふるえ上がるのも無理はない。それにしてもこんな手の込んだことしなくても、ピーターに催眠術かけてボスの正体しゃべらせればすんだのでは?

スパイ大作戦7の9 細菌兵器TOD-5

スパイ大作戦7の10 500万ドル麻薬合成計画

スパイ大作戦7の11 暗殺目標変更!

スパイ大作戦7の12 将軍の仮面をはがせ

シンジケートのボス、サムは脱税の罪で一年の刑に服しているが、パートナーの”将軍”と呼ばれる人物が、彼の服役中も莫大な利益を上げている。サムは刑務所に入る直前、自分をタレ込んだガールフレンドのヴィッキーを交通事故に見せかけて殺したが、証拠がないので殺人罪にできなかった。で、今回のミッションは、殺人の証拠をつかむことと、”将軍”の正体を暴くこと。カゲの人物の正体を暴けというミッションは多いな。あと三ヶ月で出所と言ってるから、ヴィッキー殺しからは九ヶ月たっていることになる。バーニーとウィリーが刑務所へ入り、バーニーの方は脱獄未遂の常連ということでサムの注意を引く。”将軍”が乗っ取りを企んでいると思わせ、脱獄に心が動くよう持っていく。サム役ディーン・クラークは当時いろんな番組で見かけた人。サムと通じている地方検事補レイノルズはロバート・リード。バーニーが脱獄に使うのは、今は使われていない排水トンネル。出口にはジム達が待機している。ところがトンネルは途中でふさがっており、別のルートを取るしかない。それだと計画した場所から3キロも離れたところに出てしまう。しかもその出口でたまたまカップルが車から降りたため、サムはその車を奪って”将軍”のところへ。このままだとジム達には追跡ができないが、仕方ないのでバーニーもついていく。この手違いは、前もってトンネルのことをよく調べておかなかったバーニーのミス。ところでサムがあそこでバーニーに銃を突きつけるのは変だ。服役中なのに何で銃を持ってる?ジム達はサムの親友マードックの線から”将軍”の家を突き止め、急行し、間に合う。”将軍”は戦争の英雄で、隠し部屋には大型のコンピューター。できればあんなさえない男ではなく、とびきりの美女だったとか、実はコンピューター自身が”将軍”だったとか、ひとひねり欲しかったところだ。サムの刑務所での腰巾着ゴードンの件も変。彼はあと三ヶ月のサムとは違い、一生出られないのか、精神が不安定。親身になって慰めるサムはいいやつだ(あれ?)。ゴードンはバーニーが書いた脱獄ルートのうつしを手に入れてたから、てっきりあとを追ってくると。脇ルートのあたりで鉢合わせしてトラブルになるんだと。でも・・姿現わさず何で?あれじゃ彼を意味ありげにうつす意味ないじゃん。

スパイ大作戦7の13 戦慄”殺しの横顔”

最近シールドはパンテオン撮影所を乗っ取ったが、シンジケートのボス、ディーンは、弟テオをそこの所長にすると言ってきた。シールドは身内を優遇するディーンのやり方がおもしろくない。彼が持っている資金の運用リストを奪い、組織を壊滅させるのが今回のミッション。監督バーニー、主演女優ミミで「殺しの横顔」という映画をとることになるが、内容やセットが以前シールドが関わった殺人事件と酷似しているので、シールドは驚き、ますますテオに反感持つ。ジムはテオとシールドが面識がないのを利用し、テオになりすましている。ディーンはハデ好きな弟を心配し、ムーアという男を目付役で付ける。ムーアはテオがいつの間にか別人にすり替わっているのに気づき、調べ始める。メンバーにとっては予想外のピンチだが、さしたることもなく終わる。最後・・シールドがリストをマイクロフィルムにして、腕時計に隠しているとわかるが、わざわざ映画撮影なんて大がかりなことしなくても・・と思ってしまうのは私だけ?ディーンやテオの声色使ってだまし合いやってたけど、この方法でも何とかなったのでは?うんと安上がりだし。まあいろいろ見せられるわけだがちっともおもしろくないし、ワクワクもドキドキもしない。ディーンとシールドがお互い不満を持ってるとは言え、信頼し合っているのは悪い感じはしない。でもその信頼をぶち壊すのがメンバーの仕事。テオをシールドに殺されたと思い込まされたディーン。リストを渡したら外国へ行けとか言っていて、じゃあ命取る気はないんだな、さすがはボス・・と思ったら・・。腕時計取ると一人だけ出ちゃった。さては手下にシールド始末させる気か。ウソついたな、クソじじい。いつ銃声が聞こえるかと心配していた私。そしたらジムとバーニーが現われて腕時計奪って終わり。銃声を聞かせてシールドの命運尽きたことはっきりさせるか、ジム達が去った後死んだはずのテオがふらふら現われるとか、はっきりしたラストにして欲しかったな。シールド役ジョン・ヴァーノンは悪役専門の人だが、ブルーの冷たく透き通った目が印象的。「インセクト」に出ていたな。シールドとウィリーが空手の練習するシーンがあったが、ウィリーの方は代役っぽい。

スパイ大作戦7の14 水爆仕掛人

クーパー(マレー・ハミルトン)という学者が50メガトンの水爆を作ってどこかに仕かけた。大統領に人事や外交のことで何やら要求しているようだ。爆発の期限まで限られた時間しかないので、今回はいろんなところと協力する。クーパーとその妻アドレ(マドリン・ルー)は監視されているし、車にも細工が。クーパーが出かけると、途中ウィリーのいるガソリンスタンドあたりで車が故障。修理を待っていると、逃亡中の強盗殺人犯・・ジムとミミ・・が現われ、ウィリーとクーパーを人質に。時間が迫ってきたクーパーはあせり始める。仲間のロジャーに電話をかけ、解除に向かわせるが、アドレが殺してしまう。アドレから連絡を受けた仲間モーガン(ドネリー・ローデス)もスタンドの異変に気づき、撃ってくる。今回はけっこうハプニングが起きる。連携がうまくいってないところも。クーパーの家を監視している連中は、まんまとアドレに逃げられてしまう。通いの配送係だとろくに注意もしない。あの配送係殺されたのでは?だとしたら気の毒。クーパーの共犯者・・ロジャーやモーガンのことはバーニー達は知らないようで。調査が行き届いてない感じ。クーパーはこんな大それたこと企むくらいだから、それなりの覚悟持って行動するはずだが、普通に命惜しいようで。一本芯の通ったキャラでないのが残念。代わりにアドレの方はロジャーを殺しちゃうし、モーガンにはクーパー狙わせるし(ありゃどう見たってジムではなくクーパー狙ってるよな)、ラストの地下道では解除に急ぐクーパー達を撃つ。解除の邪魔をする→爆破させたい→自分が死んでもかまわん。何か水爆以上に怖いんですけど、この人。ホントにクーパーの奥さん?時間が迫ってきてもジム達は決してあわてず、クーパーの前で芝居を続ける。モーガンを倒し、やっとバーニーのヘリでロスへ向かう。市庁舎の屋上に降りて地下まで・・時間かかるなあ。で、5秒前にめでたく解除。この爆弾・・一度解除しても七日目にまた爆発するらしい。そういう情報ってクーパーがしゃべらなきゃわからなかったかも。そう思うと恐怖もひとしお・・ってのが目新しかったかな。さほどおもしろい内容ではなく、今回も見ものはウィリーのハンサムぶり・・毎回そればっか言ってるけどウヒ。ガソリンスタンド・・給油の他にコーヒーや軽食が取れる。そのたたずまいがいい。「レストストップ2」等に出てくるさびれた汚らしいのじゃなくて、ちゃんとしてるってのが。

スパイ大作戦7の15 指令なき作戦計画

今回はピーター・グレーブスが監督してるらしい。ある休日、ジムとバーニーはテニスを楽しもうとのんびりムード。ところがジムが何者かに連れ去られてしまう。メツガーという男が現われ、バーニーにジムの命を助けたければ仕事をしろと言ってくる。彼はカジノのあがりを奪われた後いろいろ調べ、防犯カメラにジムやバーニー、ケイシーがうつってることに気づく。よっぽど腕のいいプロだと思った彼は、コナリーという男が持っている手紙をバーニー達に取り返させようとジムを人質に取ったのだ。コナリーはその手紙と引き換えに当局と取引しようとしているらしい。手紙が渡ってしまうとメツガーは殺人罪に問われてしまう。今回はジムの命がかかっているせいか、みんないつもより真剣?カジノのあがりが盗まれた云々は「シンジケートから来た男」絡みらしい。ジムが連れて行かれたのは防空壕の中。メツガーの部下プロクターは例のカジノで働いていて、事件のせいで格下げになったとジムを恨み、殺したくて仕方がない。彼の恨みがジムのピンチあおるはずだが、ジムは頭を働かせて着々と逃げ出す準備。あんまりピンチじゃない。さて合鍵とかいろいろ細工して首尾よく貸金庫から手紙を盗み取ったケイシーだが、銀行を出たとたん何者かにバッグごとかっぱらわれてしまう。これはメツガーの指示ではないようで、手紙を失ったことはピンチだが、バーニーはあわてず手紙を偽造すればいい・・と。手紙を奪ったのはメツガーの手下で。今度はコナリーの代わりに自分達がゆすってやれ・・と。コナリーは手紙がなくなったせいで取引ができず逮捕され、メツガーや裏切った手下達も結局はつかまる。ジムも逃げ出す準備できてたし。メツガーは最後のあがき・・金で解決しようとするが、バーニーは金ならもうもらってあると・・。ミッションでのあがりはそのままメンバーの報酬になるの?だとしたら私のギモンも解決するけど。メツガーは悪者とは言え、さほど悪い印象はなし。かえって気の毒な気も・・。演じているジョン・アイアランドは知らない人だが「オール・ザ・キングスメン」に出ているらしい。パワーズ・ブースに似ているかな。

スパイ大作戦7の16 カラクリを叩きつぶせ

スパイ大作戦7の17 怪奇!不老長寿の水

このエピソードは見てない。この頃になるとこのシリーズは見なくなった。ジョージ・マハリスのファンなので、見ていれば覚えているはず。バックマン(マハリス)がシンジケートの極秘情報の入ったテープを持ち出す。その際ドレイクらも始末しようと爆弾を仕かけが、ドレイクは片手を失いながらも生き残った。この件のため、バックマンはシンジケートから追われる身に。ドレイクはテープを取り戻すこと以上にバックマンに復讐したい。したがって今回メンバーは、ドレイクがバックマンを殺してしまう前にテープを見つけなければならない。国境を飛行機で越えようとするバックマン。パイロットがバーニーで、途中で事故が起きたと思わせ、二人がたどり着くのが太陽教の総本山の屋敷。骨折したはずのバーニーの足が治り、犬に襲われたアライグマが元気になるが、その際使われたのが水。古い本や新聞にはケイシー扮するチャリティそっくりの若い女性の写真。傷を治し、不老長寿を実現する水が実在するのかとバックマンの興味をかき立てる。バックマンは54歳という設定。健康に気をつけ、若さを保っているわりには老けている。と言うか、老けメイクがややお粗末。54ではなく64にすればいいのに。途中で彼は水のせいで若返るが、この頃のマハリスは40代半ばか。まだ生きてるのかしらと調べてみたら、今年の5月に94歳で亡くなったようだ。「ジグザグ」や「サンフランシスコ用心棒」をテレビでやってくれないかしら。おっと、その前に録画したままほったらかしの「ならず者たち」を早く見なくちゃ。ドレイク役がキャメロン・ミッチェルで、手下のうち若い方は何とルーク・アスキュー。ピーター・フォンダに似てますな。と言うか、何て豪華なゲスト!!酒場のバーテンはメンバーの仲間なのかしら。総本山にいた若い男性は気絶させられただけだろうけど、手下連中に撃ち殺されるおそれもあったわけで。ラストで警官達と共に踏み込んだジムとバーニー。悪党どもがつかまるのを、メンバー達は遠くから見ている・・ってのがこのシリーズの特徴だったはず。今回みたいにバーニーがクーパー警部に電話して・・まではいいけど、一緒になって踏み込むなんてありえない。バックマンの若メイクがそのままなのも意外。メイクが崩れてバックマンもドレイクもギョッとするラストになぜしないのだろう。

スパイ大作戦7の18 空中大爆発

今回は若くて美しい女性が標的。イヴ(ラレイン・スティーブンス)は夫ジョニーが持っているカバンを奪い、夫の方は飛行機ごと爆破。カバンはどこやらに隠す。なかみはファミリーのボス、ルチェックに不利な台帳。これを元にルチェットをゆする。イヴは元ボスの父親をルチェットに殺された。だから復讐してやるのだ。ジョニーとは政略結婚だから愛情なんてない。メンバーはジョニーの死亡がはっきりしない(爆発で遺体の損傷が激しい)ことを利用し、ジョニーがまだ生きているように見せかける。彼には他に女(ケイシー)がいて、殺し屋(ジム)を雇って、イヴを殺そうとしていると思わせる。バーニーは情報部の者だと名乗ってまわりをうろつき、イヴが隠したはずのカバンを手に入れたと見せつけ、不安をあおる。彼女が本当にカバンがなくなったのかどうか、隠し場所へ行って確かめざるをえなくする。イヴはたぶん子供の頃から、醜い権力闘争や裏切り行為、計算ずくの演技などを嫌というほど見てきたんだと思う。愛情を知らず、誰も信じず、お金しか信じない・・みたいな。時に女性らしさ、弱さを見せたとしても、それは男を思い通りに動かすための演技。ジムが頼りになりそうだと思うと、気のあるそぶりを見せ、用がすむと殺そうとする。いちおう父親のことで見る者の同情を誘うが、夫を殺したことでもわかるが、冷酷な女。カバンが見つかった後もジョニーは殺していないなどと言い逃れようとする。もちろん無駄なあがき。何と言うか・・「スパイ大作戦」よりも「刑事コロンボ」の方が似合いそうなキャラ。今回はモルグでのバーニーのセリフが事態の説明となるが、一回聞いただけじゃわかりにくいかも。ジョニーの死体(ニセモノ)の見せ方も変。イヴの用心棒的存在で、味方であるはずのホーマーが、実はルチェックに通じており、逐一報告を入れるなど裏があり、なかなかよかった。ただ、ジョニーを乗せて離陸し、爆破直前パラシュートで脱出したパイロットが、その後どうなったのか説明されないのは気になった。スティーブンスはキャロル・リンレーみたいな清楚なタイプ。悪役とは言え、憎たらしい感じはない。

スパイ大作戦7の19 ブードゥー教の怪

日本だとインド人の秘術とかそういうのになるけど、あっちだと時々ヴードゥーが出てくる。「電撃スパイ作戦」にもあったし。ハンナとその息子二人は、100万ドル相当の金の延べ棒を盗んで隠してしまう。息子のうちロバートは金を一人じめしようとして、母を脱税の罪で警察に密告。ハンナはロバートを殺し、もう一人の息子トーマスと共にカリブ海のジャマダ島へ逃れる。今回のミッションは延べ棒の隠し場所を突き止めること。ハンナの借りた屋敷にケイシーが世話係として住み込み、隠し部屋ではバーニーが細工して太鼓の音やロバートの霊を演出。ハンナは迷信家で占いを信じる方なので、それを利用する。今回は標的が女性というのが珍しい。しかもこのハンナ、なかなかの女傑。演じているのはキム・ハンター・・「猿の惑星」のジーラだ!!「刑事コロンボ」の「二枚のドガの絵」にも出てたっけ。今回はバーニーが土産物店の店主やったり、屋敷で幽霊演出したり、ヴードゥーの儀式やったり忙しい。ジムはパイロットとしてハンナを合衆国へ入国させるくらいで、かなりヒマ。ウィリーはケイシーをめぐってトーマスともんちゃく起こして殺される医師の役。彼が色恋沙汰に絡むのは珍しい。ケイシーはトーマスに色じかけで迫り、医師を殺したからもうここにはいられないと思わせる。要するに用心棒とか息子をハンナから遠ざけ、彼女が合衆国へ・・金の延べ棒の隠し場所へ戻らざるをえないよう誘導していく。トーマスを薬で眠らせるはずが、逃げられてしまい、死んだはずの医師・・ウィリーが生きているのを見られてしまうなどミスはあるが、大したことはなく、無事延べ棒発見というラストまで持っていく。いつもと違うウィリーの役どころとか、バーニーの祈祷師とか、わりとおもしろかったが、儀式は不気味と言うよりバカらしいな。ジムが、気絶させた用心棒をハンナの部屋へ運び込む間、ケイシーがトーマスを引きつけておくのはいいとして、後で台所の棚の裏の隠し部屋からジムが出てくるのは・・。だってケイシーとトーマスがいちゃついてたの、その棚の前でしょ?いつの間に?ハンナの部屋からも隠し部屋に行けるの?

スパイ大作戦7の20 恐怖!人工大地震

アステカの秘宝を盗み出したヴァンとロイス。一人じめしようとしたヴァンはロイスを始末。でも洞窟にいる時に爆破という、あまり確実じゃない方法なので、後でロイスが復讐に現われても意外じゃない。今回のミッションは宝を取り戻すこと。ヴァンは頭がよくて残忍。で、こういうやつの常としてうぬぼれや。自分は特別という思い込みを利用する。ガイコツのお面、仕かけのあるバッグ、プールが泡立ち、浮かび上がる死体。中でも地震が起きたように見せるいろんな道具は笑える。ベッドの足に取りつけたり。こんなの一目でばれるけど、寝ていてゆれで飛び起きて、ベッドの足見るやつはいないわな。ジムとバーニーが測量に来て、近くのダムに欠陥があって、大きな地震が来たら決壊すると思わせる。すでにいろんな細工で、自分には予知能力があると思わせてある。不安になって宝の隠し場所へ行くよう仕向ける。ジムが指令を聞くのは噴水のそば。あれでちゃんとテープの声聞こえるのかな。ジムとバーニーがヴァンの寝室に細工している時、ロイスが現われるが、何でウィリーは見張ってないの?自分の仕かけだけしてすぐカジノに戻ったとか?彼っていつもカジノのディーラーの役。ジムがカジノで負け続けるシーンと、ゴーストタウンでの銃撃戦は長すぎるな。さて、ロイスの出現はジム達にも予想外。ロイスがヴァンを殺してしまうと隠し場所がわからなくなってしまう。でも、いつものことだがこういうハプニングもさしたることもなく終わってしまう。ここまでの過程が大事なのであって、ラストはあっという間。今回感心したのはラジオの細工。地震で飛び起きてすぐスイッチを入れる、それを見越してそれ用のテープつけておく。感心させられるのは、その後車に乗ってラジオのスイッチ入れると、ちゃんと続報ニュースが流れること。こうなりゃ信じますわな。注意してまわり見れば、自分の寝室以外は何ともなってないとわかるけど、今は宝のことで頭がいっぱい。ヴァン役はエド・ネルソン。「ポリスアカデミー」の何作目かに出ていたな。手下のエド役はマイケル・アンサラ。「かわいい魔女ジニー」のバーバラ・イーデンのダンナだけど、別れちゃったのね。

スパイ大作戦7の21 殺人請負人

ボクサーのルーミスは契約解消を言い出したため、殺し屋に始末される。ああやって殺し屋を呼び寄せてあったということは、最初から彼を消すつもりだったに違いない。そうやってボクシング界を牛耳り、腐敗させ、金を集めている内幕を暴くのが今回のミッション。ブラドックとミッチェルは長年コンビを組んでいる。ブラドックの方が非情で、ミッチェルは残酷なことは苦手。彼にはスーザンという娘がいて、彼女は売り出し中のボクサー、ピートと恋仲。スーザンとピートには罪はないと言いつつ、メンバーはこの二人をさんざん利用する。ピートの写真がうつった時にはびっくりした。あれッ、ピーター・デュエル?でも彼には弟のジョフリーがいるし、ピーターは71年に亡くなっているし。・・で、結局ジョフリーの方でした。双子みたいによく似ているが、3歳違いで、現在80歳。話を戻してケイシーが記者を装って試合直後のピートにインタビュー。彼は何やら後ろ暗いことが行なわれているのには気づいているが、暴く気ない。自分はうまくやれると自信持ってる。スーザンがいるのにケイシーの誘いに乗るのはおかしいが、そうでないと話が進まないからな。それよりも試合直後なのに車運転して大丈夫なのかね。それと全然顔腫らしていない。ピートはバイクに乗った男性をはねて死なせてしまったと思い込まされる。自分にははっきりした記憶ないけど、ケイシーが証拠写真突きつける。記者の彼女がカメラ持ち歩いているのは当然。待ちぼうけを食わされて怒っていたスーザンも、事故のこと打ち明けられると一緒になって心配する。一方バーニーやウィリーはブラドック達に揺さぶりをかける。バーニーは売上金を奪ったり、ピートを引き抜こうとしたり。ひき逃げの証拠写真も握っている。ウィリーはバーニーに目をつけている検事局調査官の役。全然関係ないけど、ローランやパリスのような目立つキャラがいなくなり、彼の出番が増えたような気がするのはうれしい。結局バーニーは大物すぎるからピートの方を始末しろとなるよう持っていき、その際スーザンも巻き添えを食って死んだとミッチェルに思わせる。ついでにブラドックは自分も消すつもりだと思い込まされたミッチェルはすべてを証言する気に。ミッチェル役はウィリアム・ウィンダム。ありとあらゆる番組にゲスト出演していた人。

スパイ大作戦7の22 暗殺計画ナイトフォール