シャーロック・ホームズシリーズ

シャーロック・ホームズ

お客は九人。ホームズ物は一冊も読んだことがない。クリスティーがすんだら挑戦してみようかな。映像はテレビでリチャード・ロクスバーグのを一本見ただけ(「サンダーバード」のパーカーが出ていた)。レンタル店にはジェレミー・ブレットのがずらっと並んでるし、ジェームズ・ダーシーの「ヤング・シャーロック・ホームズ」もあるんだよな。今回見に行ったのはロバート・ダウニー・Jrのホームズと、ジュード・ロウのワトソンのコンビが気になったから。パンフで大槻ケンヂ氏が書いている通り腐女子狙いでしょう!「陰陽師」だってあの二人だからヒットしたのであって。二人が40、50過ぎのオッサンだったらあんなにネットに腐イラストや妄想小説は氾濫しない。ダウニーは超大作アクションもさらりとこなしちゃうのがすごい。ブルース・リーがやってた拳法として知られる詠春拳のトレーニングを続けているってのもすごいね。監督はガイ・リッチーだけど、見るのは初めてだと思う。超大作だろうがそこらのアンチャン集めて作ったような作品だろうが自分のやり方ってのがきちっとあってブレないから、今回のような作品でも迷いがなく余裕すら感じる。ストーリーは正直言って今いちだが、前にも書いたけど私はホームズには無知で何の思い入れもないから楽しんで見ていましたな。相手の倒し方とか一度頭の中でイメージし、その通りに動くというのが何度かあったのが印象的。また、ブラックウッド卿がなぜ死ななかったのかという説明をちゃんとやってくれて、あいまいさを残さない律儀な作りもよかった。説明も後始末もしないまま終わってしまう映画が多いからね。金のかかった贅沢な作り、アブラの乗ったうまい役者・・こういうのはアクション映画とは言いたくないね、「冒険活劇」だよな。きっと「2」も作られるのだろう。「アイアンマン2」も公開されるし(キューピー欲しさに前売券買っちまったぜ!)、ダウニーは絶好調だな。ブラックウッド役マーク・ストロングは「サンシャイン2057」や「バビロンA.D.」に出ていた。アンディ・ガルシアに似た感じ。クリストファー・リーにも似ていてドラキュラ伯爵もいけそうだ。ケリー・ライリーは「プライドと偏見」やポアロの「杉の柩」でおなじみ。地味な人だが、キャラに厚みのないアイリーン(レイチェル・マクアダムス)よりは印象に残る。他にジェームズ・フォックス(年取った)。

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もう「3」ができてもいい頃だが「アイアンマン」と違って間があいてるな、何で?見ていてもめまぐるしすぎて、何が何だかさっぱりわからない。ホームズの葬儀の時、1854-1891となっていて、37歳くらいってこと?意外と若い設定。主役二人の前に他の出演者について。アイリーン役レイチェル・マクアダムスは、大した見せ場もなくあっさり退場する。モリアーティに毒殺されたってこと?ま、好きになれないキャラなので、いなくなってもいっこうにかまわんよ。と言うか、「3」でまた出てきそう。モリアーティ役はジャレッド・ハリス。私は「1」のマーク・ストロングがモリアーティだと勘違いしていて。あっちはブラックウッド卿・・はあ~そうですか。ジプシー女シム役の人はせっかくのヒロインなのにぱっとしない容貌で・・と思ったらノオミ・ラパスでした。まあヒロインはワトソンですから。それともホームズ?マイクロフト役はスティーブン・フライとかいう人。あたしゃてっきりキアラン・ハインズだと・・。こちらのマイクロフトは家ではフリチンなのがおかしい。徘徊老人みたいな老執事スタンリーがこれまたおかしい。いつもマイクロフトのそばにいるカラザース役は「新米刑事モース」に出ているジャック・ラスキー。ハドソンさん役ジェラルディン・ジェームズとメアリー役ケリー・ライリーは続投。ワトソンの結婚式はさらりと通り過ぎる。テレビの「シャーロック」みたいに、1話まるまる使って結婚式なんてバカなことはしない。さてこの作品では、主演二人の円熟した演技を堪能できる。ロバート・ダウニー・ジュニアの変幻自在な演技。静も動も何でもござれ。すばやいアクションを見せるかと思えば、結婚式でのワトソンを遠くから何とも言えない表情で見守る。椅子になったり女装したり。どんなふざけた格好をしても、なぜか下品にならない。ジュード・ロウもすばらしい。常にヒゲとかキズとかクマとかで汚してあるけど、それでも輝き出てくる美!キャラにしてもただの真面目な堅物ではない。調子にも乗ればはめもはずす。もしかしたらホームズ以上に軽いかも。萌えどころにしても、「シャーロック」みたいにウケ狙いの見え見え描写ではなく、なぜか舞踏会で男二人で踊ってる・・みたいな自然なノリ。一番いいのは、ホームズが変わらないこと。他のホームズは変に一般人化してるからね。