三銃士(1993)

三銃士(1993)

キーファー目当てでDVDをレンタル。フレッシュなのから中堅まで顔ぶれはにぎやか。ディズニーだからお金もかけてちゃんと作ってある。でも・・今いち乗れないのよね、なぜ?ウキウキもワクワクもしない。それなりのもの見せられているのにときめかない。キーファーは別ですけどね。若いのに風格がある。長髪もヒゲも声も剣さばきもステキ。他の連中は女性に目が行ったりするけど彼はお酒があればいい。信じてやらなかった妻サビーヌ(後のミレディ)のことを悔いて伯爵という地位も捨て・・うくくぴったりじゃん。何たって育ちのよさは隠しきれないもんねえキーファー。デップ主演の「ナインスゲート」という映画があるけど、原作にはデュマに関連して「三銃士」のことも出てくる。デップをいじめる(?)レナ・オリン扮するリアナは、自分をミレディの生まれ変わりだと信じている。まあとにかく「三銃士」のことはよく知らないけど、ミレディが悪女だってことくらいは知っていたわけよ。ここではレベッカ・デモーネイが演じていてなかなかよかった。ダルタニアンはクリス・オドネル。ヒゲがなく、髪型と言いびっくりしたような丸い目と言い、女の子のよう。彼がポーッとなるのが侍女のジュリー・デルピー。アラミスがチャーリー・シーンでなかなか適役。ポルトスはオリバー・プラットだけど私はこういうタイプ嫌い。敵役枢機卿がティム・カリー。しかし何と言ってもマイケル・ウィンコットがいいんですよ!片目で黒ずくめ、見るからに悪。純度100%の悪。枢機卿はミレディや王妃に言い寄ったりするけど、ウィンコットのロシュフォールはそんなことしません。アトスとロシュフォールが戦えばアトス応援するけど、ダルタニアンとだったらロシュフォール応援します(きっぱり)!強い悪を演じるウィンコットにはしびれます。王妃はガブリエル・アンウォーで、要するに政略結婚。顔も知らない相手と結婚させられたわけだけど、実はアンもルイも一目ぼれ。でもどうやって仲良くしたらいいのかわからない。好きなのに近づきたいのに体が動かない言葉が出ない。そんな不器用でうぶなカップルのこともっと描写すればいいのに。ルイ役ヒュー・オコナーは女の子みたいでとってもかわいくけなげ。あと妹を傷物にされたとダルタニアン追い回す兄がよかった。「トランスアメリカ」のブリーそっくり。このように、いいところもあるんだけど全体的には今いち。残念。