スパイ大作戦1の1 核弾頭を奪え
記念すべき一回目。まだ形が定まっていない印象。作戦の立て方、進め方は決まってるけど、メンバーのキャラはまだ流動的。特にローランとシナモン。ローランはハデ好きで、スキあらばシナモン口説きかねない。シナモンは多くのスパイ物がそうであるように、期待されてるのはお色気。髪の色やヘアスタイル、化粧の感じが少し違う。いつもは真っ白けという感じ。最初メンバーが集まってカードをしているが、ミッションの準備の一つ・・と思ったら違った。ダンが来るまでの時間潰し。と言ってもスキあらば・・の連中ばかりなので、なごやかムードはなし。ウィリーだけは何もズルしない・・と言うか、できないようで(かわいい!)。ダンが来て、カードをやめて集まる時のウィリーは、やけに胸のふくらみが目立ち、笑ってしまう。今回のミッションはサンタコスタとか言う国の将軍が持ってる核弾頭を奪うこと。将軍はホテルに司令部を置いているので、メンバーは客として泊まる。バーニーだけは衛生局の職員としてあちこち潜り込み、仕かけをする。将軍は核弾頭を金庫室に入れている。宿泊客も貴重品を預けたり出したりするので、日に何度も開け閉めがあり、あまりいい置き場所とは思えない。核弾頭の入れ物を開けるはずだったメンバーのテリー(ウォーリー・コックス)が指を負傷したため、ダンが代わりに入る。将軍も一緒で、金庫室の中で開け方を教えろと迫る。失敗すれば核爆発が起き、一般人も巻き込む恐れのあるこんなやり方は、今だったらありえないね。ウィリーは、テリーの入ったトランクを運んだり、片手にダン、片手に将軍が入ってるの運んだり、ホント今回は大変でした。時計の商品見本が入ってることになってるから、あんまり重そうに持つわけにいかないし。縛り上げた将軍の護衛二人がメンバーの行動ずっと見てるとか、スパイ物にしては?の部分が多い。ローランは将軍だけでなく、ダンにも化ける忙しさ。ラスト・・ミッションに成功し、追っ手を振り切って飛行機で飛び立った後に落ちてるダンのゴムマスク。こんなの残していくなんてありえない・・と思いつつも、効果的。1時間物だが、一本の映画見終わったような妙な充実感。作り手の力の入れようが伝わってくる。
スパイ大作戦1の2、3 刑務所突破作戦
スパイ大作戦1の4 売国奴を粛正せよ
このエピソードではいつもなら悪役のアルバート・ピーターセンが助っ人メンバーに。この頃はテープやレコードで指令・・もなしなのね。ローランのキャラもアレレ?だし。鉄のカーテンの向こう側にいる邪魔者、バルカンの虐殺者ことカークを半月以内に失脚させること、これが今回のミッション。軍刑務所のソスカに、カークが裏切り者だと思わせる。暗号名スパロウという人物はすでに死んでいるが、ジョセフ(ピーターセン)がスパロウになってわざとつかまり、ソスカにニセの情報を吹き込む。このジョセフは大変な記憶力の持ち主で、それを売りにした芸人らしい。話の感じでは酒が弱点で、いい暮らしをしていたこともあれば安宿暮らしのことも。時には新聞で暖を取ることも・・ってことは浮浪者暮らしも?こういうふうに助っ人に背景をつけるのもシーズン1ならでは。作戦や細工もさることながら、ジョセフは本当に信用できるのか?という興味も。酒のせいで記憶力が鈍るのではないか、酒の誘惑に負けて寝返るのではないか。何しろ彼は本職のスパイではない。ダン達とは初対面。こんな危険な仕事を引き受けなければならない義理も何もない。その彼がなぜ詳しい理由も聞かず協力するのか、そこらへんははっきりさせないままだったな。報酬が高いからとかそういう説明があってもよかったところだ。ジョセフの話に真実味を持たせるため、ダン達は彼を独房から救出しようとして途中でやめる。そのままにしておいたらカークに続いて彼も処刑されてしまうから、ダンは彼を救出しようと途中で引き返すが、ここらへんはちょっとモヤモヤしていたな。最初の打ち合わせの時点では、途中でやめるけど、後で必ず引き返してきて助け出すからという約束はしてなかった。交渉次第とか意味不明なこと言ってた。なぜ置き去りにされたとジョセフが思いかねない状態作ったのだろう。ま、もちろん最後には無事に救出してましたけどさ。危ない目にあった上に、敵のスパイのリストまで暗記したのだから、礼金うんとふんだくってやりなさい!
スパイ大作戦1の5 大量殺戮者
今回はテープによる指令でしたな。現在1966年の10月らしい。某国のロガッシュ(フリッツ・ウィーヴァー)は大量殺戮のエキスパート。世界各地で大勢の死者が出ている。明日自国へ戻るが、その後ロスで大量の死者が出るのは間違いない。その計画を阻止せよというのが今回のミッション。彼を車ではね、救急車で移送。目が覚めると3年たっていて、自国の独房へ入れられ、アメリカの二重スパイの容疑がかかっているという設定。もちろん3年間の記憶など彼にあるはずもないが、車にはねられたことは覚えているから、記憶の欠落はそのせいかもと思わされる。催眠術か自白剤で計画聞き出せばいいじゃん・・と思うが、それだと「スパイ大作戦」にならない。どこかの屋敷を監獄に作り替え、庭には絞首台も作る。時間の余裕はないし、ロガッシュの計画は全くわからない。・・と言うか、アメリカ滞在中の彼に監視はついてなかったんかい!ローランが検察官、ダンが弁護士、ウィリーが看守、シナモンがロガッシュの愛人兼秘書、バーニーが学生運動家、他にも裁判官役とか今回は人数が多い。ロガッシュと行動を共にしていたラズロフは、どうやったのか屋敷を突き止め、クリミ少佐に報告。クリミの指示は救出ではなく始末。あらまあロガッシュほどの大物でも使い捨てですか。裁判しているところをラズロフがライフルで狙うが、それに気づいたダンはロガッシュが彼のカゲになるよう位置取り。これってすごく危険なこと。へたすりゃ自分が撃たれる。その勇気と冷静さに感心。ダンの合図でウィリーがラズロフの行動を阻止。ロガッシュの計画も、四つのフラスコに入れたボツリヌス菌による飲料水の汚染とわかる。あとは場所だが、三つめまで言ったところでロガッシュに芝居だと気づかれてしまった。普通じゃ考えられないようなミス。時間の余裕がなくて関わる人数が多いとこういうことが起きてしまう。それを言うならラズロフの侵入をやすやすと許したこともそうだけどね。すべてが芝居とばれて、ほとんどの者は動揺してロガッシュを正視できず、視線を下に落とすけど、ダンだけは平然としている。それでロガッシュは彼がリーダーなのだと気づく。このように今回はダンがとてもよかった。メガネをかけ、背中を丸めるととたんに頼りない弁護士に早変わりとかね。
スパイ大作戦1の6 武器弾薬を渡すな
今回は・・あれッ、打ち合わせの後ダンが出てこないぞ。シーズン1の早い段階からこういう不自然な回があったのね。カジノが唯一の収入源の公国・・ってモナコしか思い浮かばんが、こちらの公国の独裁者コスタスは、隣国の石油を狙っており、ボーグマンという男から150万ドルで武器購入の予定。戦争につながるので、この武器取引をつぶすのが今回のミッション。ルーレットやカードのイカサマというのはよく出てくる。今なら小型のコンピューターで瞬時にデータ収集、解析、送信、操作・・何でもやっちゃうのだろうが、60年代ですからね。ウィリーは40キロもある装置を身につけることに。でも彼の場合、筋肉が増えたようにしか見えないってのが笑える。今回アンドレというのが助っ人で登場。演じているニコ・ミナルドスはちょいといい男。まずシナモンが女好きのコスタスに近づく。そこへボーグマンが予定より早く現われる。船から荷が下ろされ、150万ドルが彼に支払われ、取引が成立してしまうと手遅れなので、バーニーが彼に近づき、金はニセ札かもよ・・と吹き込んで疑わせ、時間稼ぎ。その一方でローランはカジノで使われているカードを調べ、印がつけられているのを発見。これは特殊なメガネやコンタクトレンズをつけていると見ることができる。ルーレットの方はアンドレがはめている時計の文字盤に当たりの数字が表示されるのだが、まわりには見物人とかいるから、誰かが気づきそうなもの。大勝ちをしたアンドレは今度はバカラへ。そこではローランが親で、アンドレは有り金全部取られてしまう。すかんぴんになった彼は妻役のシナモンと退場。一方このままローランに帰られるとカジノ側は大損なので、コスタスが勝負を挑む。彼はコンタクトレンズのおかげでカードの数字がわかるので、勝つ自信はある。ローランにも数字が見えてるとは夢にも思わない。かけ金が吊り上がり、とうとう武器の代金まで吐き出すはめに。コスタスはローランのイカサマに気づくが指摘はできない。指摘すれば自分もイカサマをしていたことがばれてしまう。ボーグマン役ヴィンセント・ヴァン・リンは「サンダーバード」に出てくる人形みたいな顔をしている。コスタスの手下の一人、額が狭く目の細いローレンス・モンテーニュは見覚えがある。「大脱走」に出ていたらしい。
スパイ大作戦1の7 録音ワイヤーは何処だ
新兵器の情報持ち出そうとした諜報員が命を落とす。秘密警察が録音ワイヤーを見つけ出そうと捜し回っているが、どうしても見つからない。場所は湖の近くの観光地で、ほんの1分ほどの間に隠したらしい。他の国のスパイも狙っている。で、ローランがボート番、シナモンがカメラウーマンとして乗り込む。ダンの指示は、追いつめられた諜報員の身になって考えろ・・だ。不思議なことに、ダンは打ち合わせの後は出てこない。バーニーもウィリーも出てこない。何となく人手不足ムードが漂う。ローランとシナモンは偶然再会した元恋人どうしを装う。ローランがワイヤーを捜しに行ってる間、シナモンはホテルの部屋にずっといて、あらかじめ吹き込んだ会話の録音テープを流す。盗聴されてるとわかっているので、逆にアリバイ作りに利用する。テープの内容はカップルの甘い会話。盗聴する方はこんなの聞かされてうんざりだろう。テープが終わってもローランが戻らないので、シナモンは枕を相手に一人芝居をするはめに。会話が途絶えると怪しまれるからだが、私から見ると延々としゃべってる方がかえって不自然だと思うが。ローランはあっという間にワイヤーを見つける。目の前にあるからみんな気づかないのだ。だったら自分もみんなの目の前で堂々と手に入れてやる・・と、自信満々。もちろん手違いでワイヤーは釣り好きな少年の手に渡ってしまう。釣り糸にちょうどいいということなのか。と言うか私には最初から最後まで何でワイヤーに録音できるのか・・そこんとこが理解できないんだけど。シナモンは少年の家に行き、写真をとらせてくれと頼むが、母親は疑り深い性格で、絶対にだめだと言い張る。父親の方は警官で、ていねいにおじぎをするのが珍しく感じた。礼儀正しく真面目そう。少年は明るく元気だが、いじめっ子に目を付けられているらしい。アンド異常に警戒心の強い母親。普通はここまで描写しない。秘密警察の長官役はリチャード・デヴォン。西郷隆盛、あるいは絵に描かれたペリー提督に似てないか?大尉役クルト・ローヴェンスはよくナチの将校とかやってた人。まだ生きていて「天使と悪魔」では枢機卿やってたらしい。まあ今回は当時夫婦だったマーティン・ランドーとバーバラ・べインが、恋人どうしを演じるという、はたから見ると勝手にやってろ的内容でした。
スパイ大作戦1の8 越境作戦
今回の標的は麻薬組織のボス、ポルトローニ。犯罪人引き渡し協定のない国にいるので、逮捕するには国境を越えさせるしかない。ただし拉致はまずい。メンバーはダンの他にシナモンとバーニーだけで、ローランやウィリーはお休み。まずシナモンが一人旅の人妻としてポルトローニの目を引く。二人きりになったところで夫ダンが現われるという、典型的なゆすりのパターン。もちろんその手には乗るかとポルトローニには思わせといて・・。あれやこれやはホテルのシナモンの部屋で。その間ポルトローニの部屋は無人。彼は麻薬の取引を動物園で行なっていて、そこへは手下のヒダルゴが行っている。飼育員に扮したバーニーが麻薬を奪い、それをポルトローニの部屋の窓の外に吊しておく。ちなみにヒダルゴはシロクマの檻に転落。彼がナタを用意しておいたことから、バーニーは麻薬はニシキヘビの腹の中に隠してあると判断。あの~シロクマを人食い熊にしちゃいけませんてば。ニシキヘビの腹をナタで裂いちゃいけませんてば。その後警察に通報してポルトローニの部屋を調べさせ、麻薬を発見させる。ポルトローニには何がどうなってるのかわからない。警察へ連行する途中、ストッキングをかぶったダンとシナモンが警官を倒し、ダンは麻薬を持って逃走。シナモンは人質になったフリをしてポルトローニをダンのところへ連れて行く。ああなってこうなって結局ポルトローニは自分でも知らないうちに国境を越えてしまい、待ち受けていた警察に逮捕されるという結末。ポルトローニ役はロイド・ブリッジス。いつ見てもしわくちゃだな。金持ちで横柄なので、ホテルの従業員からは嫌われ、軽蔑されている。越境させるのに協力してくれたのも、彼を恨んでいる駐車係。やっぱりねえ・・普段から人には親切にしておかないと。無理を言ったりどなりつけたりしちゃいけませんてば。ヒダルゴ役はシド・ヘイグ。彼は「スパイ大作戦」には何回か出てるけど、いつも違った顔で出てくるので、彼だと気づかないことも。車を猛スピードで走らせるシーンが出てくるが、カーブなのに後ろ向いたりとか、あんなことしますかね。危ないですぜ。
スパイ大作戦1の9 選挙戦にアタック!
この回はよく覚えている。この頃はバーニーのファンだったので、彼のピンチにはハラハラした。バレリア国ではもうすぐ選挙が行なわれるが、警察が牛耳る国粋党が勝つと、独裁政権国家になってしまう。国粋党は投票機に細工をするつもり。それを阻止し、公正な選挙を行なわせるというのが今回のミッション。投票機はスロットマシンに似ていて、警察署にある。まずシナモンが結婚詐欺にあったフリをして警察を訪れ、この管区の住民情報(写真つき)を見せてもらい、その中から適当な有権者を捜す。コルドバという、ローランによく似た男がいたので、彼に決定。今度は警察に追われているフリをしてコルドバの店(書店)へ逃げ込み、助けを求める。一方デモ隊を利用して署内に潜入したバーニー達。投票機を調べると、国粋党には最初から2000票入っている。自由党の方は最初の2000票はカウントされないようになっている。仕組みはわかったが、今はまだいじるわけにはいかない。デモ隊を解放し、それにまぎれて逃げる途中、バーニーは撃たれてしまう。弾は貫通していたが、そのうち熱が出てくる。たぶん薬を飲まず、痛みや熱をがまんしているんだと思う。薬を飲むとボーッとして細かい作業ができなくなる。投票が始まり、出かけようとするコルドバを、シナモンはあの手この手で引き止め、時間稼ぎ。コルドバに変装したローランは一番最後に投票。その直後薬を飲んで倒れる。ダンとウィリーが救急隊員のフリをして駆けつける。担架にはバーニーが潜んでいる。途中で呼ばれた司祭は疑問を抱くが、何も言わずにいてくれる。この司祭や、何も疑わずシナモンを助けてくれるコルドバを見ていると、ミッションはメンバーの力だけでなく、他の人の協力もあってこそ達成できるのだとつくづく思わされる。さすがにシナモンは少々気がとがめたようだ。それくらいコルドバは善良な男。署長トレズがパーシー・ロドリゲス、他にマーク・レナード。今見ると、一台の投票機だけで情勢ひっくり返せるか?とか、2000票はともかく、国粋党に投票してる人かなりいるじゃんとか、首を傾げたくなるところはある。
スパイ大作戦1の10 誘拐に挑戦しろ
今回はミッションではなく、ダンの個人的なことなので、メンバーはたぶんタダ働きです。彼が玉突きをしていると、イーガンが現われる。彼はゴーマンの証言を阻止したいのだが、彼には警官がつきっきりなので、手が出せない。もちろんゴーマンの始末にダンが協力するはずもない。そこでイーガンはダンの友人フォレスターの娘サンディーを誘拐。彼女とゴーマンを交換だ。警察に通報したらサンディーの命はない。イーガンがなぜダンに目をつけたかは不明。ダンはサンディーを助け出したいが、ゴーマンに証言もさせたい。イーガンに法の裁きを受けさせたい。今回助っ人は二人。一人はメモリアル病院の医師グリーン。もう一人はゴーマンの身代わり。水道水に薬を入れ、それを飲んだゴーマンは脳出血に似た症状で倒れる。救急車でメモリアル病院へ運び、助っ人がゴーマンと入れ替わる。こうして何とかゴーマンの誘拐には成功。次はサンディーとの交換だが、イーガンは信用できない男だし、心配のあまり警察に電話をかけようとするフォレスターもなだめなければならない。一回目はうまくいかず、二回目。警官に扮したウィリーがイーガンの車を止めている間に、イーガンに化けたローランが交換の場に現われる。ゴーマンを撃ち殺し、サンディーを引き渡し、部下をさっさと引き下がらせる。もちろんゴーマンは本当に撃たれたわけじゃない。そこへ本物のイーガンが現われる。自分のニセモノを見ればもっと驚くはずだが・・。「おまえは誰だ!」くらい言うはずだが・・。今回、冒頭部分でダンがイーガンにつかみかかろうとするなど、彼でも平静さを失うことはあるのだとちょっとびっくり。サンディーが誘拐されたのはたまたま父親がダンの友人だったからだ。たぶんダンには弱みとなる家族や恋人がいないため、それなら友人の中から・・となったのだ。そうなると、イーガンはダンの仕事も知ってるような・・。ダンの方はイーガンのことは新聞記事で知ってる程度らしいが。イーガン役はウィリアム・スミザース。今回はほとんどサングラスかけたまま。フォレスター役はリン・マッカーシー、ゴーマン役はジョー・マンテル。今回のような仕事には医師だけでなく車屋も必要だと思う。イーガンが乗ってるのと同じ車を瞬時に用意できるような・・。
スパイ大作戦1の11 生贄
エレナという女スパイが任務継続できるかどうか判断するのが今回のミッション。彼女は我々・・ということはアメリカ・・のスパイ。彼女の国は(アメリカの)友好国だが、(アメリカの)敵も潜んでいる。彼女が最近送ってきたマイクロフィルムの内容は、(敵のではなく)自国の情報。この行動はおかしい。ダンはエレナと知り合いらしく、今回は動くわけにはいかない。動くのはローランと助っ人の精神科医カルロスだけ。見ていてもローラン一人では・・と思うこと多し。エレナは病院の研究室で働く科学者。ローランはアメリカの医療器具会社から来たミラーとして彼女に近づく。彼女の父親は大統領だったが、罷免され、自殺したようだ。時々明らかに様子がおかしくなる。彼女も承知してカルロスに見てもらうが、催眠術をかけても彼女にマイクロフィルムを渡した人物の名前は聞き出せない。よほど強い暗示をかけられているようだ。エレナ役はバーバラ・ルナ。黒髪、黒い瞳の美女。この時代らしくまつ毛バサバサ。彼女から何も聞き出せないのでローランはあせる。彼女がスパイとして使えないとなると、始末されてしまうからだ。そのために殺し屋も待機している。途中でローランとエレナがいいムードになるのはお約束。彼女にはミゲールという、将来を約束したわけでもないのに独占したがる嫉妬深い男がいて、ローランに銃を突きつけたりする。またエレナは研究室で放射性物質をこぼしたりする。そのためローランは彼女が自分を殺そうとしているのでは・・と思ったりする。追いつめられたエレナは自殺を図ろうとするが、ローランが助ける。で、やっと彼女は自分が何をやらされることになっていたか思い出す。しかし自分にマイクロフィルムを渡した人物のことは・・。彼女は今の大統領を告発するよう暗示をかけられていた。と言うことは今の大統領は告発されるようなことは何もしていない、いい人ってことだ。いい人だから悪いやつがエレナを使って陥れようとするのだ。でもエレナの家の前では大統領を敵視する連中がデモをしているわけで。てことは彼は民衆には嫌われているのか。それともあのデモはやらせなのか。何だかよくわからないまま終わってしまうのであった。
スパイ大作戦1の12 幽霊を呼べ!!
今回はずいぶん変わっている。方向性が定まっていないシーズン1ならではというところか。科学者のマーサは、夫カートの死後もオーストリアにとどまって研究を続けているが、最近アメリカへの報告がない。どうやら霊媒師を装ったボルジャックが、カートの意向だからと鉄のカーテン内に連れて行こうとしているらしい。それを阻止せよ。今回ダンはマーサと顔見知りなのでパス。シナモン、ウィリーも出てこない。アリアナという霊媒師が加わるが、ローランとバーニーは信じていない。ローランは芝居だと思ってるし、バーニーは非科学的なことは信じない。同じ信じないにしても、少し違っているのが印象的。ちなみにダンは中立。ボルジャックの降霊はインチキだが、マーサの家には確かに何か霊がいるようだ。カートの霊ではなく、彼の身代りで殺された男の恨みの念。蜜蜂が何度か出てくるのが不気味だ。いつものミッションとは勝手が違うのか、もたもたした感じ。用意した細工は停電のため使えない。怪奇現象にはローランもバーニーもどう反応したらいいのか迷ってる感じ。どうせならアリアナではなくシナモンにして、いつも通りだましまくるか、さもなくば本当に霊はいるのだとはっきりさせるか。ボルジャックや助手のクロガーの死は人為的なものではないから、殺された男の念は存在するんだと思う。もっとも、じゃあ何で一年もたってから復讐したのかという疑念はわくが。カートがどこかで生きていて、ボルジャックが情報引き出し、それでマーサを信用させていたというのはいいとして、なぜかカートが死んでしまった、その理由がはっきりしない。もたもたの上にあやふやかよ・・とじれったい。マーサの家から帰る車中、アリアナがカートの降霊は自分の芝居だったことを明かし、見ている者(私)をがっかりさせる。真実とイカサマの境界線上にいるアリアナ。いつも信じてもらえなくて不満を持ってるはず。ここは一つローランかバーニーに「君の芝居にはすっかりだまされたよ」と言わせ、「あら、芝居なんかしてないわよ」と返して欲しかった。アリアナ役はマーティン・バートレット。どこかで見たような顔だが思い出せない。まあ・・「電撃スパイ作戦」ならこういうのもありだけど、「スパイ大作戦」には向かない内容でした。ボルジャックやっつけても、また次の勧誘者が来るだけで、問題の解決になってないし。
スパイ大作戦1の13 冷戦のダイナマイト
今回、前半は何をやっているのかよくわからない。後半はずっと裁判で、前半何のために動き回っていたのかわかる仕組み。この年になればある程度理解できるけど、子供の頃見たって何が何やらだろう。まあ見た覚えもないんだけど。東欧の国が舞台か。秘密警察の長官ヴァーシュ(キャロル・オコナー)は、アメリカ人の犠牲者を物色中。公開裁判やって有罪にして、アメリカにケンカ売ろうという魂胆か。副総理クドノフ(デヴィッド・オパトシュ)はまともで、ヴァーシュのことはよく思っていない。ちなみに総理は全然出てこない。リサ(ゲイル・コーベ)の夫は、アメリカのスパイとして裁判で有罪になったらしい。彼女は今はヴァーシュの愛人。ダン(に化けたローラン・・ただし声はなぜかローランのまま)はリサに夫の友人と称して近づく。いい獲物が現われた・・と調べてみると、ダンは集団農場を視察して回っていて、それがいずれもダムの近く。しかも車からは大量の爆薬が見つかった。アメリカ人だし有罪間違いなしだし、裁判を中継していいとこ見せてやれ!!ところがローランのダンがリサの前に現われたちょうどその頃、ダン本人はクドノフを訪ね、歓談。裁判をテレビで見たクドノフは、ヴァーシュにダンは自分と一緒だったと断言。副総理が証人となると、いくらヴァーシュでも形勢は不利。で、クドノフ暗殺を謀るがローランが阻止。前半あっちにもこっちにもダンが出てくるので混乱するが、要するにヴァーシュ側にもクドノフ側にもしっかりダンを見せておくのが狙い。途中で弁護士に扮したローランが、リサとヴァーシュの仲を暴く。ヴァーシュは保身のため、リサをスパイ扱い。何とか言い繕うが、リサがショックを受けて目に涙がわいてくるシーンが印象的だった。さて、ヴァーシュの悪事を暴くにはクドノフが証言するしかないが、法廷に出ようとすれば必ず妨害される。そこで彼はローランに化けて出廷する。証人席についたところで仮面をはぐわけだ。でも、こんなことをすれば・・ローランが二人いるってことから、ダンも二人いたのかも・・片方変装してたのかも・・ってわかってしまうと思うが。ヴァーシュの部下役でマイケル・ストロング。バーニーとシナモンは今回はお休み。
スパイ大作戦1の14 戦慄のスパイ養成所
今回の標的はパセック。200人にアメリカ人を装う訓練を施し、細菌をばらまこうとしている。養成所に潜入して計画を阻止し、パセックを排除するのがミッション。パセック役はアーサー・ヒル。「アンドロメダ・・・」や「動く標的」に出ていた人。メンバーに加わるのが何とジョージ・タケイ。まだ生きてるよね。この頃は当然のことだけど若いね!名前はリーで、たぶん専門は細菌学関係。まずローラン、シナモン、バーニー、リーの四人が訓練生四人とすり替わる。連れて行かれたところは典型的なアメリカの町を再現してある。四人はそれぞれアメリカ風の名前をもらい、授業や、監視員による抜き打ち訓練を受けながら、アメリカ人として自然にふるまうすべを学んでいく。スキを見てローランが排水パイプにたまったものを取り出し、リーが調べる。どうやら細菌はペスト菌らしい。ローランの推理では、訓練生を感染させ、アメリカへ送り込むのだろうと。訓練生の職業が、コックやダンサーなど人と接する機会が多いものなのもそのためだろう。訓練生は自分が感染させられていることは知らない。多くの人に感染させた後は自分も死んでしまうから、スパイだったという証拠は残らない。実験場は劇場の一室。鍵はパセックが身につけているが、シナモンが色じかけで迫り、スキを見て型を取る。それを元に合鍵を作り、侵入してみると、シャーレがずらり。数から見て500万人は殺せるだろう。リーと二人で菌を殺す作業をしていたローランは、指を傷つけてしまい、さあ大変。菌が血管に入ってしまった。予防薬はないが、幸いなことに治療薬のバイオマイシンはあった。しかし注射器が見つからない!この後四人は計画通りつかまる。実験室は侵入未遂に見せかけてある。パセックが尋問しているところへ、本物の四人を連れたダンとウィリーが来る。で、交換して撤収。尋問の際、パセックの顔にローランの血がついたが、彼は何も気づいていない。そのうち発症し、死ぬだろう。バーニーはシナモンの香水の道具を使って注射器の代用にし、バイオマイシンを投与。注射を打つ時、ローランが顔をそむけているのがなぜか笑えた。
スパイ大作戦1の15 暗殺者”レディ・キラー”
スパイ大作戦1の16 ヒトラーの遺産を奪取せよ
今回も冒頭部分は使い回し。意外と手抜きするのね。戦後連合国はヒトラーの遺産を捜していたが、その手がかりが見つかる。側近の息子四人がスイスに集まるのだ。彼らは3億ドルと言われる遺産で、第四帝国を築こうとしている。四人のうちの一人がシュネールだというのはわかっているが、残りの三人のことは不明。彼らもお互いのことは知らないので、ローランがシュネールになりすます。変装もしない。どうやら彼らはE・ブラウンの口座から預金を引き出すようだ。口座番号を一人三桁ずつ覚えているのだが、ローランにはそんなのわからない。彼はいろんなピンチに陥るのだが、見ている者は不思議に思う。なぜシュネールに催眠術をかけて、彼がこれからすることを聞き出しておかなかったのだろう。代わりにベルンの大学病院からルーベル教授を呼び寄せ、銀行の頭取か何かに催眠術かけて口座番号聞き出していたけど。呼び寄せるくらいならシュネールにも催眠術かけろや・・と見てる人全員思ったはず。ところで伯爵夫人に扮したシナモンが頭取に渡した100万ドルの小切手はどうなったのかな?さて、ブラウンの口座にあったのはたったの30マルク。四人は愕然とするが、何事にもリーダーシップ取りたがるグラフは頭のいい男で、封筒から小さなフィルムを見つける。で、三人は自分の懐中時計の中からフィルムを取り出すのだが、ローランは持ってない!シュネールの所持品調べてたはずだが?結局遺産はグライノー墓地にあるらしい。行ってみると、ブラウンと書かれた廟が・・。E・ブラウンてエヴァ・ブラウンのことか・・と、今頃になって気づくローラン(アホか!)。その後グラフ達と銃撃戦に。ダンが撃たれたのにはびっくり。もっとも派手に撃ち合ったせいで、廟についた弾痕から、金がのぞいているのを発見。廟全体が純金だったのだ!あのぅそれはわかったけど・・ダンをすぐ病院へ連れて行かなきゃならないからさっさと引き上げるのはわかるけど、金をそのままにしておくなんてありえな~い!誰か一人は見張りに残しておかなきゃ。グラフが戻ってきたらどうする、他の墓参りに来た人が金に気づいたらどうする。見終わって気づいたけど、シュネールを泳がせておいて、四人が廟見つけるまで尾行・監視してりゃいいんじゃなかったの?ブルッカー役はビル・フレッチャー。よく見かける人。
スパイ大作戦1の17 第三の壁
冒頭部分は見覚えがある。どこかの回の使い回しだ。ダンのアップや標的の写真だけ入れ替える。東側のロケットの権威、チェロトフ博士の妻カレンは、一年前西側へ亡命したが、博士の方は失敗。それ以後彼は警察長官ヤンコフスキーの監視下にある。博士が開発している対弾道弾ミサイルのシステムを知られる前に、国外へ連れ出せというのが今回のミッション。カレンの話では、博士は好きな研究続けるためには政府に協力しかねないタイプのようで。ダンはアメリカに残り、ローランとバーニーが動く。ローランは東ドイツの警察副長官という触れ込み。他に三人いるが、彼らはミッションのことは何も知らない。まず大学に博士がいるのを確認。彼は何かを察してローランに会いにくるが、何と彼には亡命の意思はなく、国への忠誠心を上層部へ伝えてくれとか何とか言い出すので、ローランもびっくり。どうやらカレンはそれを承知で亡命を決行したらしい。自分を愛しているなら彼も来るはず・・でも来なかった。こうなったら彼女を国へ戻し、博士に会わせ、考えを変えさせるしかない。助け出そうとしたら相手にその気はなかったというのは珍しいケース。見ていてもよくわからないのだが、博士は今の自分の待遇に不満を持っているのか。ローランはヤンコフスキーに博士を投獄するよう進言する。そこで自分の師匠や偉い教授などのみじめな姿を見たチェロトフは愕然。ラスト、カレンに会って考えを変えた彼は国境を越える。見ていて思ったのは、チェロトフのことより師匠達のこと。彼らの境遇は変わらない。これはつまり西側に得になる科学者は亡命の手助けをしてもらえるが、そうでない者は国の体制が変わらない限り、自分の運命を受け入れるしかないということだ。チェロトフ役はジョセフ・キャンパネラ、ヤンコフスキー役はジョン・コリコス。ヤンコフスキーはどうなったのかな。彼はどういうわけかローランに好意持ったようだけど、何を考えているのかは今いちよくわからない。あと、チェロトフが国境を越えるにはパスポート必要だけど、それはどうなったんだっけ?チェロトフが国に忠誠心を持ち、ミサイルシステムを開発してくれるのなら、上層部はもっと彼を優遇してくれるはずだが、そうでもなさそうなのはなぜなのか。わからないことだらけでありんす。
スパイ大作戦1の18 シンジケートをばらせ
要人の交通事故死が相次いでいる。議員や検事総長で、後任にはシンジケートに寛容な人物がついている。これは政界にも手を伸ばそうというウェルマンの仕業。彼は毎年スーチック、スカリージ、ベイツと共に自宅で食事会を催す。その後金を分け合う。メンバーはレストランのスタッフとして入り込む。助っ人はレストランのオーナー、ティノ。ローランは耳の聞こえないウエーターとして給仕して回る。四人の会話から、ウェルマン以外の三人は彼のやり方に反対なのがわかる。若い頃は無茶もやったが今は違う。自分達は実業家だ。結婚し、家族もいる。金は欲しいけれど、ウェルマンのやり方は危険すぎる。やめるべきだ。ウェルマンの方は「稼がせてやってる」とか「俺のやり方に口を出すな」とか聞く耳を持たない。料理はスープ、サラダ、メインの肉料理、デザート、コーヒーと進んでいく。地下のワイン棚の後ろに金庫室があって、金はその中に入っている。金庫は天井から破る。バーニーはウィリーの助けを借りながら黙々と作業を進める。食事が終わるまでに完了しないと。と言うことで時間との戦い。ティノは一般人だからヒヤヒヤし通し。ウェルマンは金儲けに忙しく、結婚はしていない。シナモンが彼の寝室にいて、スカリージにわざと見つかる。この時の彼女の表情は・・。やや離れ気味のグリーンの瞳は何かを訴えかけるように・・。半開きの唇は震え・・。こりゃ中年男はイチコロですな。スカリージはシナモンがウェルマンの隠れた愛人だと思い込む。彼が去ったとたんシナモンの表情は一変する。「ふん、ちょろいもんよ」ってな感じ。今回ダンはシェフ役だったけど、二回ほどミスがあって、ピンチを招いていたな。ウェルマン役はサイモン・オークランド。「事件記者コルチャック」の上司役が印象に残っている。ベイツ役ジョー・マロスは渋いハンサム。金は寝室の金庫に移してあるのかと思ったら、メンバーが持ち帰っていたな。持ち帰って・・どうすんの?400万ドルだぞ。それと・・ウェルマンの屋敷には用心棒も誰もいない。これってちょっとおかしいね。
スパイ大作戦1の19 ダイヤモンド作戦
小国ロンブワンダの首相ダルバードは、国民を苦しめる独裁者。北部民族が発掘したダイヤの原石を没収し、独立民族を制する資金に・・何だこの字幕は・・民族の独立を制する資金にの方がわかりやすいぞ。彼の陰謀を阻止し、ダイヤを持ち主に返すのが今回のミッション。原石は2万7000カラットで、3000万ドル相当とか。助っ人はダイヤカットの権威ヴァン・ミーアと、「ロンドン警視庁の思い出」という著書のあるマックラウド。思い出ってことはもう引退?現役のフリして出てくる?いずれにせよここはロンブワンダではなく、ロンドンらしい。ダルバードはダイヤを売るために来ている。ブルーホワイトとかいう完璧なダイヤ。ヴァン・ミーアがニセモノを作り、本物とすり替えて終わりかと思ったら違った。途中まで忘れてたけど、原石を取り戻すのだった。ダンは、完璧な複製を作る装置を開発した男に、ローランは組織の男に。ダルバードは強欲な男だから、原石の複製を作ればいくらでもダイヤが・・となる。もちろんそんなことはできないのだが、大がかりな装置や、全く同じにしか見えないダイヤを見せられ、信じ込んでしまう。正直言って話はあんまりおもしろくない。見ていても、このダイヤはどのダイヤ?と、わからなくなってくる。中盤の見せ場は、バーニーがホテルの隣りの部屋から、コンセントをはずしてマジックハンドみたいなのを差し入れ、小箱に入ったダイヤをすり替えるところ。人間の方は麻酔ガスで眠らせてあるが、ダルバードがかわいがってるネコのジョセフィーンが、興味を持ってじゃれついてくる。ガスは上へ行ってしまうので、ネコにはきかないのだ。壁にあいた四角い穴から変なものが出てくるのだから、興味を持って当然だが、これが人間だったら・・。ちょっと見には壁から直接手が出ているようにも見え、さぞ驚くことだろう。まあこのネコの部分だけはよかった。後半は舞台がロンブワンダに移るが、バーニーだけは荷物に隠れて入国。ってことは飛行機も貨物扱い?ダルバード役ジョン・ヴァン・ドリーレンはよく見かける人。「ザ・ビッグ・ゲーム」という映画に出てるんだけど、これにはブレンドン・ブーンが出ているらしいんだな。見たいよ~!
スパイ大作戦1の20 第四帝国を阻止せよ
今はほとんどないだろうが、昔はこういうナチの残党絡みのエピソードはよくあった。今回のはやや説明不足な感じ。20年の刑を終えたレイノール博士が、匿名のスポンサーから南米のポルタウベラへ招かれる。相手の正体は不明だが、ジャングルの中にはりっぱな建物。で、要するにナチの亡霊どもの野望を粉砕せよというのがミッション。ダンがレイノールに、シナモンがその娘に化けるが、本物のレイノール父娘はどうなってるんだ?あたしゃ途中で本物が現われてダン達がピンチになるのかと。レオナルド・ダ・ヴィンチならぬレイノール・ダン・ピンチ・・なんちゃって。娘は28歳だが、シナモンもそのつもりかね。今回ウィリーはお休み。出迎えたのはルッド。司令官ボールマンは事故で療養中とかで、彼が全部取り仕切っている。他にも四人ほど集められていて、みんな帝国の再興を夢見ている。壁に掛かっている写真だか肖像画だかは、はっきりうつらないがローランに似ているので、彼がボールマンにすり替わるのだというのは予想がつく。ただ、冒頭で正体不明と言っているから、ボールマンのことは知らないはずで、マスクもいらないほど似ているのは都合がよすぎる。ボールマンに近づいたダンは、人形なのに驚く。ダンはボールマンを殺すか気絶させて運び出し、ローランとすり替わってもらうつもりだっただろう。結果的には人形だったのは都合がよかったかも。運び出すにしても忍び込むにしても窓には防犯装置がついているはずなのに、無視されている。ルッドはドイツの主要都市に五人を送り込んで本部を設置し、500人集めて教育し、暴動を起こさせる計画。その後、機を見て自分が総統に就任するつもりなのだ。だからローランがボールマンとして現われると驚愕する。他の連中は全く疑っていないし、実は人形だなんて今更言えないし。一人で何もかもやっていたせいで、いざとなると味方が誰もいない。とうとうローランを撃ち殺すが、もちろん空砲。死体を運び出すという口実でダン達は撤退。帝国再興の夢は消え、だまされたと知った四人は・・ルッドの悲鳴が響く。それにしてもナチの残党ならドイツ語しゃべるはずだが・・それを言っちゃあおしまいか。ルッド役グンナー・ヘルストロムは、コリン・ファースに似てるかな。ダン役スティーヴン・ヒルは去年(2016年)8月に94歳で亡くなったようだ。
スパイ大作戦1の21 テレビ中継車
上院議員タウンゼントが暗殺され、ソロウィックという男が逮捕される。証拠は揃っているし、大金も持っていたから、彼が犯人なのは間違いない。ただ、彼が本国に命令されてやった政治犯なのか、単なる殺し屋なのか、そこがはっきりしない。タウンゼントの友人で、後継者でもあるマクミランが黒幕か。ソロウィックのいる拘置所へローランも入る。そのうち脱走。ソロウィックも一緒になるよう仕向ける。いろいろあってローランはマクミランが雇い主だと白状させることに成功。一方シナモンは記者を装ってマクミランに近づく。記事のため肖像画を描くよう持っていき、ダンが画家に扮する。絵の具で普通に描くのではなく、前もって描いてあるのを消し、筆でこすると下のが出てくるというややこしい方法を取る。こういうこと実際にできるの?と言うか、さすがダン、絵の心得もばっちり・・それでいいじゃん。そんなことしたのは、画材にまぎれてテレビ中継用のカメラ持ち込むため。で、カメラを据えておいて、ローランとソロウィックがマクミランの前に登場。金を要求するが、マクミランはしらを切り続けるので、このまま中継を続けてよいものかどうか。ローランはソロウィックに白状させたけど、他のメンバーはまだそのことを知らない。確信が持てないままやってるというのは珍しい。あのままマクミランが粘れば、そのうち警察が駆けつけ、ミッションは失敗したかも。もちろんソロウィックが隠し金庫の位置を示し、マクミランも仕方なく態度を変える。こうやってごちゃごちゃやってる時に、突然現われたのが死んだはずのタウンゼント。今回のエピソードはちっともおもしろくなくて、仕方なしに見てたんだけど、このどんでん返しはよかった。最初後ろ向きなので誰だかわからず、メンバー達がびっくりし、あわてているのが珍しかった。暗殺はタウンゼントとマクミランが仕組んだ芝居。ソロウィックは利用されただけ。解剖用の死体を吹っ飛ばしたのだそうで、それなら罪もだいぶ軽く?ソロウィックは小心者で、とても殺し屋には見えないし、つかまった後どうなるはずだったのか・・マクミランが手を回して助け出すつもりだったのか、それとも消すつもりだったのか、はっきりしないのはバツ。マクミラン役パット・ヒングルは「バットマン」シリーズに出ていたようだ。ソロウィック役デヴィッド・シェイナーは「スパイ大作戦」の常連ゲスト。
スパイ大作戦1の22 セシューム138
今回ラストの爆発であれッ!?と思う。セシウムを爆発させて大丈夫なの?セフラを殺しちゃったの?もう一度冒頭部分を再生して確かめる。だってなぜセフラがセシウムを持っているのか、なぜ閉鎖された刑務所に当時の看守ともども居座っているのかわからない。もう一度見ても結局はわからないまま。指令でセフラとセシウム両方を始末しろと言ってるのはわかった。あと、彼がセシウムをどこかへ高く売りつけようとしていることも。セフラも始末するのは、彼が化学式を記憶しているから。五年前に閉鎖されたボラドール刑務所に雑誌の取材で訪れたのがローランとバーニー。最初不機嫌だったセフラも、当時の制服を着て説明するうちに機嫌がよくなる。バーニーの背中に鞭のあとがあるのを見つけると、何のために来たのかと目の色が変わる。閉鎖の少し前に脱獄したジャクソンというのがいて、バーニーは彼のフリをする。ジャクソンが昔掘ったトンネルも利用する。ダンとウィリーは刑務所の発電機を故障させる。セシウムは摂氏20度以上になると爆発するので、冷房がきかなくなったとセフラ達はあわてる。病院なら冷却倉庫がある・・と持ち込むが、そこにはローランが待ちかまえていて・・。最初ローランが変な格好をしていて何でかなと思ったが、防寒着だったのね。故障が直り、セシウムを刑務所に戻してやれやれとなるセフラ達だが、なかみがなくなっている!で、バーニーからトンネルの中にあると聞いたセフラは、セシウムが入っているらしい冷却装置を見つけて喜ぶがドカン。何でドカン?・・ともう一度再生したら装置のダイヤルをクールからホットに変えてたな。とにかく一度見ただけじゃ気がつかないことばかり。今は録画して何度でも確かめられるけど・・。ここがどこかは不明だが、気温は40度あるということで、出てくる人みんな汗をかいてる。セシウムがどこに隠してあるかは不明だが、この暑さを利用して、セフラがセシウムを持ち出さざるをえなくするわけだ。今回は珍しくバーニーが表に出る。拷問されるなど見せ場も多い。セフラ役はリカルド・モンタルバン。鞭をふるうサディスト。ごはんどきにこういうシーンは困るね。雑誌等でよく見かける「スパイ大作戦」メンバーの写真は、この回の時のものだろう。五人がジープみたいなのに乗っていて、シナモンは看護婦姿。ダンの顔が少し汚れているのは、地下での作業のせいなのだ。
スパイ大作戦1の23 偽造フィルムを暴露せよ
今回ミッションを受け取るのはシナモン。ダンはなぜか出てこない。鉄のカーテンの向こう側の撮影所所長クラーは、アメリカのニュースフィルムと、自分のところでうつしたものをくっつけ、内容を別のものに。アメリカ兵の残虐行為に作り変え、公開しようと企んでいる。その計画を潰し、クラー自身も二度とそんなことができないようにせよ・・というのがミッション。シナモンはエキストラ、ウィリーは雑用係みたいな仕事、他に撮影の仕事に詳しいデヴィッドが加わる。バーニーはウィリーの運ぶ荷物に隠れて潜入。水道管をいじくってフィルム保管室を水びたしにする。シナモンや情報部の大尉に化けたローランは、試写用のフィルムをだめにし、とり直しせざるをえなくする。で、その撮影をデヴィッドが上からとる。彼は死体用の人形にまじって現場へ入り込むのだが、人形のふりをしている時の顔がどう見たってウィリー。あたしゃウィリーの顔に似せた人形運び込むのだとばかり・・。クラーが見とがめたのは、人形の顔と運搬しているウィリーの顔が同じせいだと・・。でも違ってた。人形はデヴィッドだったのね!クラー役はJ・D・キャノン。私この人大好きで。粋でいなせで・・「ガンスモーク」の「刑期20年」とかホントステキだった。今回は悪役だけど、みんなにだまされてるのが気の毒で。暴露フィルムの方は、デヴィッドからローランへ、ローランからバーニーへと渡る。バーニーは現像したものの、つかまってしまう。バーニーを見たローランは驚くが、驚きすぎだ。誰も見ていなかったからいいようなものの。ローランはスパイかも知れないとバーニーを連れて行こうとするが、クラーが行かせてくれない。そのせいでフィルムを受け取ることができず、記者を集めての試写が始まってしまう。連行されるバーニーにウィリー達も気づくが、どうやって救出したのかは不明。映写室のデヴィッドも、ローランもイライラ・・ミッション失敗かと思われたその時・・。ずいぶん時間がかかったね。今回も撮影所が舞台ということで裏側見せる。撮影用クレーン、フィルムを見る機械・・リールに巻かず、そのままだ。セットもそのまま利用したのだろう。バーニー救出シーン省略と言い、ダン行方不明と言い、何か変な感じ。よかったのはウィリーと受付の女性とのやり取り。あいその悪いいかついオバサンが、ウィリーの一言に顔をゆるめるのが何だかいい。
スパイ大作戦1の24 列車偽装作戦
スバデアという国があって、総理のラリアは心臓疾患でもう長くない。彼は副総理のハベルを信頼し、あとを任せる気でいる。しかしハベルは自分が総理になったら独裁政治をやるつもり。反対分子は徹底的に排除だ。今回の使命はハベルの本性をラリアにわからせ、民主主義を続けさせること。まず心臓病の権威セルビーに診察させ、手術を受けさせるためスイスのベルンへ列車で運ぶ。ハベルも将軍も付き添う。で、この列車を、特殊な装置を使って、本当に走行しているように見せかけるわけ。揺れや車窓からの風景、効果音・・実際は倉庫の中にいるのだが、ハベル達は気づかない。列車から一両だけ切り離し、倉庫へ入れるまでにかなり手間がかかる。前進したりバックしたり、止まったり動いたり。駅のホームからではなく、操車場から乗ったから、そういう動きをしても怪しまれないのか。窓を開ければ一発でわかっちゃうし、いくら何でも本物の風景とフィルムでは違って見えるはずだが。装置や効果音は舞台裏・・種明かしのようなもの。こうやっているのかと興味深く見るか、興ざめだと思うか。ハベル役ウィリアム・ウィンダムは「スパイ大作戦」の常連ゲストだ。将軍役ノア・キーンは「最後の猿の惑星」で見たばかり。今回はあまりおもしろいわけではないが、セルビー役ウィリアム・シャラートのおかげで何とか見ていられる。ウィリアム・ゴーントに目のあたりが似ていて、それは別としても顔つきとかたたずまいとかとてもいい。列車が転覆し、総理は死んだと思い込まされたハベルは、総理達が見ているとも知らず、本性をあらわす。総理もやっと自分の間違いに気づく。それはいいとして、今までのことが全部芝居だとして、自分の病気は?手術すれば治る可能性があるという話だったが・・残念ながらそれはなし。気の毒に。で、シャラートだが、どこかで見たような。「パティ・デューク・ショー」のパパ役の人らしい。ずいぶん古い話だ!わりと最近だと、「ミディアム」の「アリソン・ローレンの結婚」に出ていたらしいが、気がつかなかった。1922年生まれだから、変わりすぎて面影なしとか?今回はダンが最初の打ち合わせの後出てこないという、妙な回だった。
スパイ大作戦1の25 二重替え玉作戦
前にも書いたけど昔「スパイ大作戦」は月曜の夜9時からやっていて、「月曜ロードショー」と重なるのが悩みの種だった。ビデオなんてない時代だから、仕方なく9時から「スパイ」を見て、終わると急いで「ロードショー」に切り替えた。つまりその頃「ロードショー」で見た映画は、いつも後半部分だけというわけ。もちろんストーリーはちんぷんかんぷん。「スパイ」は日本では第2シーズンのピーター・グレーブスのから始まったから、スティーヴン・ヒルが出てきた時には不評だった。暖かみのあるグレーブスにくらべ、ヒルは冷たい感じ。放映開始は1967年だから、もう40年以上たつ。おしどり夫婦だったマーティン・ランドーとバーバラ・べインはいつの間にか離婚し、グレッグ・モリスは早くに亡くなり、グレーブスも去年亡くなった。後から参加したレナード・ニモイは監督もやった(「ホーリー・ウェディング」とか)。サム・エリオットはキャサリン・ロスと結婚。ピーター・ルーパスやレスリー・アン・ウォーレンはどうなった?リンダ・デイ・ジョージもレギュラーだったっけ?覚えがないな。今回ゲストのジェームズ・デイリーはいろんなのに出てる。これを見たすぐ後「頭上の敵機(爆撃命令)」でも見た。「外科医ギャノン」というのも見たことがある。当時は「インターン」「ドクター刑事クインシー」「ドクター・ウェルビー」「警察医サイモン・ロック」など医者物がはやった。たいていは中年医師と若手の組み合わせ。「外科医」だとデイリーとチャド・エヴェレット。今も「ER」とか盛んにやってるけど見る気しない。で、今回のエピソードだが、アメリカの公使ウィルソンの替え玉がゴートというスパイで、パーティで誰か殺してウィルソンに罪なすりつけようとする。で、そのゴートにダン(ヒル)がなりすますと。替え玉の替え玉・・何だかおなかいっぱいになりそう・・ってラーメンかよッ!閉じ込められたゴートがなぜウィルソンの変装取らないのかとか、侵入した子供達へのウィリー(ルーパス)の対応とか、今見るとほじくりどころいっぱい。デイリーはショーン・コネリーに雰囲気が似ている。59歳で亡くなったらしいが早すぎるな。娘のタイン・デイリーは「ダーティハリー3」に出ている。一方ヒルは1922年生まれでまだ生きてる。「ぼくの美しい人だから」に出ていたっけ。
スパイ大作戦1の26 甘きマイクロ回路
ディーンというスパイが鉄のカーテン内でつかまってしまう。彼が口を割る前に救出することと、マイクロ回路を取り戻すのがミッション。マイクロフィルムとも言っているが、磁石にくっつくということは・・?まずダンがアメリカ大使館員か何かに扮して訪ね、近くの檻に七つ道具を隠す。シナモンはディーンの妻に扮し、特別警察のブロービンに、夫が何かを渡すことになっていたのはあの男・・と、ローランをつかまえさせる。ローランは薬を打たれ、拘束衣を着せられるが、薬にはあらかじめ免疫、拘束衣も脱ぐ。ここらへんちょっと都合のいい展開。ダンが七つ道具を隠した檻に、ローランが入れられるとは限らない。檻が二つしかなく、片方にディーンが入ってるというなら別だが、他にもいくつかあったぞ。ブロービンは女泣かせというにはちょっとくたびれすぎ。さすがに今回はシナモンの色じかけはなし。ブロービンのデスクには、麻薬をしみ込ませた角砂糖が乗ってる。ディーンの所持品の一つで、ブロービンは中に何かあるかもと砕いてみたものの、まだ発見していない。その理由は後でわかる。ディーンがあらかじめ白く塗っておいたのだ。見ている人全員(ブロービンも含めて)黒いものを捜していたはず。ここらへんはうまい。バーニーとウィリーは地下に潜り込んで地道な作業。壁に穴をあけるのに、配線用の太いパイプが邪魔。そこでバイパスを作ってから邪魔な部分を切断。ここらへんは見せ方が細かい。なぜこんなことをやっているのか、ここがどこなのかわからないまま見ているわけだが、そのうち火葬場だとわかる。ローランがディーン用の薬をすり替え、死んだと思わせる。ダンが原因究明のため解剖すると強く抗議するが、それだとディーンを薬漬けにしたのがばれてしまうので、ブロービンはすぐ火葬にしろと指示。で、カマに入れられたディーンを、バーニー達が救い出す。バーニー達が掘っていたのは、カマに通じる道だったのだ。でも・・火葬場にカマが一つってことはないでしょ。いくつかあるはずでしょ。他のに入れられたらどうするつもりだったのかね。ローランはあらかじめ作っておいたブロービンのマスクをかぶって外へ。たぶんブロービンにはローランのをかぶせたのだろうがうつらない。カットされたのか?
スパイ大作戦1の27 極秘情報を奪回せよ
ヒューズという情報官は、極秘情報を手土産に亡命を図るつもり。敵国大使館にいるので手は出せないらしい。本国から暗号解読のためベルソンという男が来ることになっているが、館員は彼の顔を知らないので、ローランがなりすます。顔を知らないなんてちょっとありえないが。今回の助っ人はティナ。ローランが暖房装置をいじくって故障させ、ウィリーが修理に来る。ダクトを取り替えるという、そのダクトの中にティナが潜んでいるのだ。彼女は迷路のようなダクトの中を、バーニーの指示を受けながら動き回る。ヒューズの部屋ではベッドに細工をして、本当は彼が寝ているのに、もぬけのカラに見せる。ここもちょっと無理があるけど、方法はユニーク。次に金庫室に忍び込んで金庫破り。ティナのことはよくわからない。体のやわらかい曲芸師で、しかも金庫破りかな?と思ってみたり。それともダン達と同じ本職のスパイ?バーニーもティナも汗をかいているのが目立つ。動き回るティナは当然だが、見えない相手に指示を出すバーニーも神経を使うのだ。一方ダンとシナモンはボーマント夫妻としてホテルに宿泊。ヒューズが情報をボーマントに売ろうとしているように見せかける。大使館の警備主任ブラズネックはヒューズを信頼しているから初めは信じないが、そのうち・・。ヒューズは売国奴ということになるんだろうけど、知らないうちに陥れられていて、何だか気の毒に思えてくる。ボーマントがどうのと言われても彼には何のことやら。身の危険を感じて逃げ出す彼をブラズネックが撃とうとするが、ローランが邪魔する。何でかなと思ったが、大使館から走り出たヒューズを警察に逮捕させたかったらしい。本国から緊急連絡が来て、ベルソンには二重スパイの疑いがあるとなって、ローランがピンチになるんだけど、綱渡り的方法で切り抜ける。後で本物が到着するんだけど、二重スパイうんぬんはどうなったのかな。ブラズネック役はマラチ・スローン。警備主任補佐コーラ役フランク・マースはよく見かける。ティナ役はアーサ・キット、ヒューズ役がロニー・チャップマン。ヒューズが盗んだのが何の情報かわからないというのは、ずいぶんアバウトな設定だ。
スパイ大作戦1の28 裏の裏
今回は妙な感じだったな。打ち合わせをした後はダンが出てこない。どこへ行っちゃったんだ?ローウェルはスード航空の株式の大半を取得した後、南アメリカへ高飛び。ってことは今回みんながいるのはアメリカではなく南アメリカなのね。スード航空はNATOの秘密兵器を作っているところ。その特許を狙っているのが非友好国のスパイ、ボーニック。彼に売却される前に株券を奪うのが今回のミッション。ローウェルがギャンブル好きで欲が深いのを利用する。ローウェル役はバリー・サリヴァン。西部劇や戦争物などによく出ていた人。ボーニック役はミルトン・セルツァー。彼は「マーニー」に出ていたな。今回の助っ人は二人。判事のチェイスは・・ん?この人見たことあるぞ。ええと、そうだリチャード・アンダーソンだ。「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」に出てた。もう一人のミラーは役者か?最初このミラーが株券を組織に売れとしつこく言ってくるが、ローウェルは相手にしない。次にローランが組織のもっと上のデイヴィスとして出てくる。ローウェルが開いたパーティに、チェイスがシナモンを連れてくる。彼女は有名な予言者で、早速ローウェルに爆発が見えたと警告する。バーニーが細工したローウェルの車が爆発し、危うく難を逃れた彼はシナモンを信用し始める。その後、株券を賭けてデイヴィスと勝負して勝つなどと言われたものだから、デイヴィスが提示した8000万ドルの小切手を手に入れてやれ・・と、欲を出しちゃった。デイヴィスの仲間によってカードが細工されているのもわかってる。で、テーブルでポーカーの一発勝負となるけど、私ポーカーのこと何も知りませんの。だから何がどうなっているのやら。それに侵入者があったんだからカードテーブルくらい調べるのでは?バーニーが仕かけた装置はてっきりトランプのカード用だと思っていたら、株券すり替え用でした。ローウェルは株券を取られちゃったけど、8000万ドルの小切手は手元に残ったんでしょ?あれは本物なんでしょ?デイヴィス(ローラン)の裏書きサインが有効かどうかだけど。何だか今いちよくわからないままミッションは完了しましたとさ。