シャドウハンター

シャドウハンター

「トワイライト」の成功以来、こういうのが多くなった気がする。吸血鬼、人狼、三角関係。この作品にもその要素が。私はこういうのは見始めるときりがないので、ほとんど見ない。ラミ・マレックが出ているとか、オールデン・エアエンライクが出ているとかの理由で、この種の作品を二作ほど録画してあるけど、まだ見てない。これを見たのはWOWOWのガイドブックのせい。写真は小さいけどイケメンが出てるようなので。「プリズナー・オブ・パワー」も同じくイケメンの写真に引かれて見てはずれだったんだけど、こっちのジェイミー・キャンベル・バウアー君はどうかな?「スウィニー・トッド」に出ていたらしいので、パンフ引っ張り出して確認したけど、ジョニー・デップの写真と記事ばっかで、バウアー君ほとんど無視されてまする。原作もあるのかな。シリーズ化されてないのかな。調べてみたらアメリカではコケたらしく、続編は延期。と言うか消滅?日本でもちゃんと劇場公開されたらしいが、じぇんじぇん知りませんでした。ヒロインはやたら眉の太いクラリー。母親ジョスリンは画家で、父親はいないようだ。ルークという恋人が父親代わりか。ドロシアというのが一階に住んでるけど、間借り人か、それともここはアパートか。あんまり説明もされない。原作読んでりゃこれまでの経緯もこれから起こることの意味もわかるはずでしょ・・って言われてるみたい。クラリーにはサイモンというボーイフレンドがいるけど、どちらかと言うとサイモンの片思いか。詩の朗読会へ行くけど、あんまり内容が際どいので、サイモンがモジモジしちゃってるのが微笑ましい。クラリーの方は最近自分に変化が起きてるのがわかる。ちょっと秘密めいたクラブへサイモンと入って、そこで見たものは・・。てっきり人殺しだと思ったけど、他の人には見えてないみたいだし。その後ジョスリンの行方がわからなくなったり、怪物に襲われたり。ルークにも秘密があるみたいだし。警察に言う?でも警官二人は人間じゃなかったみたいだし。なかば運命的に出会ったのがジェイスという青年。サイモンも好きだけど謎めいたところのある彼にも引かれる。ああん、私どうしたらいいの?

シャドウハンター2

しかも自分自身も何やら秘密があるようで。聖杯がどうのと言われたけど、記憶が封印されているらしく、何のことかわっからないのよね~って「ブラックリスト」のエリザベスかよッ!正直言ってクラリーには全然興味持てない。どうなろうと知ったこっちゃない。次々に秘密は明らかになるし、能力が増すし、勝手に一人でやってろって感じ?ゲジゲジ眉を見る度に何とかならんのか・・と思ってしまう。演じているリリー・コリンズ(知らん)はフィル・コリンズの娘らしい。サイモン役はロバート・シーアン。ひょろっとしていて、運の悪いコ。クラリーに消火器で殴られていたけど大丈夫かね。吸血鬼にさらわれて、噛みあとがあったみたいだけど大丈夫かね。いつ変身するかと待ってたけど結局何もなし。彼が思ってるほどクラリーは彼のこと思ってなくて、ラストも「次の恋は叶う」なんてあっさり言われちゃうし。女の子って残酷ぅ~!途中でジェイスの仲間として出てくるのがアレクとイザベルの兄妹。アレクはジェイスに恋しているけど、彼らの間ではゲイは許されないとか何とか。でも好きなのはどうしようもない。突然ド素人が割り込んできて、今までチームとしてうまくやってたのにあいつのせいで・・。要するにクラリーとジェイスの仲に嫉妬。眉間にはいつもピリリと稲妻が走り、目は怒りで燃える。ところでこのアレクやってるのはケヴィン・ゼガーズ。年のせいかちょっと感じが変わってきたな。途中でみんなして魔法使いのべインのところへ行くんだけど、べインはアレクが気に入ったようで。後で彼が重傷を負った時に、呼んでもいないのになぜか現われて看病してくれる。でも、治ったかどうかの描写はなかったな。このべインやってるのがゴッドフリー・ガオとかいう人。台湾出身でなかなかの美形。で、ジェイスとクラリーの仲が近づいて、でもちょっとしたことでこじれて、ケンカになる。でも後から考えるとこれが結果的にはよくて。それというのもジェイスとクラリーは実は兄妹で。まあですからこの作品はBL的要素、近親相姦的要素があって、女性客はウハウハなわけです。う~ん、男性客はゲジゲジ眉でも見てろと?

シャドウハンター3

街の真ん中には人の目には見えないけど、大きな建物があって・・って「シャドー」もそうじゃなかったっけ?そこはシャドウハンターの避難所・宿泊所で、ホッジという初老の男がいる。彼がクラリーに伝説は本当のことなんだとか話すけど、ジェイスは信じてない。「一度も天使を見たことがない」・・そりゃそうでしょ、どう見たってアンタ自身が天使!!!彼のことはまた後で書くとして、ジョスリン役はレナ・ヘディ。相変わらずきれいだけど、唇の上あたりに細かいシワがいっぱいあって、まあ仕方ないけどさ。ホッジ役はジャレッド・ハリス。リチャード・ハリスの息子らしい。ジョスリンはシャドウハンターで、ルークは人狼。種が違っても恋人どうしにはなれるのか?普段はバイク乗りのオッサン達も人狼。敵地に乗り込んでから「俺達は丸腰だ」とか言ってなかった?頼もしいんだか、頼りないんだかよくわからん。ジョスリンの夫、つまりクラリーとジェイスの父親がヴァレンタインで、ん~何だか見たような顔だけど誰だろう。エンドクレジットでジョナサン・リース・マイヤーズと出てきて、え~ッとびっくり。今までは「ザ・メイカー」のはかなげな美少年とか、「アレキサンダー」の美女も裸足で逃げ出す美しさとか、そういう印象あるもんで。どちらかと言うと細くて女性的な感じで、こういうアクションやるタイプには思えなくて。でもちゃんとやるんですねえ、さすが。他にケヴィン・デュランドの名前があったけど、ちょっと変わった顔をした敵役の人かな。「レギオン」とか「アイ・アム・ナンバー4」に出てる人なのはわかるけど、いつも顔が今いちはっきりしない。ドロシア役がCCH・パウンダー。「サイコ4」に出ていた人だ。何と言うか、ヤング向けの軽い作品で、CGバリバリで深みなんかないんだけど、こういう人が出ていると、ちょっと重みが出る。目の動き一つ取っても強烈な何かを感じさせる。ジョスリン達と一緒に住んでるのは監視するためだろうけど、よく妖魔だって見破られずにすんだよなあ。聖杯の隠し場所を常に探っていたはずだが、実はいつも使ってる、ジョスリンが描いた占いカードの中に隠されていて・・気がつかんかったのかい!!

シャドウハンター4

さあそれではいよいよバウアー君だけど、ちょっと「ブラックリスト」のレスラーに似てるかな。あるいはレスリー・ステファンソンとか。爬虫類顔ってことだけど。「トワイライト」シリーズのどれかにも出ているようだ。彼は目に力がある。口のあたりはちょっとだらしないが、若いせいかそれも一つの魅力になってる。登場してしばらくはあまり感情も出さず、さっさと先に行く・・みたいな。クラリーは信じられないことの連続でモタモタするけど、彼はもうみんな知っていて。そういう自信、迷いのなさが感じられる。サイモンが言うことを訂正したりするところ、クラリーに命の恩人なのにとか言うところ、アレクの恋情やクラリーへの嫉妬を知っててやり過ごすところ。クラリーと二人して床に倒れ込むシーンもお約束。クラリーがその時の彼の絵を描くのもいい。美の化身のような・・神のような・・。女性客のハートをがっちりつかむ。後で絵を見て嫉妬したサイモンは、いたずら書きをする。男はガキだ。おんなごころも美も理解しない。二人がキスをするシーンでは音楽が流れ、突然の雨。まあスプリンクラーなんだけど、雨・スプリンクラー・噴水(「ブラッドウルフ」とかね)・・ラブシーンに水分はつきものですな。そしてその後の行き違い。クラリーはサイモンとジェイスどちらを選ぶのか。他にもアレクがいまっせ~四角関係。べインが加わりゃ五角関係だいッ!クライマックスは自分がヴァレンタインの息子だと知って苦悩する。う~ん、私はだから登場した時の、もうたいていのことは知ってて驚かない自信家のアンチャンが気に入っていたんですってば。クラリーのことでは悩まんといてください。悩むほどの価値はないですってば。まあややこしい関係にならなくてよかった(なって欲しかったりして!)。ラストは頼もしいお兄ちゃん風。バイクの後部座席に座らせてもらって、後ろからしがみつく(代わって!)。こんなステキな兄貴がいるんだもん、恋人なんか当分いらない。だからサイモン君お払い箱です。でもその方がよかったのです。クラリー達と一緒にいると長生きできないもん。