セル

セル

原作はスティーヴン・キングらしい。じゃあスカッとしたオチは期待できなさそう・・そう思ったらその通りでした。空港に着いたクレイ(ジョン・キューザック)。妻のシャロンとは別居中か。ケータイで話していたけど電池切れ。でも息子のジョニーと話したいので、公衆電話をかけていたら、突然異変が起きる。人々が狂い出し、あっという間にまわりは地獄に。地下鉄職員のトム(サミュエル・L・ジャクソン)と知り合い、ひとまず自分のアパートに。上の階に住むアリス(イザベル・ファーマン)もママを殺したと仲間に。クレイはとにかく妻子の安否を知りたい。途中で一緒になるのはジョーダン(オーウェン・ティーグ)という少年と、妊婦のデニース。ジョーダンと共に生き残っていた校長アーダイ(ステイシー・キーチ)が言うには、彼らは人類の進化した形で、さらに進化していくだろうとか何とか。蜂やアリのようなものでとか何とか。途中でアリスは死に、やっと自宅へ帰りつくと、ジョニーはカシュワクへ行くという伝言を残していた。そこへ行けば安全と、正常な人間はそこを目指しているが、罠なのは明らか。狂ったシャロンを殺すはめになったクレイは、ジョニーを助け出すため、トム達と別れ、一人カシュワクを目指す。何が原因でこうなったのかは説明されない。彼らは昼間だけ行動し、夜になると無力。これって弱点だと思うが・・。今の世の中誰も彼もがケータイやスマホ使ってる。イヤホンで何か聞いてる。耳に、脳に、体によくないと私なんかは思うけど、誰も気にしない。キューザックのオデコが気になる。毛糸の帽子をかぶると、こっちまでホッとする。ジャクソンは相変わらず。トムは元軍人。こういう事態が起きると、たぶん彼はうれしいんじゃないか。どう見たって生き生きとしている。途中でみんなの悪夢に赤いフードの男が出てきて、クレイがそれは自分のコミック「闇の旅人」の登場人物だとか言って、こりゃ話がおかしくなってきたぞ、クレイの夢オチ?なんて思ってみたり。でも関係なくて、ラストは全く救いのない状態。あの爆発は何だったんだ?チラッと見せる助かったクレイとジョニーはいったい何だったんだ?単一思考の彼らはああいう個人的なことは考えないだろ。それと仲間になったクレイを、わざわざ二度もうつすな!見逃したかもしれませんけど、クレイは助かりませんでしたからね~はい、ご親切にどうも!最後まで見た自分がアホに思えてきた。