白い沈黙
録画したまま一年くらいほったらかし。暗くて重そうな内容なのであまり興味持てないが、スコット・スピードマンが出ているらしいから。新聞の批評では事件は解決とあるから、誘拐された少女は両親の元へ戻るのだろう。舞台はカナダか。警官の背中にナイアガラと書いてあったような。雪が降って寒そうで、一面白い世界。ちょっと買い物のため車を離れた間に、9歳の娘キャスがいなくなってしまった。心配で気もそぞろな父親マシュー(ライアン・レイノルズ)。それなのにコーンウォール刑事(スピードマン)は彼を容疑者扱い。頭にきたマシューはすっかり警官嫌いに。妻ティナ(ミレイユ・イーノス)との仲も悪化する。ティナはいけないと思いつつ夫に会う度、キャスがいなくなったのはあんたのせいよとなじってしまう。最初のうちは時間軸をいじくっているせいで何が何だかわからない。ダンロップ刑事(ロザリオ・ドーソン)が失踪したようだが、それでいてひょこひょこ出てくるので、いなくなったの?いなくなってないの?と混乱する。犯人達に拉致され、監禁される描写があってもこれは過去で、「二重誘拐」みたいに実は殺されちゃってるのかなと思ってみたり。余計なことしてるせいか、いつの間にか四年、六年、八年と経過しているのに、その年月の重みが伝わってこない。八年の間、チームがこの事件だけ追ってるはずないし。また、最初からキャス(アレクシア・ファスト)と誘拐犯ミカ(ケヴィン・デュランド)を出してくるので、驚きもない。いったい何に興味持って見ればいいのか。ダンロップのきちんとした粘り強い捜査くらいか、見どころは。マシューはすぐカッとなる性格で、一か十かで、その中間がない。彼には警察は何もしてないように思える。コーンウォールを殴り倒したが、普通なら罪に問われるところだ。ブルース・グリーンウッドが出ていたが、何のために出ていたのやら。むしろ軽薄そうに見える彼の妻の方が周囲をちゃんと見ていて。コーンウォールの姪ジェニファー役の子は「スタンドオフ」のエラ・バレンタインだ。スピードマンはそろそろ40になろうかというところ。突入時に防弾ベスト着ていないのは不注意だな。まあキャスの救出より、ダンロップが生きていたことにホッ。エンドクレジットで流れる歌はよかった。