ジャガーノート

ジャガーノート

これを最初に見たのはたぶん「月曜ロードショー」あたりだろう。あんまり前なのではっきりしないが。印象に残っているのはチャーリー役デヴィッド・ヘミングス。こぼれるような美しさと、無邪気なキャラが忘れられない。途中で退場しちゃうのが残念。長らく私は「ジャガーノート」のノートはNOTEだと思っていた。でも違うのね。JUGGERNAUT・・止めることのできない巨大な力という意味らしい。豪華客船ブリタニック号が出港・・あらら「アトランティック・プロジェクト」と同じじゃん。あちらはこちらの映像を流用したのね。乗客は1200人で、船長はオマー・シャリフ。早速バニスター夫人(シャーリー・ナイト)を自室に連れ込んでおります。荒天で海は荒れ、船酔いする客が続出。なぜか船内にはドラム缶があるが、ゴミだと思って気にしない。ソブリン海運の専務ポーター(イアン・ホルム)のところへ、ドラム缶七個に爆弾を仕かけた、50万ポンド出せという脅迫電話がかかってくる。ポーターは要求をのむつもりだが、政府役人はテロには屈しないと反対。マクロード警視(アンソニー・ホプキンス)は妻子がブリタニック号に乗っているが、私事は後だ。何とか容疑者を絞り込まねば。ブリタニック号には海軍の爆発物処理班が送り込まれる。リーダーはファロン少佐(リチャード・ハリス)で、毛糸の帽子にセーター、パイプをくわえ、軍人と言うより漁師。孤独で取っつきにくい命知らずの男。相棒チャーリー(ヘミングス)は薄いピンクのセーターで、見かけもなかみも柔らかい感じ。途中でちょこまか動き回るクソガキのせいで、出なくてもいい犠牲者が出る。マクロードの息子なのだが、決して叱られることはない。気の毒にあのボーイ、無駄死にだ。途中でチャーリーが爆死。何事にも動じないファロンだが、この時ばかりは落ち込む。後半はファロンと爆弾との対決で魅せる。いい俳優だよな、ハリスって。マクロードの部下やってるケネス・コリーは「主任警部モース」や「名探偵ポアロ」に出ている。他に「火星人地球大襲撃」のジュリアン・グローヴァー。欠員の出たファロンのチームに、船員のスパークスが志願するが、何も見せ場なかったな。