地獄の殺人救急車・狙われた金髪の美女(アンビュランス)

地獄の殺人救急車・狙われた金髪の美女(アンビュランス)

アンビュランスとは救急車のことらしい。救いの神であるはずの救急車が連れていくのは地獄!女性と見れば声かけまくりの漫画家ジョシュア(エリック・ロバーツ)。今日も町で見かけたシェリル(ジャニーン・ターナー)を早速ナンパ。しつこくつきまとっているうちに、シェリルはなぜか気分が悪くなり倒れてしまう。でも救急車が駆けつけてくれたので一安心。うんと親切にし、後でお見舞いに行けば彼女いちころさッ!ところがどの病院にも彼女の姿はなく、そのまま行方知れず。シェリルのルームメイトも看護婦も姿を消す。彼女達に共通しているのは、糖尿病であること。ジョシュアはシェリルを捜し回る。協力を頼んでも頼りになるのかどうか怪しいスペンサー警部補(ジェームズ・アール・ジョーンズ)。いつも何か口に入れていて、口を動かすのをやめた時には死んでいるというおかしなキャラ。入院中の新聞記者イライアス(レッド・バトンズ)。73歳になってもまだ記者?でもけっこうな活躍見せる。さてこの映画、見る前からあんまり期待できない。それが冒頭のナンパシーンで早速現実となる。ロバーツのあのヘアスタイルは何?それとやたら手をひらひらさせて・・演技へたに見える。あんなしつこい男、シェリルが受け入れるはずがない。でもラスト近くでわかる。シェリルは彼氏とケンカ中。だからジョシュアにちょっとなびいてみせたのだ。ところどころだれるけど、全体的にはテンポがよく、あちこち寄り道して、でも最後は解決するという作り。ひまつぶしに見るには十分おもしろい。「ボディ・バンク」みたいに医者の倫理とか、そういうの考えなくてすむし。老記者の意外ながんばりとか、お金かけた(たぶん)クライマックスとか見てりゃいい。私がこれを見たのはエリック・ブレーデンが出ているから。でも彼関係の描写はホントいいかげんだったな。人体実験用の人間を集めるのが仕事。誰でもいいってわけじゃなく、今は糖尿病患者が必要らしい。設定はおもしろいけど、不明な点が多すぎて何がどうなってるのかさっぱりわからん。ナンパシーンもっと削って、肝腎な部分ちゃんと描写して欲しかった。それとジョシュアにほとんど魅力感じられないのもバツ。まあ私はブレーデン見られたからそれだけで満足ですけどさ。

地獄の殺人救急車・狙われた金髪の美女2

これは最初中古ビデオを見つけたのよ。その時の題名は「アンビュランス」。買ったのはエリック・ブレーデンが出ているからで、見てすぐ書いたのが上の感想。書いたものの、心の中ではもうちょっとちゃんと見て、せっかくブレーデンが出ているのだからもっと長い感想書いて・・なんて思って、今日まで来たのよ。ビデオを見つけたのは「ボディ・バンク」と同時。あっちの感想書いたのは・・ひえ~2008年の12月だ。てことは9年あまりもほったらかしにしてたのだ。月日のたつのの何と速いことよ。DVDは数年前東京へ行った時、ブックオフで見つけた。迷ったけど・・中古でも高い方だったけど・・思いきって買ったのよ。こういう作品はそうそう中古で出ることはないと思ったから。残念なことに特典ゼロ。予告編すら入っていない。解説がペラッと入ってるけど、監督・脚本のラリー・コーエンのことばっか。でもテレビ放映の時の日本語吹き替え版が入っているようだ。題名も「地獄の殺人救急車・狙われた金髪の美女」なんていうおどろおどろしいのに変えられている。まあ中古DVDを手に取ったのは、”救急車”ってのが目に入ったからなんだけど。もしや・・ってね。ところで金髪美女なんて出てきたっけ?そりゃ「狙われた糖尿病の美女」じゃインパクトないわな。冒頭のナンパシーンのしつこさに、見ているのがいやになってくるけど、早速ブレーデン扮する医者(名前不明)が怪しさ全開で出てくるから、がまんして見るのよ。シェリルは朝から気分が悪く、病院へ行こうとしてたとこ。救急隊員は聖フランシス病院と言っていたのに、花束持って見舞いに行ったら該当者なしと言われる。念のためルーズベルト病院にも行くが該当者なし。彼女はいったいどこへ消えたのか。ジョシュアはコミックを描いている。仕事場ってこういう感じなんだ。マーベル・コミックの編集者としてスタン・リーが出ている。ジョシュアはスペンサー警部補に捜してくれるよう頼むが、彼はノイローゼっぽい感じ。ジョシュアはシェリルの似顔絵を見せるが、あまり似てないな。救急車の絵も見せる。スペンサーはあまり頼りにならなそうなので、自分で似顔絵をコピーして配り、シェリルのルームメイトを見つける。彼女も糖尿病。週末のバイト先とやらに案内してもらうが、ここらへんはよくわからない。何で馬が出てくるんだ?とにかくルームメイトもさらわれてしまう。

地獄の殺人救急車・狙われた金髪の美女3

ジョシュアも自分のアパートで気分が悪くなり、救急車で病院へ。ここらへんもよくわからないが、牛乳に何か入っていたのか。シェリルが気分悪くなったのも誰かのせいなのか。説明されないことが多すぎるが、あまり気にしちゃいけないのか。ジョシュアが運ばれたのはちゃんとした病院。隣りのベッドにいたのがイライアス。窓際に回されそうなので特ダネが欲しいが、73歳じゃ窓際どころか窓の外でしょうに。ここでも婦長のファインスタインがさらわれる。ジョシュアもさらわれるところだったが、イライアスのおかげで助かる。二人して病院を抜け出し、救急車を見つけ、ジョシュアがスペンサーに電話している間に、イライアスがさらわれてしまう。駆けつける途中救急車とすれ違ったスペンサーは追いかけるが・・あらら殺されちゃった。こんな感じであれこれあるのだが、途中で廃車工場が出てくる。犬がいるのは番犬か。それも夜間の。リザ・コディのエヴァ・ワイリーシリーズ思い出す。スペンサーや婦長が行方不明になっているのに、あまり問題にされてないのは変だ。巡査のマロイ(ミーガン・ギャラガー)がジョシュアに近づいてくるので、私はてっきり彼女は敵の一味なのだと。だって糖尿病患者何人もさらうには情報必要。手に入れられるとしたら警察関係者か病院関係者で。でもマロイは違いましたな。味方でした。そのうち彼女はヴィンテージというクラブが誘拐に関係しているのに気づく。フロアには何と飾りとして救急車が!こんなふうに堂々と飾ってあったのでは、かえって誰も怪しまない。いつの間にか医師が乗っていて、逃走。駆けつけたジョシュアやマクロスキー刑事がクラブの二階調べると、さらわれてきた人達が・・。管につながれているので、すぐには動かせないってのが怖い。シェリルもイライアスも無事で、まずは一安心。スペンサーの死体はどうなったのだろう。それと婦長やルームメイト。上に書いたようにジョシュアの親切は空振り。でもマロイがいる。そこへ自分の仕事をだいなしにされて怒り狂う医師が襲ってくる。救急車に追われ、大ピンチのジョシュア。ここは事前に穴を見せてしまうので、この後どうなるか見ている者にわかってしまうのが惜しい。見せない方が驚きがあってよかったのに。てなわけで何てことない映画なんだけど、クスッと笑えるところがいっぱいあって楽しいのがいい。「ブラックリスト」のカプランやってる女性が出ていた。ニック・チンランドも出ているらしい。ロバーツの手のひらひら・・二回目のせいか全然気がつかなかった・・。