スパイ大作戦3の1 密室の金塊
クリム大佐はアフリカで活動する傭兵部隊の隊長。新興国家のためと言いつつ、やってることはギャングまがいの略奪。それを金塊に変えてため込んでいる。彼を倒し、金を回収するのが今回のミッション。ある部隊が金塊を残したと言われているが、15年間見つかっていない。この話を利用すれば、強欲なクリムは引っかかるはず。まずローランが新兵としてクリム達のいる陣地へ。新聞の募集広告には”若者求む”。ローランは若者と言うにはちょっとアレだが。一方ジムは神父に化けた武器商人としてシナモンと共にやってくる。取引を持ちかけ、金庫室に金塊が積まれているのを確認。ついでに小さくて丸いものをそっと落としておく。ウィリーとバーニーは地下トンネルを通り、金庫室の真下に。そこから球体の位置を確認すると、ドリルで天井に穴を開ける。破片が何も飛び散らないのは見ていても変。その後強力なヒーターのようなものを穴から金庫室に通し出し、何と金を溶かし始める。まるでチョコレートだ。穴を通って落ちてくる液を、トンネル内で型に入れて冷やし、再び金塊に。もっと驚くのはこの作業が終わった後、スプリンクラーのようなもので塗料か何かをまき散らし、金が流れたあとを消してしまうこと。穴もちゃんとふさいで見えなくするのには感心してしまった。バーニーは金庫室の中を見ながらやっているわけではないので、こんなにうまくいくものかしらとは思うが。ローランが頃合いを見てクリムと部下を廃屋へ案内。案の定金塊を見て一人じめにする気に。部下を殺し、シナモンを人質にし、金塊を積んだトラックをジムに運転させ、銀行へ向かわせる。もちろん警備兵にはトラックを無審査で通すよう命令。こうしてクリムがため込んだ金塊の回収は成功。グルナー少佐にはクリムが金庫室の金塊を奪ったと思わせ・・。クリム以外は入れない金庫室が空っぽになってるのだから、彼が疑われても仕方ない。ただ、1200度もの高温で金を溶かしてからいくらもたってない。密閉された金庫室はまだ熱くなっていると思うが・・。臭気だってこもってるはず。クリム役はパーネル・ロバーツ。殺される部下役はボー・スヴェンソン。
スパイ大作戦3の2 甦ったプリンセス
ポビア王国は、死去した王の後継者をジェルバス大司教が指名することになっている。カセット将軍は自分が指名されなかった場合、クーデターを起こし、王位につくつもりでいる。この企みをつぶすのがミッション。セリーヌ王女帰還のうわさが急に流れ始めたが、カセットは大司教が流したデマだと思っている。セリーヌ王女に扮するのはシナモン。目の見えない老女だが、シワはなし。と言うか、化粧っ気がなく、苦労のため老けて見えるだけで、実際はそれほど年は取ってないということだろうが。教授ことジムをうろうろさせ、仲間のウィリーとバーニーもつかまりで、カセットは王女はニセモノと確信する。自分を王女だと思い込んでいる女を使って詐欺を働こうとしているのだと。それに医師役ローランの証言だと、本物の王女は片腕が動かなくなってるはず。大司教はカセットを指名する気はなく、王女の出現を願っている。自分がニセモノだと言えば、彼はますます本物の王女だと主張するだろう。そうやっておいて、詐欺だと証明すれば、国民は落胆し、大司教の信用はがた落ちになる。いよいよ大聖堂で審問会が始まる。シナモンはどんな質問にも答え、まわりの者は本物の王女だと信じ込む。一方ウィリーとバーニーは房から抜け出し、いろんなことをやってたな。この番組の特徴として、二人が何をやってるのかよくわからないってのがある。大きな石を切り出したり、はめ直したり。あれこれあって、最後のテストはからくり箱。王女にしか開けられない。それをバーニーは短時間で開け、後でシナモンが開けられるよう印をつけておくのだが、ここはちょっと無理があるかな。ストーリーには不明なところがいっぱいある。王女の情報はどこから仕入れたのか。先頃死去した王ってどの王?セリーヌとは無関係?でもまあそんなことはどうでもいいのだ、実は。何と何と秘密警察長官役でルディ・ソラリが出ていたのだ!「特攻ギャリソン・ゴリラ」のカジノですよ。さて、カセットと長官を失脚させ、いよいよ王女が王位に。誰も反対する者はいない。しかし王女は王位につくことは断り、大司教にすべてを任せる。どうせなら見込みのありそうな人物を前もって出しておけばいいのにと思ったのは私だけ?これから捜すの大変よ。
スパイ大作戦3の3 二重スパイをでっちあげろ!
ミサイルコントロールセンターの情報がバレット少佐によって漏れてしまう。ただ、入手した側はそれが正しい情報かどうか必ず裏を取る。それを利用して情報がニセモノだと敵に信じ込ませるのが今回の任務。いつもならシナモンが大統領顧問の夫人として敵を悩殺するところだが、相手のロジャーは要人と顔見知りなので、本物のブキャナン夫妻に協力してもらうしかない。ロジャーは情報を引き出すと、薬で相手の女性を殺してしまう。今回も同じ手口を使わせるには、夫人に本当に致死量の薬を飲んでもらわなければならない。危険な任務だが、夫人は承知する。まずパーティを開き、忙しい夫にさびしい思いをしている妻を演じ、ロジャーを引きつける。次にカメラマン(ローラン)に情事の写真をとられ、ゆすられているように見せかける。お金を出す時、わざと金庫の中がロジャーに見えるようにする。中には電話と番号リスト。あれを見ればセンターの場所がわかる。先に入手した情報と一致すれば、正確なものと裏付けされる。一方ジムはバレット少佐の部下と名乗って某国の武官ヤトコフに近づく。巧妙だがすぐばれる細工をし、彼が合衆国の二重スパイ・・と、ヤトコフに思い込ませる。バレット少佐の情報、ロジャーが夫人から奪った情報、ジムが提供した情報は一致する。でもジムの情報は本物のはずないから(合衆国が敵に本物の情報渡すはずがない)、本物と太鼓判押したロジャーは裏切り者ということになる。彼は殺され、情報はニセモノと判断されて破棄され、ジムは堂々と帰る(ヤトコフはジムが二重スパイだと気づかないふりをしなきゃならないから手は出さない)。いや、こんなの文章にしたって何が何やらでしょ?この回の見ものはそんなわかりにくい駆け引きではなくて、夫人の大芝居。ロジャーによろめき、キスまでする。薬を飲み、死の恐怖と戦う。夫人役はリー・グラント。彼女はいつも無表情で人形のよう。ヘアスタイルのせいでぺネロープ連想する。ロジャーが番号をカメラでとってる間、メンバーはじりじりしながら待つ。ロジャーが出て行くと医者を連れて駆けつける。医師はラス・コンウェイ。自殺防止の権威・・薬のエキスパートってことか。でもあの後胃洗浄で大変だったはず。せめて一人くらいは女性がついていてあげなきゃ。バーニー、ウィリー、ローランとヤローばっかなんて、何と気のきかない・・。ロジャー役はラテン系伊達男フェルナンド・ラマス。
スパイ大作戦3の4、5 奇跡のカムバック
スパイ大作戦3の6 処刑作戦
食品業界を牛耳っているパーマを失脚させるのが今回のミッション。彼は汚れ仕事はロスにやらせ、誰かがつかまってもみんな無罪にしてきた。だからパーマを裏切って証言させるのは難しい。彼に見捨てられたと思わせなければならない。まずジムが青果業者に。パーマに盾ついて激怒させ、始末するために殺し屋ヴィックを呼ばせる。つまりジムが標的になるわけだが、ヴィックの用意したものがわかっても、何を作るつもりなのかは不明。バーニーはライフル・グレネードだと推測するが、それって何?ヴィックはジムとその妻(シナモン)を首尾よく始末するが、もちろんプロジェクターを使ってそのように見せただけ。直後にウィリーが彼を気絶させ、目が覚めると檻の中。いつの間にか27ヶ月もたっていて、裁判も終わり、死刑執行が迫っている。もちろんヴィックには何がどうなっているのかさっぱりだ。隣りの檻のローランが一足先にガス室送りになるなど、彼を追いつめていく。助かるにはパーマの悪事を証言するしかないが、彼は以前死刑執行直前にパーマに助け出されたことがあり、今回も・・と希望を捨てない。今回の助っ人はルーミス博士。ちゃんと死んだかどうか判定する医師役。電気椅子による処刑はよく見るけど、ガスを使った処刑はこういう手順でやるのかと思いながら見ていた。メンバーは顔は同じなのに別人で、ヴィックを混乱させる。例えばジムは青果業者と刑務所の所長、シナモンは青果業者の妻と弁護士と言った具合。普通なら同じ顔なのはおかしい、自分を自白させるためみんなして芝居してるのではと思うはず。ここらへんは見ていてもしっくりこなかった。パーマ役はヴィンセント・ガーディニア。ヴィック役の人はインパクトのある顔立ち。誰だったっけ・・と思っていたらルーク・アスキューだった。さすが!いくら悪人とは言え、じわじわと精神的に追いつめていくやり方は、見ていて気持ちのいいもんじゃないね。
スパイ大作戦3の7 巨頭会談
UCRという国があって、首相はいいんだけど文化相のクーロウ(ジョン・コリコス)は反米主義。スキあらば首相の足を引っ張ろうと狙ってる。シナモンが脚本家、ジムとローランが役者になって、クーロウに「巨頭会談」という芝居を見せる。気に入ったクーロウは自国での公演を承知するが、役者は自国の名の通った役者を使うと宣言。メンバーだけでミッションを遂行するつもりだったのがだめになり、余計な手間が増える。ローランはまず名前の挙がった役者エンゾール(マイケル・トーラン)をだまし、自分がエンゾールになりすます。ホン読みでわざと共演者ウサコスを怒らせ、役を降りるよう仕向ける。困っているクーロウに、シナモンはジムを推薦。彼はちょうど今UCRにいますの。なぜなら私の夫なんですの。もちろんローランのエンゾールはジムと友好的にふるまい、クーロウを安心させる。一方バーニーは劇場に入り込み、レーザーを使った囲い作りをする。つまり客席のクーロウと首相に、それぞれ別のセリフが聞こえるよう細工するのである。クーロウを信頼していた首相も、自分が貪欲な好色漢に描かれているのを知り、激怒。クーロウは何がどうなってるのかわからないままとらえられ・・。今回ははっきり言っておもしろくない。話にかなり無理がある。ある日突然現われた見知らぬ人物・・自分ではプロデューサーだと名乗っているが、アメリカで「リア王」やるよう勧めてくれるが、小切手やパスポートちらつかせているが・・彼を信じてすべてを捨てて出国する気になります?もちろんエンゾールはこっそり勲章か何か持って行こうとして、税関で引っかかってあわや・・となるけど。あの税関の役人・・ジェイソン・ウィングリーンとかいうらしいが見たことあるな。調べてみたら「アンタッチャブル」に出ていた。エンゾールのその後は不明。クーロウがさほど悪党に見えないのもバツ。アメリカにとって都合の悪い人間は悪党って言われてるみたいで。バーニーの細工もわかりにくい。レーザーって目に見えないから余計。今回ウィリーはお休み。まあとにかく首相に舞台で言ってるのとは違うセリフいくつか聞かせるだけのために、こんな手の込んだことする必要あるのかな。よかったのはジムが指令聞くためにやってくる冒頭シーン。滑り台に上ろうとしている小さな女の子を後ろからひょいと抱え上げ、てっぺんにそっと下ろしてあげるところがよかった。
スパイ大作戦3の8 酸素テントの中
スパイ大作戦3の9 独裁宣言
今回は珍しく女性が標的。サン・コルドバという国があって、大統領が亡くなって、首相代理アヴィラは自由選挙をしようとしているけど、大統領未亡人リヴァはそれを阻止しようと企んでいる。大統領が生きていた頃から、実権は彼女が握っていた。彼女は国民に人気があるし、軍部とも話がついている。国民に向けて演説をすることになっているこのチャンスを利用し、権力の座につき、独裁政治を・・。彼女が執着しているのは権力だけではない。若さと美貌も保ちたい。テレビ局のドキュメンタリー番組制作を装ってリヴァに近づいたジムやシナモン。シナモンが実は70をはるかに過ぎた老婆でありながら、ある方法によって若さを保っているとリヴァに思い込ませ、美容手術を受けさせる。シリコン注射、特殊光線、血清・・冷静に考えればインチキくさいし、今はそんなことやってる時ではないが、若さへの執念が勝り・・。手術を受けている間に、前もって録画しておいた演説のビデオテープは細工され、引退宣言に編集し直される。放映された演説を見て、そんなばかな・・と騒ぎ立てても、リヴァの顔は別人になってて、アヴィラはじめ誰も彼女を相手にしない。このエピソードは見たことがある。と言っても覚えているのはシナモンの老けメイクだけだが。昔見た時は何も疑問感じず・・でも今は・・。サン・コルドバという国のことがほとんどわからない。一般庶民が出てこないのだ。もしかしたらリヴァのおかげで不満もなく、楽しく暮らしているのかもしれない。庶民の状態が不明なのにアメリカの機関が手を出すのはお節介という気も。圧政に苦しんでいるとか、そういう描写を入れればいいのに。70過ぎの老婆が若く・・というのも、顔だけ問題にして、首とか肌の衰えに全然触れないのはおかしい。ラスト、全く別の顔とは言え、リヴァがいちおう若くなっているのは・・美人と言えるのは・・お情け?リヴァ役ルース・ローマンは「夜は千の眼を持つ」や「見知らぬ乗客」などに出ている。「夜」はあまり出来はよくないらしいが、使われた曲は有名。一度見てみたいものだ。リヴァの腹心ラウール役モーガン・スターンは、こぢんまりとまとまった美男。この頃のビデオテープが幅広なのにはびっくりだ。まるで昆布のよう。美男もテープも今とは違う。時代を感じるなあ・・(何のこっちゃ)。
スパイ大作戦3の10 スパイ交換作戦
スパイ大作戦3の11 幻の契約書
スパイ大作戦3の12 欺瞞作戦
あ~だめだこりゃ。頭の悪い私には、何が何やら。途中から筋を追うの放棄してた。シリーズ屈指の緻密さだが、ここまでやる必要ないのに(テレビだし)。敵国スパイ、タウンゼントは、アメリカの重要な機密入手するけど、それはニセモノ。ニセと気づいたのはシンプソンだけど、あまりに重要な機密なので、ステファンというキレ者が調べに来る。タウンゼントとステファンは友人だし、タウンゼントとシンプソンは仲間なので顔見知りだが、ステファンとシンプソンは面識がない。それを利用してローランがシンプソンになりすまし、ステファンに会ってタウンゼントを誹謗。まずステファンにタウンゼントを大いに疑わせ、そのうち引っくり返ってシンプソンの方が怪しい・・となるよう持っていく。ただ、シンプソンはこんな手の込んだ計画立てられるような男じゃない。バックに誰かついているはずだ。で、記憶力ばつぐんのステファンは、今までのことを次々に思い出し、アメリカ側の連中の企みだと気づく(気づかされる)。連中はこの情報をニセモノだと我々に思わせたがっている。てことは本物に違いない。裏切ったのはタウンゼントではなくシンプソンだ。それに気づいた自分は何て利口なんだ!ステファンのミスは、シンプソンの風采をタウンゼントに確かめなかったこと。ステファンとシンプソン、ジムは一度すれ違っているんだけど。タウンゼント役ジェイソン・エヴァース、ステファン役スティーヴ・イーナット、画廊の主人役ヴィック・ぺリン・・みんなこのシリーズの常連さん。シンプソン役はエドワード・アズナー。今回のステファンは、大変なキレ者。冷静で行動に無駄がない。ラスト、この計画を考えた敵のリーダーに会ってみたいものだ・・とつぶやく。でもその後で、結局は自分の方がうわて・・と。そのうぬぼれが彼の弱点。今回の計画は、そのうぬぼれを利用して立てられている。ちょっと印象的だったのは、ステファンが結婚指輪をしていること。氷のように冷たい彼だが、あれで奥さんがいて子供もいるのだろうか。イーナットは数年後37歳の若さで死亡。もったいないね。彼の部下ヴィンセントの有能さもよかった。演じているジョー・ブリーンは、アラン・ラッドとクリストファー・ランバートをミックスして、眉毛を黒くすればでき上がる。原田芳雄氏にもよく似ている。
スパイ大作戦3の13 一千万ドル強奪事件
一千万ドル強奪事件じゃなくて、一千万ドル取り戻し事件ですな。バレットは現金輸送車を襲って1千万ドル奪った後、仲間を裏切って金を隠す。その後別の容疑でわざとつかまり、五年の刑。刑務所で安全に過ごし、あと二ヶ月で出所する。強奪事件の時効は二日後。たぶん同じ房のデイヴィスにポロッとしゃべっちゃったんだろうな。自分の頭のよさ自慢したくて。バレットの不正を暴き、金を取り戻すのが今回のミッションだけど、あの~これってスパイの仕事?医師のボーマンに協力してもらって、バレットはエンソマイタスという難病にかかっていると思わせる。紹介された専門医がジュリアン・ムーア・・ってどこかで聞いたような。でも出てくるのは赤毛の美女ではなくてローラン。この病気を研究中だが、治療法見つけるにはあと数年かかると。それじゃ間に合わん・・と、人体の冷凍保存の実験やってるキングスレイ(ジム)のところへ。今すぐ冷凍してくれ・・とせっかちなバレット。一度眠らせ、目が覚めたら11年後の1980年。11年じゃそんなに変わらないと思うが、いかにも未来っぽい小道具揃える。すっかり信じ込んでしまったバレット。今は金ではなく何でもカードで。町は作り直されみたいなこと言って不安をあおる。どうやら金は墓地に隠してあるらしい。途中で未来ではないことには気づいたが、時効の翌日の日付の新聞にはだまされた。まあ表に出れば未来じゃないのはわかるしな。大規模なだましには気づかせ、油断させといて小さなだましを用意。見事引っかかった。一方デイヴィスの協力でバレットの仲間二人もムーア→キングスレイとたどって墓地へ。呼んでおいたタクシー・・じゃない、パトカーも駆けつけ、三人はつかまり、金も戻りました。時効10分前。正直言ってここまで手の込んだ面倒なやり方する必要あったのかという気はする。催眠術か自白剤でちゃちゃっと解決できたのでは?バーニーとウィリーはせっせと冷凍睡眠装置手作りしてたけど。
スパイ大作戦3の14 生体実験
スパイ大作戦3の15 奴を証人席へ!
スパイ大作戦3の16 ガラスの監房
スパイ大作戦3の17 ウィークポイントをつけ!
スパイ大作戦3の18 プルトニウム240
スパイ大作戦3の19、20 地下百メートルの円盤
わざわざ二回に分けるような内容か?最初に空飛ぶ円盤みたいなのが出てくる。鍋のふたみたいなのが浮いていて、これがどういう活躍するのかと思うけど。ロジャック(ミルトン・セルツァー)という天才的な科学者がいて、某国で新型ミサイルの開発か何かをやらされている。やりたくないけど妻のアンナ(リー・メリウェザー)を人質に取られている。彼がいるのは地下100メートルの研究所。救出は困難だ。あの物体は、注射器を運ぶ(だけ)のために使われるのか。ロジャックに心臓発作起こさせ、専門医に扮したローランが現われると。シナモンはわざとつかまり、ウィリーと協力してアンナを逃し、自分はアンナに化ける。一方別の国から凄腕の殺し屋ヴェントロス(レイ・バクスター)が差し向けられていて、警備担当のブレイドー(ジャック・ドナー)を殺し、入れ替わっている。ジムはうまく研究所に入り込むが、ブレイドーが入れ替わっていることに気づいているのか。今回はいろんなことが気になる。物体を吊っている糸が見えそうで気になる。極秘の研究所の見取り図がなぜ手に入るのか気になる。地下100メートルまでフラフラと長旅する物体は、途中から”はやぶさ君”と名付けて応援することにした。最後までがんばれ!シナモンはアンナのマスク、さらにその上に自分のマスク・・つまり二重に変装していたけど、そういうのできるの?ずれないの?ジムが防犯対策として手の甲にクスリをぺったんするのは、何か意味が?ロジャックに使う薬を持ち込むための偽装?今回のローランはいいとこなし。ヴェントロスに簡単にのされ、顔の型を取られ・・いつもと反対じゃん!それにしてもあんなに早く簡単にローランに化けられるとは・・。呆れたことにジムは寸前までローランが入れ替わってることに気づかない。ってことはブレイドーが入れ替わっていることも気づいてなかったんだ!そもそもヴェントロスが送り込まれているとわかっているのに警戒するそぶりなし。こんなんでよくミッションが成功したなあ。またロジャックは、詳しいこともわからないのによく協力する気になったなあ。ヴェントロスのせいで研究所が爆発し、所員達が犠牲になるのは後味悪い。と言うか、そもそもメンバーは研究所の方はどうするつもりだったのかな。てなわけであんまりおもしろくないけど、ブレイドー役ドナーの渋くて冷たい表情はよかった。
スパイ大作戦3の21 ニトログリセリン
スパイ大作戦3の22 金庫へ追い込め!
こりゃ困ったぞ、今回は何が何だかさっぱりわからん。コスタ・マテオという国があって、そこの大統領デ・バロは4000万ドルを投じて国家工業化計画を推し進めるつもり。ところが財務大臣のペレダは、大統領の金庫から4000万ドルを盗み、スイス銀行へ。大統領が4000万ドルを横領し、国外逃亡を図ったことにして失脚させ、自分が実権を握ろうとしている。困ったことに大統領はペレダを信用しており、背信を信じ込ませるのは容易なことではない。取っかかりになるのは、ペレダが富や権力に弱いこと。ジムとシナモンが人民通商委員会を名乗って大統領に面会。技術や資金を提供する代わりに土地が欲しいと言ってくる。要するに軍事基地用の土地が欲しいということで、大統領はきっぱり断る。しかしペレダはどうせ大統領はすぐに失脚し、自分が実権握るのだからと契約に乗り気。何しろ相手は一年ごとに1億ドル出すと言うのだから。ジム達は隣りの国とも同じ交渉をしていると、ペレダをあせらせる。ここまでは頭の悪い私にも何とかわかる。わからないのは財務省の金庫室に忍び込んだバーニーがやってること。いつもなら途中で何となくわかるものだが、今回はさっぱり。見終わってから考えたが、混乱するのは金庫室の中に金庫がいくつかあるせい。大統領の金庫は特殊で、音によって開くらしい。絶対音感を持つ大統領以外には開けられないことになっているが、ペレダは録音しておいて開けたとかでそれじゃ何の意味もないじゃん!バーニーが開けたのは別の金庫で、途中でわざと警報装置を鳴らし、騒動を起こし・・。大統領が金庫を調べに来ると、中が空っぽ(スイスへ送っちゃったからね)なのがばれるから、別の金庫から金を移して急場をしのごうと。何やかややってるうちにペレダは金庫室に閉じ込められちゃって、あのぅバーニーが使った閉じ込められた時の非常用のなんちゃらはどこにあるんだっけ?ペレダには使えなかったの?ああ、わからん。それにしても何で一国・・それも小国の一大臣の犯罪に何で他国の情報機関がちょっかい出すの?
スパイ大作戦3の23 女スパイが燃える時
スパイ大作戦3の24 幻の殺人
東ヨーロッパ人民共和国では、スカーベックとロームが秘密警察長官の座を争っている。どちらがなっても国は強制収容所と化すので、西側寄りのトロックを長官にせよというのが今回のミッション。スカーベックは精神を病んでいて、時として暴力的になる。キャルロッタという歌手を殺したことはわかっているが、ロームにも決め手がなく、引きずり落とせない。シナモンがモナという歌手に扮してキャバレーのショーに。彼女を見たスカーベックは、顔は違うがそれ以外はキャルロッタにそっくりなので動揺する。ジムは分析医の兄をスカーベックに殺されたとしてロームに近づく。お互いの足を引っ張るようけしかけるわけだ。バーニーはスカーベックの家に入り込み、彼が飲んでいる薬を入れ替える。飲んだ彼は昏倒し、その後ジムに催眠術をかけられ、キャルロッタを殺した時のことをしゃべらされる。これを録音しとけば彼を失脚させられるのでは?でも「スパイ大作戦」はそんな簡単な方法は取らないのだ!最終的にはスカーベックを精神的に追いつめ、彼がロームを撃つよう持って行く。今回気になったのは、トロックがメンバーに協力していること。つまりローム殺しに間接的に加担しているということ。これってちょっとまずくないか?彼は何も知らないという設定の方がよかったのでは?笑っちゃったのがウィリー。他のメンバーがそれなりに動いているのに、彼がやってることと言えばショーの時照明のスイッチを入れたり切ったりすることだけなんだもん。あとは気絶したスカーベックを運ぶだけ。とっても楽でした。逆にかなり危険な役割だったのがシナモン。黒い下着にストッキング、ピンクのガーター。見たことはないけどディートリッヒ風味?歌はちょっと長すぎる気もするけど、バーバラ・ベインのお色気がこれほど発揮される回も珍しい。ラストでやや複雑な表情してるのは、愛するが故にキャルロッタを殺してしまったスカーベックにちょっぴり同情したから?もっとも彼は他にも大勢殺していて、そっちの方は後悔も何もしてなくて、同情するに値しないやつなんだけどさ。
スパイ大作戦3の25 訊問
侵略戦争を計画している国のスパイ、クルーガーが敵国につかまり、スピンドラーが尋問している。しかしクルーガーが白状しても我が国には情報をよこさないので、こっちでクルーガーに計画の詳細を吐かせるしかない。わかっているのは攻撃開始が二日後の4時だということ。いつも思うんだけどジムは一回聞いただけでよく指令を理解できるね。私なんか「はぁ~何だってぇ~?」と、何度も後戻りしてそれでやっと。ところで二日後の4時という情報はどこから?と言うか時間が切迫しすぎだね。助っ人の劇団員集めて、城の中にクルーガーの部屋や刑務所の檻こしらえて・・。クルーガーの私室の写真もどこから手に入れた?さて、クルーガー自身も尋問官だったので、それを利用する。薬で一時的に記憶喪失にし、スピンドラーに尋問されてる自分と、スパイのマンフレッド(ローラン)を尋問してる自分と、ついでに過去の尋問の記憶と、ごっちゃにさせて混乱させ、ポロリと情報を吐かせようという計画。一緒につかまえてきたスピンドラーからは、潜水艦からミサイルを合衆国へ撃ち込むという情報は引き出してある。クルーガーはそこまでは白状したということだが、その潜水艦の位置まではしゃべってない。見ていて腑に落ちないのは、何でスピンドラーがクルーガーをやっきになって尋問しなけりゃならないの?ってこと。だって攻撃されるのアメリカですぜ。自分の国が攻撃されるのならやっきになるのわかるけど。クルーガー役はヘンリー・シルヴァ。色が黒くて目の間が狭い人。インディアンとかギャング役の多い・・と言うか、多かった人。「アリゲーター」に出てたな。スピンドラー役はグンナー・ヘルストロム。クッゾフ将軍役はヴィンセント・ヴァン・リン。シーズン1にも出てた。クライマックスで出てくる将軍は本物じゃないよね?あたしゃローランの変装かなと思ったんだけど。それとも劇団員?ラスト、用ずみになったクルーガーとスピンドラーはトラックの中に置き去りにされる。あの後どうなったんじゃろ。