ザ・クラウン 炎のリベンジャー

ザ・クラウン 炎のリベンジャー

こりゃまたまれに見るバカ映画。とにかく壊す。アクション映画は撃って殺して爆破して・・とにかく壊せばできあがる・・そう考えているらしい。ヘリ、車、ショッピングセンター、ダム、飛行機・・そしてもちろん人体・・みんな壊す。ドイツ映画(テレビムービーらしい)だから出ている俳優誰も知らない。名前覚えられない。テレビ東京の「木曜洋画劇場」でやったんだけど、普段なら見ない。でも「殺された恋人の復讐」とか「道化師のマスク」とか新聞に書いてあるの読んじゃったから。「クロウ」に思いが飛んじゃって、もしかしたら超私好みの映画かも・・って、そう思っちゃったんです。そしたら・・ウーム、この映画の作り手はバカですねえ。画面分割とか早回しとかスローモーションとか、ありとあらゆる余計なこと最初から最後までやってる。最初うんざりする。そのうち慣れてくる。しまいにはばかばかしくなって笑っちゃう。ストーリーも恐ろしく雑。出たとこ勝負。出演者は・・皆誰かに似ている。主人公マックスは背が高くて体格がいい。顔もまあまあでヴァン・ダム風味。でも鼻の下が長くてまのびしている。ちょうどこの頃裏(NHKBS)では「猿の惑星」シリーズやっていたんだけど、マックスは鼻から下が猿のメイクそっくり。冒頭今までのいきさつがずらずらっと流れる。恋人が殺され・・ってことは、これは続編?今回出てくる、恋人の妹はモニカ・ポッター風。マックスの相棒はジェイソン・フレミング風。悪党一味の女はアンジェリーナ・ジョリー風。その女の元恋人はトム・ジェーン風。ボスは・・ハリウッド映画ならドルフ・ラングレン持ってくるところだ。マックスは時々クラウン(道化師)のマスクかぶる。別にかぶらんでも・・。彼を追っている警部か何かとの対決では、会話は流れているけど、お互い顔を見つめ合ってるだけで口は動いていなくて、おまえらテレパシーで交信しているのかよッ!スタイリッシュのつもりなのね。まあ何もかもぶっ壊してくれるのでスカッと景気はよく、サービス満点だけどね。ちょうどDVDが発売されて、テレビ放映に便乗して・・ってのが見え見えだけど、ここまで来るとあざといと言うよりけなげと言うか涙ぐましいと言うか。こうでもして宣伝しなきゃ売れないもんねえ・・。ちなみに私DVD買いましたよ(←大バカ)。