新米刑事モース~オックスフォード事件簿 シーズン3

10 表と裏のバラッド(光と影の奇想曲)

ずいぶん間があいてしまった。もちろん9話の感想もすぐ書くつもりだったのよ。でも、あまりにもいろんなことが起きていて、何が何だかわからない。今ここでもう一回見て、何がどうなっているのか確認して、ちゃんとした文章にしたとしても・・それが合ってるかどうかは10話を見るまでわからないわけ。サーズデイの安否もモースの逮捕もジェイクスの過去もみ~んな持ち越しになっているんだもん。今ここで苦労して書いたって10話で引っくり返ったのでは意味ないでしょ。だから10話放映まで待つことにしたのよ。で、いよいよ新エピソード放映となって、普通に見りゃいいものを、予習しておこうとネットでちっくと調べてみたわけよ。そしたらあなた・・9話のことはなかったことにしてくださいねウフ状態らしいじゃないですか。サーズデイの負傷もモースの逮捕もジェイクスの過去も通り過ぎちゃって、見た人みんなびっくりよ~ん状態らしい。それでもうこちらも出腹をくじかれて・・じゃない、出ばなをくじかれて・・今までほうっておくことになったわけですのオホホ。でもいつまでもそれじゃあまずいから・・と言っても9話はパス。もう一度見る気になるまでもう少し時間をください。それでなくても「エレメンタリー」とか「ルイス警部」とかギョロ目の方のモースとか、どれもこれも入り組んでいて。見終わっても「はぁ~?」「ええ~?」状態なんだもん。感想書くの大変なんだもん。体力いるんだもん。さて、言い訳はこれくらいにしてと・・モースは湖のほとりの小屋にいる。オックスフォード時代の友人トニーが、両親の別荘を貸してくれたのだ。トニーの兄ブルースは近くの広大な屋敷に住んでいる貴族。近くでジーニーという女性の死体が見つかる。何度も車でひかれるというむごい殺し方。彼女は前の晩アルバートという青年と遊園地に来ていたが、途中で姿が見えなくなったらしい。なぜ遊園地から離れたここで見つかったのだろう。モースは釈放された後、どうするか心が決まらずにいる。後で、モニカに居どころを聞いてサーズデイが訪ねてくるが、その時もまだ決心がつかない。と言って辞表を用意しているわけでもない。

表と裏のバラッド2

どうやら一ヶ月ほど刑務所にいたようで、誰も来てくれず、サーズデイの生死もわからずで、つらい経験をしたようだ。元はと言えば自分の思い込みのせいだが、それにしたって誰も行って元気づけてはくれなかったのか。意外とみんな冷たいんだな。と言うか、事件をうやむやにして封印するため、モースには誰も近づけないようにしたのか。さて、ブルースにはケイという美しい妻がいる。彼女を見ると「世にも怪奇な物語」のジェーン・フォンダ思い出す。目とか口のあたりが似ている。ケイにしろブルースにしろ若くて健康で金はあるし暇はあるし。ブルースはパーティを開いたりギャンブルをしたり。愛人もいて、それがバスの車掌やってるジーニー。近くにやはり金持ちのビクスビーが住んでいて、湖をボートでかっ飛ばす。見ていても彼のことはよくわからないのだが、どうやらカジノをやっているらしい。彼らを見ていると、その時だけの快楽に浸っているだけで、空しいものを感じる。そのうちモースも自分が上流社会になじめないことに気づくが、確かに彼とは縁のない世界だ。ケイに引かれたものの、事件が終わればそれっきり。その時の感情に流されるだけで、ケイがブルースとの安楽な生活を手放すはずもない。結局この回ではっきりするのは、空しいという点では金持ち連中だろうが一介の警察官だろうが変わりはないということ。酒やギャンブルの空しさ。いくら犯人をつかまえても次の犯罪が起きる空しさ。サーズデイは”慣れ”だと言っていたけど、モースが彼と同じに感ずる必要はない。モースは慣れないだろうし、慣れて欲しくもない。話を戻して、遊園地を使ってヘロインの受け渡しが行なわれているらしい。ジーニーが捌いたヘロインのせいで学生も死ぬ。ビクスビーのパーティに出ていたハリー・ローズは麻薬など後ろ暗いことをやってる大物で、刑務所から出たばかり。ビクスビーの過去ははっきりせず、なぜ金持ちなのかもわからない。その彼だと思われる死体が出る。銃で自殺したらしく、顔が判別できない。モースはビクスビーだと疑いもしないが、いちおう家にある指紋と死体のとが一致するかどうか調べるのが筋じゃないの?

表と裏のバラッド3

ビクスビーとケイは過去に何かあったらしい。ビクスビーの家を調べるとケイからの手紙が・・。ビクスビーは本当はチャーリーと言い、ケイはキャシー。ビクスビーの自殺のショックで、ケイも睡眠薬を飲むが、モースが発見し、ことなきを得る。後の展開を見ると、この時ケイの自殺が成功していたら・・犯人の目的はおじゃんになっていた。彼女がそういう性格だってことはわかっていただろうに。しばらくしてビクスビーがひょっこり現われる。死んだのはロディーではないかと言う。彼はカジノでスッテンテンになっていたから。銃も見つかったし。それにしてもジーニーを殺したのは誰だ?もちろん疑われるのはブルース。一方でモースは遊園地で見世物をやっている一座の座長の義弟がヘロイン売買に関係していることに気づく。彼は障害があるからと、事情聴取もしてなかった。その彼は姿を消している。一座の一人からアルバムを借りたモースは、一枚の写真を見てからくりに気づく。ってことは、アルバムを借りなければ気づかなかった?見ている人はここで「プレステージ」を思い出す。マジックのタネ・・この場合瞬間移動・・は、絶対に明かされてはいけない。つまり双子を使っていることは。父親はチャーリーかコンラッドか選ばなければならなかった。決めたのはコインの裏表。その結果コンラッドは存在しない人間になってしまった。しかもチャーリー同様彼もキャシーを好きになってしまい・・。チャーリーとキャシーは駆け落ちしたもののうまくいかず別れる。チャーリーはローズの元でビクスビーとして生まれ変わり、キャシーはケイとしてブルースと結婚。でも再会すれば気持ちは揺れ・・。一方コンラッドは座長の義弟として変装して生きてきたが、今度こそ新しい人生と金とキャシーを手に入れようと・・チャーリーを殺し、入れ替わる。ジーニー殺しはブルースになすりつければいい。たぶんこういう流れだろう。最後の方になると何が何だかわからん。何度も再生したけどそれでもわからん!ビクスビー役デヴィッド・オークスはわりと美形。アルバート役ノイス・レイナーもかわいい。13話を見た後でこれを見たので、ローズとか銃とかいろいろ繋がっているのがわかる。

11 遠き理想郷

今回のはあれこれあるように見えて、実はそうでもなかったな。復帰したモースは引越しをする。モニカとは仕事の途中で顔を合わせることはある。でもろくに言葉かけない。普通なら「しばらく」とか「元気?」とか言うんじゃないの?そんなこと言ってモニカに無駄に希望持たせないよう、わざとそっけなくしているのか。それともそういうシーンはあるけど放映ではカットされたとか?モースを見つめる彼女の表情がせつない。リチャードソンズというスーパーのベビーフードにガラス片が入っていた。ローレンという女性客が死ぬ。黒人青年が学生達にいやがらせをされる。画家が抽象的な絵を描いている。例によってズラズラッと描写される。スーパーの経営者リチャードソンは尊大な感じの男。妻のアネットはさめてるのか退屈してるのか。マネージャーのマドックスは、息子のマイクがハーバードから帰ってきて手伝ってくれるのが心の支え。リチャードソンの娘べリティとマイクは恋人どうしなのだろうか。リチャードソンは反対しそうだが。画家のハルマートの部屋で爆発が起きる。損傷が激しいが、死体はハルマートのものだろう。若くてかわいらしく、聡明な婦警のトゥルーラヴが来る。警視正は滑稽なほどご機嫌だ。彼のキャラは変わってきている。変わったと言えばジェイクスもだ。モースの引越しを手伝ってくれる。トゥルーラヴに興味を示さない。今までの彼なら考えられないことだ。突然モースに、辞表を出した、アメリカで牧場暮らしをする・・と切り出す。恋人の妊娠で人生観が変わったらしい。モースはびっくりする。彼は相変わらず自分捜しだ。心の安定にはほど遠い。それにしてもジェイクス役ジャック・ラスキーの鋭い目つきと鼻の形は、ジョン・ソウに似ていると思う。年を取って太って髪が真っ白になればもっと似るだろう。いやつまりショーン・エヴァンスの方はソウに似てないってことなんだけどさ。似てないからこそ好きなんだけど。そのうちスーパーはリコール等で痛手を受ける。脅迫状も届いている。不安になったアネットからの電話でモースが家の中を見回ったりする。リチャードソンは不在で、アネットはモースを誘惑するが、何とかかわす。前回で懲りてるから?どうせ夫婦仲が冷えてる金持ち女の気まぐれ。誘いに乗ったらえらい目にあう。やましいことしてないから娘のべリティが帰ってきても平然とふるまえる。

遠き理想郷2

それにしても・・怪しいのがうろついているってのに明かりはついてるわ、カーテンは引いてないわ、外から丸見えの状態で誘惑するわ。後でべリティが誘拐されて脅迫電話待ってる時も・・警察には知らせるなという向こうの要求なのに・・警視正達が揃っているのが外から丸見え。窓のそばに立つ、カーテン引かない、外に気を配らない・・この三点セット多いなあ。金の引き渡しはモースが志願するが、途中殴られてあえなく昏倒。結局あのお金どうなった?鉱山トンネルに監禁されていたべリティを救出するシーンでは、見ている人全員ジェイクスの殉死予想したはず。でも珍しくそうならず、無事生還する。犯人はべリティが救出されたのを確認して爆破したのだが・・。モースやジェイクスの脱出を確認してからではないのだ。運が悪けりゃ死んでいたかも。現にジェイクスはまだ中にいたし。食品にガラス片やヒ素を入れていたのはハルマートだった。脅迫電話の声も彼。彼はすでに死んでいるから、前もって録音されていたのだ。べリティもグル。彼女はローデシアでカスバートの子を妊娠するが、仲を裂かれ、中絶させられたことを恨み、両親に復讐しようと。アイーシャも中絶のため病院にいて、そこで二人は友達に。ハルマートも計画に加わったが、赤ん坊を標的にしたり、毒の量を増やして死者を出すなどエスカレート。それでアイーシャが彼を始末したのだ。アイーシャは自分が今いるコミューンの連中も毒殺しようとしたのか。べリティも一緒に死んでくれるはずが、土壇場で彼女は怖気づく。それでアイーシャだけ死ぬ。べリティとマイクは恋人どうしじゃなかったのだ。カスバートのことは今はどう思っているのか。昔はリチャードソンとマドックスは共同経営者だった。それが今ではマドックスはこき使われる身。でも彼は祖父や父親のように一生人を恨んで過ごすのはごめんだ。自分ではほどほどを、中庸を心がけている。今回私が一番心にしみたのはこのこと。リチャードソン役は「ルイス」で見たばかりのリチャード・ディレイン。マイク役トム・ヨークは若い頃のスティーヴ・レイルズバックに似ている。マイクはもうちょっと何かありそうに思えたけど、何もなかったな。あのレジの女性は何だったんだろう。いつもそうだが出てくる女性、みんな同じ顔をしている。べリティ、マリオン、ジョアン、ジェイクスの嫁さんホープ・・あの頃は目の化粧が濃く、みんなタヌキ顔。

12 森の怪物(禁断の森)

何となく今シーズンは低調だな。警視正いい人強調月間なんじゃないかと思うくらい持ち上げまくっている。ここまであからさまだと、かえって不自然。刑事巡査のモースより、巡査部長のストレンジの方が階級が上に。地位の逆転にまだ慣れない。ストレンジの方がやりにくそう。引越し祝いを持ってきたり・・自分ではよくわからないままレコードを買ってきてくれる・・ビールをおごったり。それなのにモースはビールが濁ってるなんて・・。ギョロ目のモースもそう言えばそんな文句言ってたな。ストレンジにはストレンジなりの考えがあって、自分を変える気はない。偉くなりたいし、結社の方も依然入っている。レイマー社会人学校に通っているイングリッドが失踪する。彼女はデンマーク人で、ローレンツというやもめの家で子供二人の子守をしている。サーズデイは、四年前に起きたサンドラという女性の暴行事件との類似性に気づく。彼女は今でも病院で昏睡状態のまま。サーズデイは彼女の母親に犯人逮捕を約束している。そのせいで今回の彼は暴走気味。せっかく有力な容疑者がいるのに、ぶち壊しかねない行動を取る。で、以前なら厳しく叱責するだけの警視正が、今回は叱責の後、暴行の尻ぬぐいをするという変身ぶりを見せる。殴られたのではない、自分で転んだのだ・・。いや、そこまで行っちゃまずいでしょ。サンドラ事件の犯人は公園で働いているホッジス。社会人学校の校務員ターンブルも怪しいように描かれるけど、結局は無関係。ターンブルの部屋は剥製だらけ。乾し首と言っていたけど、それってエド・ゲインみたいじゃん。一回見ただけじゃローレンツの家庭とガイの家庭がごっちゃになってしまう。ジュリアの抱いている赤ん坊の世話をしているのがイングリッドだっけ・・とか。でも違うのだ。ジュリアはハネムーンの途中で夫を失う。モースは悲惨な事故と言っていたが、内容は不明。どういう事故だったのかの説明はなし。また、赤ん坊がジュリアの子供だという説明もなし。その部分がカットされたのだろうか。見ていても繋がらない感じがする。とにかくジュリアは自分が呪われた運命にあると思っているらしいのだ。結婚して家を出れば逃れられると思っていたが、だめだった。と言って自分が具体的に何の罪を犯したのかはわかっていない。見ているこっちは、この家には何か忌まわしい過去が・・と思うが、何もはっきりしない。夫をなくした喪失感、一人で子供を育てていく不安感による鬱状態ってことなのかな。

森の怪物2

森の中でリッキーという青年の腕が見つかる。食いちぎられたような感じだ。バードウォッチングをしていたモクセムも行方不明。イングリッドもホッジスから逃れた後、公園で襲われたらしい。最初は猛獣の仕業なのか、猛獣を装った異常者の仕業なのかはっきりしない。森には昔から”リンジーの怪物”がいるという伝説もある。クレヴコ・ホールにはガイが妹二人・・ジュリアとジョージーナ・・と一緒に住んでいる。父の伯爵は留守がち、母親も不在。以前ここでは猛獣を飼っていたが、ベンガルトラの子供がジョージーナに重傷を負わせたのを機にやめてしまう。ガイは広大な敷地にサファリパークを作りたいと計画中。また、ローレンツの研究には資金援助もしている。ジュリアは、ローレンツが兄を利用していると思っている。ガイはガイなりに妹達のことを気にかけているが、家の中は猛獣の毛皮や剥製でいっぱい。頭の中はサファリパークの計画でいっぱい。ジョージーナの恐怖を本当に理解しているのかという気はする。で、猛獣の仕業と思わせといて、実は人間の仕業だったというのはよくあるから、今度もそうだと見ている方は思うわけ。その方が見せるのも簡単だし。でも今回は・・がんばって本物出してくる。もちろんCGとか合成だろうけど。トラはゴギンズという男に始末させたけど、実は生きていて。六年も隠しておけるとは思えないけど・・。ゴギンズもローレンツも犠牲に。ジョージーナはローレンツに恋していたけど彼は振り向いてくれない。イングリッドとイチャイチャしている。で、ローレンツの研究室からトラの分泌物を盗み、彼のハンカチに振りかけておく。そのハンカチをイングリッドが借用したせいで彼女はトラの餌食に。モースやジュリア、赤ん坊にトラが迫るクライマックス。でも・・警視正が現われて英雄的な活躍するってバレバレで。伏線と言うにはあまりにもはっきりした描写があって・・いいかげんにしてよって感じ?それと、本物のトラが歩き回っていたのなら、足跡が発見されるはずで。ヤギがいなくなったのに羊がいなくなったと言っているのも変。クレヴコ・ホールで働いている若者がフィリップ・ハサウェイで、彼が「ルイス警部」のハサウェイの父らしい。と言うことはガイはサファリパークをあきらめ、敷地ごとオーガスタスに売り渡したってことかな。クレイヴンがフィリップを脅すシーンがあるが、理由は不明。

13 愛の終止符(愛のコーダ)

だいぶほったらかしにしていたけど今度こそ書かないと。16と17もほったらかし。18は・・まだ見てないんだっけ。来月WOWOWで20と21をやるらしい。あら?19は録画してないんだっけ。何だか取り残されてるぞ。ギャングのハリー・ローズが亡くなり、サーズデイは跡目争いが気になる。特にピーターとコールのマシューズ兄弟には要注意だ。例によっていろんな人が出てくるので、誰が誰だかわからない。みんな似たような顔してるし。ジョアンはウェセックス銀行に勤めている。昼休みを長く取りすぎると支店長のフォーダイスに文句言われていたけど、彼女って時間にルーズそう。給料用の金を受け取ったばかりのクリソルドが撃たれて死ぬ。金は奪われ、車のトランクにはなぜかブルーフィルム。コンサートに出かけたモースは、オックスフォードの恩師ロリマーにばったり。会いたいと言われ、次の日出かけていくと、妻ニーナの浮気の相談をされてしまう。ニーナの相手ポールはビンゴゲームのコーラーをやっているので、トゥルーラヴを誘って行ったら、ジョアンもいて。女たらしのポールはニーナだけでなくジョアンとも付き合っているのか。ところでビンゴゲームって何ですかいな。さてサーズデイは抗争が起きる前にと、情報屋バーニーを痛めつけたり、マシューズ兄弟に脅しをかけたりするが、モースはその荒っぽいやり方についていけないので、ストレンジがお供をするように。そのうちサーズデイは停職になる。署長には化石扱いされていたな。モースはクリソルド殺しはマシューズ兄弟の仕業ではないと思っている。金額が少ないし、クリソルドがいつも持っている注文帳の行方が気になる。マシューズ兄弟はもっと別のこと企んでいるのではないか。銀行が襲われたのは週末分の現金狙い。ちょうどモースはクリソルドの貸し金庫で注文帳を見つけたところ。ケニーが警官を撃ったことと、強盗を知らせる匿名の電話のせいで事態はこじれ、モースやジョアンは人質に。行員のロニーが撃たれて死に、モースも危うく殺されるところで。事件が解決し、サーズデイやウィンは喜ぶが、ジョアンは翌朝家を出ていってしまう。一晩中眠れなかっただろうことは想像がつく。悶々としていたのはモースも同じで。彼の場合慰めてくれる者もなく一人ぼっちなのはいつものことだが。

愛のコーダ2

ジョアンのことや銃を突きつけられた時の恐怖。早朝サーズデイの家の前に車を止めていると、ジョアンが出てきて。いちおう思いとどまるよう説得するけど、強要はしない。このモースの態度についてはいろんな見方ができると思う。いざとなると何もできない。好きなのに・・好きだからこそ行動に移せない。最初見た時は何ともじれったくて歯がゆくて。でもそのうち思ったのよ。モースにも家を出ると決心した過去があるからだ・・って。たぶんその時も妹に行かないで・・って止められたけど、それを振りきって歩き出したんだろうって。ジョアンの、何もかも捨てて逃げ出したい、あたしはここにいてはいけないんだって気持ちがわかるんだろうって。ま、妄想ですけどさ。さてこの回を見ていて思ったこといくつか。サーズデイは咳をしていて、電話でピーターに余命三週間と言った時には、見てる人も半分本気にしちゃったと思う。それくらい具合悪そうで。でも洗面所で血と共に弾丸吐き出して・・あら不思議それで治っちゃったみたい。1960年代は人間の体も単純だったのかしら。それと薄暗くても普通に目が見えること。ストレンジが写真貼ってる時、あたしゃ誰が誰だか区別つきませんでした、暗くて。ラストのジョアンの置き手紙読むサーズデイとウィン。年なのにメガネかけなくても、カーテン引いて明るくしないでも、細かい字が読めるんですね、すごいな。あとモースが残高不足か何かで支店長に呼ばれるんだけど、25ポンドをミセス・モース・・つまり義理の母に送金したのはいいとして、賭け事に毎月15ポンドってどういうこと?公営賭博って宝くじ?今までモースがそういうのやってるシーンってあったっけ?ロリマーの思い出話によると、学生時代の彼はロリマーの(賭けの)使い走りやってて、そのせいで味を覚えたとか?でも今回の件で懲りて賭け事はやめましょうね。元はと言えばロリマーの賭け事による借金がクリソルド殺しの動機なんだから。さて、ジョアンだけでなくサムも家を離れた。ジョアンとは違い、両親に心配かけることの全くないいい子のサムだけど、たぶんこのままじゃまずいと思ったんだろうな。軍隊へ入ることに。それにしてもモースの謎解き・・早口すぎて何が何やら。何度も再生しないと何言ってるんだかさっぱりわからない。二倍速ボタンならぬ、二倍遅ボタンが欲しいのは私だけではありますまい。