スクリュード/ドジドジ大作戦

スクリュード/ドジドジ大作戦

主演のノーム・マクドナルドは背が高くてなかなかのハンサム。ちょっとアンドリュー・マッカーシーに似ている。でも日本ではほとんど知られていないようだ。パン会社の女社長の家でもう15年もこき使われている執事兼おかかえ運転手のウィラード(ノーム)。服はボロボロだし保険も年金も支払ってくれない社長のケチぶりには、いいかげん頭にきている。チキン料理店をやっているラスティ(ディヴ・チャペル)と組んで、社長の愛犬マフィンを誘拐し、身代金を取ってやれ・・と企む。ところが頭が悪くドジな二人のやること、犬には逃げられ、いつの間にかウィラードが誘拐されたことになってしまう。それでは・・と身代金を五倍に吊り上げ、自分は死んだことにして金を持ってとんずらしよう・・ということになる。身代わりの死体を調達しようとモルグへ行き、解剖医グローヴァー(ダニー・デヴィート)と話をつける。ところがお金はいつの間にかゴミとすり替わっているし、死体はウィラードとは似ても似つかないし。警察の取り調べでは小心な二人はウソをつきまくり、ドツボにはまりまくり・・。まあ何てことないばかばかしいコメディーだけど、何度見ても笑えますよ。グローヴァーは死体からいろんなもの取り出したり吸い取ったりぐちょぐちょ血まみれ気持ち悪い。その一方でジャック・ロードの大ファンでファンクラブやってるのがおかしい。何でロードなんだろう。コメディーに昔の人(?)が本人役でちらっと出てくるのはよくあるけど、今回は出ない・・と言うか出られない。この映画の製作は2000年、ロードは1998年に死亡している。でも懐かしかったな、留守電に使われている「ハワイ5-0」のテーマ曲。いちおう見てたからね。社長とグローヴァーがなぜかラブラブになってしまうラストはおかしいと言うより気持ち悪い。ネコ派の私は犬が出てきてもどうでもいいんだけど、マフィンは笑える。グローヴァーが社長を誘拐しようとした時、ご主人様を助けるどころかころんと引っくり返っておなか見せて愛想ふりまく。「ポチたま」とか見ていても主人見捨てる犬はけっこう多い。犬には忠実なイメージがあるけど、何たって「自分」が楽しいのが一番。いつも大事にされかわいがられているから、ピンチってどういうことなのか理解できなくなってる犬もいるみたい。その点ネコには最初から忠実さなんて期待してないしぃ・・。あれ?何の話?