セブン・ソード

セブン・ソード

ドニー・イェン目当てで見た。あと知ってるのは劉家良くらいか。この人は古いな。もう70過ぎてるけどあんまり変わらない。一番下の弟リュー・チャーフィは日本でも知られているけど、私は次の弟劉家榮が一時わりと好きだった。「Mr.ノーボディ」「モンキーフィスト/猿拳」。この映画だけど、ストーリーがよくわからないし、それよりも何よりも誰が誰だかさっぱりわからない。暗かったり顔のところがカゲになっていたりとにかく見せない。ここまで見せ渋る必要ないと思うが。悪と戦う七人の剣士なら、何よりもまずそれぞれの顔を見せ、区別することから始めるべきだ。剣にはそれぞれ名前があり、特徴もあるようだが全然覚えられない。・・と言うかうまく使われていない。アクションシーン以外は退屈で、見ているのが苦痛。AとB(役名わからんからこれで代用)は恋人どうしだが、BはC(イェン)に心奪われる。Aの元恋人Dは今でもAが好きだが、E(レオン・ライ)にも心が動く。CとFは同じ高麗人で、そのうち心が通い始めるが、Fは死んでしまう。何だか韓ドラみたいだな(見たことはないけど)。ライは顔が四角くてやさしそうなところがいい。素性が謎めいているのもいい。運命にもてあそばれる薄幸の美女Fは見ていてホントいらつく。崖から突き落としてやりたいくらい。どう?私って世界一不幸な女でしょ、同情して!CとFが結ばれた翌朝のシーンなんてアナタ見ているこっちが赤面しますぜ。1ページまるまる使ってカラーでどかんと描かれる少女マンガみたい。長い黒髪が入り乱れ、それでいてきちんと効果狙って配置され、素肌もさりげなく見せ・・。これでもかとばかりにセクシーにロマンチックに悲しく美しく。あのねえ・・ドニーにはこんなの似合わない。白いランニングにジーパン、短髪でビシッ、バシッ、ドスッ・・これが一番ですぜ。乱れた黒髪・・キャー似合わねえ~。アクションシーンはここまでややこしくすることないじゃん・・ってくらい凝ってる。意地でも芸術的に見せてやるぞ・・って肩に力入れまくり。そんなこんなの駄作だと思うけど、でもやっぱりハリウッド映画じゃこのアクションはできないのよ。悪ボスの貫録も大したもの。ドニーとか実力者が束になってかかってくるのを発止と受け止める。演技は上手じゃないけど体つきや技に重み、厚み、真実味がある。これだけはいくらハリウッドの大物持ってきても出せない。