サイレント・ワールド2011 地球氷結

サイレント・ワールド2011 地球氷結

「午後のロードショー」で。だいぶたまってる(録画したまま未見)から少しは片づけないと。これはよくあるどうでもいいようなパニック映画だろう。知ってる人はブルース・デイヴィソンだけ。まあ元気な姿を見られるのはうれしいが。ジャック(マイケル・シャンクス)は妻のエマ(アレクサンドラ・デイヴィーズ)から離婚を切り出されている。娘のナオミも父親を見放している。仕事にのめり込み、家庭を顧みない。引越しばっかり。後でわかるけどエマもジャックと同じICROというところで働いているようで。部門は別だけど。何かよくわからんが、猛烈な寒気がオゾン層の亀裂から入り込む。人間を始め、すべてがあっという間に凍りつく。まあ流れはわかっている。崩壊寸前の家庭はピンチを切り抜けることで絆を取り戻す。父親は人類を救った英雄だ。警報はなかなか出ない・・出せない。はっきりした証拠がないと。はずれたらどうするクビになる。出てからはパニックだ。道路は渋滞、スーパーは半分略奪状態。ジャックとナオミは会社のラボへ。そこではゾーイが一人踏みとどまっている。彼女はジャックに引かれているが気づいてもらえない。また、彼女は糖尿病である。喘息、ピーナッツアレルギー、若年性糖尿病・・これらはよくある設定。今までジャックにさんざんてこずってきたウォルター(デイヴィソン)は、彼抜きで作戦を決行するが、もちろんこれは失敗する。ジャックを仲間はずれにすることに懸念を抱くタミー(ウォルターの秘書?)は密かにデータを送り、彼を助ける。彼女は冷静で、なかなか有能で好感が持てる。体調が悪いのにがんばるゾーイもけなげ。ジャックの考えは雷を発生させること。オゾン層の回復を図るわけだ。もちろん簡単にはいかず、次々にピンチが・・。でも最終的には成功し、地球氷結の危機は去る。今回の大災害は元はと言えば人類のせい。でも回避されたことで、また環境を破壊する生活に戻るのだろう。人類は学ばない!シャンクスはジョシュア・ジャクソン風味。悪くはないが、魅力的というわけでもない。特撮はしょぼい。全体的には「ザ・フォッグ」みたいに、白い霧が押し寄せるだけ。「デイ・アフター・トゥモロー」と同じ題材だし、解決の仕方は「オゾンクライシス」風味。まあ、あおるような音楽でいちおうハラハラドキドキはするけど。