少林少女

少林少女

だいぶ前WOWOWで見たが、本当におもしろくなかった(それで感想もほったらかし・・)。何と言うか・・映画になっていない気がする。できそこない、ゴミ。映画館に見に行かなくて本当によかった。まず何を言ってるのか全然わからない。字幕つけろ!日本映画でもつけろ!聞こえないんだからつけるべきだ!ストーリーがはっきりしない。何を言いたいのか。何を見せたいのか。迷走、暴走、脱線転覆。何かあってもプッツン。別の場面・・またプッツン。何かの積み重ね、あるいは別々に見えたものがまとまっていく感じがない。行きあたりばったり。生活感もない。日本へ帰ってきた凛(柴咲コウ嬢)はどうやって生活しているのか。お金は持っているのか。岩井(江口洋介氏)の中華料理店はろくにお客もおらず(いたとしても金払っていなさそうな常連数人)、出前の電話もなさそう。それでいてことあるごとに大勢集めて大盤ぶるまい。何で店つぶれないの?悪役大場(仲村トオル氏)も何考えてるのやら。はっきりしてるのはナルシストだってことだけ。そのナルシストぶりもばかばかしい。少林拳、太極拳、サッカー、ラクロス・・どうしてこうも節操なく手を広げるのか。カワイコちゃんたくさん集めて太極拳させるシーンとりたかったのか。サッカーボールが火を噴くところとりたかったのか。凛のキャラがまたとんでもなくうすっぺら。「少林拳やろうよ」「少林拳やろうよ」と連呼する。ホント言ってるだけ。言ってるだけで生きていけるらしい。お金・・生活費は必要ないらしい。言われる方の意向・都合はおかまいなし。私は少林拳ができる、だからあなた方は習わなくてはならない証明終わり・・というムチャクチャな持って行き方。コウ嬢はこの映画のために特訓したそうで、その努力は尊い。アクションシーンでは明らかに体のキレが悪いが、それにしたってあれだけやるのは大変なことだ。でも努力がむくわれるような作り方されていない。クライマックスも宙に浮いたり菩薩のイメージとか水がバッシャーンとか。すごくいいと思えたアイデアみんなぶち込んで、一番肝腎な生身のアクションがお留守になってる。戦いにだって流れってものが必要なのにそれがなく行きあたりばったり。たった一つの救いは岡村君でしょう。まさか彼が悪役だなんて誰も思っていなかったでしょうよ。