レストストップ2 ドント・ルック・バック

レストストップ2 ドント・ルック・バック

「1」は見ていない。レンタル店にも置いてあったかどうか。まあ置いてあっても見ないと思うけど。「2」を見たのは例によってスティーヴ・レイルズバックが出ているから。何だか自分でもよくわからないのだが、近頃の私はこのさえない中年の小男の俳優にはまりまくっている。冒頭のショッキングなエピソードは「1」の謎解きらしい。作り手によればまだまだネタはあるので、これからも作っていきたいらしい。ホントかよ!!どうせ同じことをくり返し、少しずつ話の幅を広げ、謎を明らかにしていくのだろう。「ヒッチャー」はもう古い、これからは「レストストップ」だぜい!!アダムズ・ファミリーじゃなくてウィネバゴ・ファミリーだぜい!!私がこういうのを見てると、ダンナは「よくこんなの見てられるねえ・・」と呆れる。だからダンナがいる時はこういうのは見ないようにしている。留守を見計らってこっそり・・。前にも書いたけど私は別に血がどぴゅーとか、首や手足がぽとんなんていうのが好きで見るんじゃないんです。興味深い内容であるとか、好きな俳優が出てるとか、ちゃんと理由がある。血や内臓は内容ではなく描写手段。残酷描写は、そりゃあない方がいいに決まってる。あったとしてもそのものずばりではない方がいい。ま、たいていの作り手は見て~見て~だけどね。レストストップって休憩所のことかな。トイレがあったりガソリンスタンドがあったりモーテルがあったり。売店や食堂、公衆電話。公園とまではいかないけどベンチがあって一休みできるとか。「失踪」に出てきた休憩所はにぎわっていたな。でもあんまり車の通らないところだと汚かったりさびれていたり。主演のリチャード・ティルマンは知らない人。「地球が静止する日」に出ていたらしい。最初は「ミミック3」の主演の人かと思った。顔が似ている。軍人の役なので髪は短い。体は鍛え上げられ、筋肉モリモリ。不精ヒゲはない方がいいが、全体としてはまあまあ好印象。彼トムはイラクから戻ってきたところ。除隊ではなく休暇らしい。故郷に戻り、家族や友人と久しぶりに再会する。歓迎パーティを開いてもらった。恋人マリリン(ジェシー・ウォード)との再会もうれしい。でも彼には気がかりなことがある。弟ジェシーが恋人ニコールとともにカリフォルニアに向かったまま行方がわからなくなっているのだ。

レストストップ2 ドント・ルック・バック2

両親や警察の捜索も空しく、手がかりはない。今更彼が捜し回ったところで何も出てこないだろうけど、彼には肝腎な時にイラクにいて何もできなかったという負い目がある。それと後でわかるが、イラクにいた時弟が彼の前に現われたらしい。弟は彼に助けを求めているのだ。マリリンもトムについていくことにする。ニコールは彼女の友人だったし、何よりも一年半ぶりに会えたトムと離れていたくない(彼女はトムがいないさびしさをまぎらわすためか、少々アル中ぎみである)。おそらく彼女の目には失踪した二人はもう望みなしとうつっているだろう。あんなに捜したのだから。休みは10日しかないから、一緒に行かないとトムと過ごす時間がなくなってしまう。彼女には二人の捜索より、恋人と甘い時間を過ごすことの方が大事。ところがトムはそんなおんなごころには気づかないのか、友人のジャレッド(グレアム・ノリス)を連れていくと言う。マリリンはおもしろくない。はっきり言ってジャレッドはお邪魔虫。頭からっぽ、ノーテンキでどうしようもないやつ。あんなのが一緒では甘いムードはぶち壊し。でもトムは人数は多い方がいいと思ってる。マリリンもがまんするしかない。こんな感じで旅は始まる。「1」を見てる人はジェシーとニコールがどうなったかわかってるのだろう(私は知らんけど)。「2」から見始めると、トムの行動はムチャに思える。ろくな手がかりもないのにやみくもに出かけるみたいに思える。それでいて給油所で早速手がかりを得る。警察の捜索ではこの給油所は見逃されたのか。給油所の主人はレイルズバックだ。ずいぶん早い登場だな・・とうれしいが、通り過ぎるだけのキャラにも思える。ここで手がかりをつかんだトム達はオールドウェイに迷い込み、あとはずっと・・。でも違った。レイルズバックはこの後も出てくる。うれしい!DVD購入決定!だってぇ~すばらしいんだもの、彼の演技。やっぱ若い俳優だけじゃだめなのよ。こういうベテランもいなくちゃウヒ。まあこれについてはまた後で書きますけど。コメンタリーによると、このオールドウェイ(地図にも載っていない)は一種の魔の三角地帯。休憩所、モーテル、給油所・・みんなその中に入る。1972年、オールドウェイをキャンピングカーで走り回っていた狂信的な牧師一家。途中で拾った人間を罪人だ、浄化する・・と殺してしまう。

レストストップ2 ドント・ルック・バック3

ガス欠で立ち往生していた男もその一人。いつものように惨殺し、死体を埋める。ところが男は甦り、逆に一家を惨殺。その後は一家はキャンピングカーで、男はピックアップトラックでそれぞれオールドウェイを走り、迷い込んできた獲物を惨殺する。ジェシーとニコールも犠牲になり、今度はトム達三人が迷い込む。果たして彼らは魔の三角地帯から脱出できるのか。こういうストーリーだと、では敵を倒す方法は?・・となる。いちおう男は目玉をえぐられ、そのせいでさまよっている、目玉を見つけて焼けば昇天する・・ということらしい。よくある先住民の伝説だ。目玉を持っているのは牧師一家の双子の息子であることもわかる。したがってクライマックスでは男とトムが戦っている間に、マリリンとジャレッドが必死に目玉捜し・・となる。ただ、こういう映画のお約束としてすっきり事件解決とはならない。努力は無駄になり、悪は滅びず続いていく。何で続くかって?そりゃあなた作り手がまだまだ作る気満々だからですよ!旅に出てすぐモーテルでのトムとマリリンのいちゃいちゃシーン。ホラー映画に欠かせぬお色気シーン。ジャレッドのおバカぶりもお約束。彼は息抜き的存在。しかし彼に(文字通り)降りかかった災難は・・。何と言うか・・仕事とは言えこんなことをねえ・・よくやったな。そりゃ作り物ってわかってるけどさあ。でもこんなシーン見たくないッ!この次からはスキップだわッ!その後のシーンもなあ・・何で服捨てないの?・・すみません、見てない人には何のことかわかんない文章続きますけど許してたもれ。ジャレッドの前に突然ニコールが現われる。元々彼女のことが好きだった彼は、チャンス!とばかりに言い寄る。自分の今の状態も忘れて・・。見ている我々は、ニコールが幽霊だと知ってる。ジャレッドの前に、休憩所のトイレでマリリンの前にも現われていたから。ウーム、この映画の作り手はトイレ好きだなあ。ジャレッドに限らずこの年代の若者の頭の中は・・。ほんの少し前にはとんでもない目に会ったばかりだと言うのに・・洗ったとは言えまだぷんぷん臭っているであろうに・・よくニコールに接近できますな。でもそんなことは私にはどうでもいいんですけどさ。何と言うか、登場人物には好意を持ち、助かって欲しいとか思わなくちゃいけないんだけど、この映画出てくるのいやなやつばっか。

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特にひどいのが牧師一家。ウィネバゴ一家とか言うらしいけどよくわからん。聖書の内容をゆがめて解釈し、それをまわりに押しつける狂信家ってのはよくあるな。「エド・ゲイン」の母親もそうだけど、私は「聖なる狂気」思い浮かべた。一家の中では何もしゃべらない美しい双子(ゲイリー・エンティン、エドマンド・エンティン)に目が行く。この映画、美しいものってほとんど出てこないから。彼らを見て目の保養。もっとも彼らのは「邪悪さを秘めた美しさ」だけど。トラックの男役はブリオン・デービス。ジョン・C・ライリーに似ている。冒頭登場した時の彼はまだ人間だったのだ。時にはちょっとはめもはずすけど、どこにでもいる平凡で大人しい男。その彼がなぜああいう悪魔として甦るのか理由がわからん。目玉を取られたのは彼だけじゃないのに。まあ別にいいけどさ、どうだって。「1」では男ははっきり顔を見せなかったらしい。「激突!」の影響らしい。そう言えばガラクタ置場みたいな給油所もそれっぽい。「激突!」でも給油所出てきたよね。ドライブイン?女の人が蛇飼ってるんじゃなかったっけ?見たのははるか昔なので記憶あいまいだけど。ジャレッドもマリリンもトムも魔手にかかる。二人とはぐれていたジャレッドはキャンピングカーに乗るけど、なぜか(無事に)下ろされる。そこでマリリンと出会うが、今度は男に拷問される。トムはトラックにはねられた後、男のアジトであるスクールバスで拷問されるが、男がいなくなったスキに逃げ出し、弟を見つける。三人がはなればなれになるところとか、男の攻撃が連続的でなく、意味不明のインターバルがあることもホラーのお約束だ。見ている我々は脚本がいいかげん・・と思うが、作り手はそうは考えていない。男がなぜか姿を消したり、トムのいましめがなぜかゆるんで逃げ出せるのも、ちゃんと理由があるのだ。男は獲物を一気に殺したりしない。さんざん怖がらせ、痛い目に会わせ、時には泳がせ、ゲーム感覚で楽しむのだ。ずいぶんのん気だが、この三角地帯に入ってしまうと脱出できない。だからあわてる必要はないってことだろう。好感が持てないやつらばっかりと書いたが、トムは別だ。格別人よりすぐれているわけでもない。ただ実際に戦場で地獄を見ているから、そこらへんはジャレッドやマリリンと違う。苦痛に耐え、何とか生きのびようとがんばる。弟を助け出し、男と戦う。

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銃を撃つにしても現役兵士だから正確だしためらいもない。ただ・・相手は幽霊なのでいくら撃っても効果ゼロだが。助け出されたジェシーは「助けて欲しかったのに助けてくれなかった」と恨み言を言う。あたしゃこれを聞いてジェシーを張り倒してやろうかと思いましたよ。「アンタ、バッカじゃないの!?イラクにいるのにアンタ助けられるはずないじゃん!」ってね。このジェシーが幽霊だってのも我々には(「1」を見てなくたって)わかる。弟の姿は消え、呆然とするトム。給油所に戻り、マリリンと再会する。あら?マリリン拷問受けたはずだけど助かったの?すべてはこの給油所から始まるということなのかな。コメンタリーによると給油所の主人は地獄の門番。彼は犠牲者をこれ以上増やしたくないけど、若者はいつだってオールドウェイに踏み込んでしまう。さてこの映画にはたった一つ笑えるシーンがある。ニコールの幽霊に出会ったマリリンとジャレッドは、休憩所から給油所に引き返す。手がかりを得るには主人を問いつめるしかない・・と気づいたのだ。たどり着くとあのトラックがとまっている(ちなみにその頃トムは男に拷問されたり、何とかいましめを解き、弟を捜し出したりしている)。男の姿は見えない。中を覗くと主人がいるが、目は閉じてるし口元には血がついている。余計なことをしゃべったというので、あの男に殺されたようだ。二度目の登場は死体か・・。レイルズバックの出番はこれで終わりだな・・と私が思った瞬間・・主人は目を覚ます。「生きてた」とジャレッド達はびっくりするけど、見ていた私もびっくりよ。夜も更けて・・居眠りしていただけなのよ。口元についていたのはケチャップでした。食べながら眠っちゃったのかしら。何かこのシーン私すごく好きで・・。かわいいし、笑えるし、物悲しくて胸がキューン。それにしても男はどこへ行ったのか。マリリンはトラックの運転台を探る。免許証がいっぱい出てきて、あの一家のとかジェシーやニコールのも。もっとよく捜せば、あの男自身のもあるんじゃないの?あれこれあって、男を捜している時、怪しい人影を見つけたマリリンは発砲(ちなみに銃はトムのもの)。足元には主人が倒れているし、人影は男に違いない。でも・・人影は主人だった!倒れていた方が男。だまされたのだ!マリリンは勘違いして主人を撃ってしまった。

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このまま主人は死んでしまうのか。マリリンのバカ!せっかくレイルズバック再登場してくれたのにぃ・・。でも・・あれ?撃たれたのに生きてるみたい。さして痛がってもいないし・・???何だかよくわからないけどこういうことですか?その前のシーンで死んでいるかと思ったら生きていて(眠ってただけ)、せっかく生きていたのに撃たれちゃった。でも撃たれて死んじゃうかと思ったら何ともない。てことはやっぱり死んでるってこと?最初登場した時からすでに死人?死人だからこれ以上死なない?・・この、生きてるのか死んでるのかはっきりしないというのは、この映画の登場人物のほとんどにあてはまる。死に方としては(←?)牧師一家のキャンピングカーに乗せられ、ナベ料理(キャセロールと言っている)を食べると・・という場合がある。料理のなかみは想像がつく。一番具体的なのは主人の場合で、彼は○○を材料にされてしまう。痛がっていないのはもうすでに幽霊の仲間入りをしているからか。彼がナベ料理を食べたかどうかは不明(自分を食べる気にはなれんと思うが・・ウゲゲ)。食べる前にもう幽霊になっているように見える。このシーンは本編ではカットされている。主人の過去がわかる重要なシーンだと思うが。もっともこれがないせいで、主人はかなり謎めいた存在になってるのも確か。ジャレッドはナベ料理は食べていないが、赤いアイスキャンデーを・・。これは血でできているらしい。まあとにかく、男、主人はキャンピングカー組だ。トムやマリリンは男組。男に拷問を受けたせいで・・。あるいはトムはトラックにはねられた時に死んだのかも。ジャレッドはよくわからない。キャンピングカーにも乗ってるし、男に拷問も受けてる。とにかくこの映画では、作り手は生死の境をあいまいにしている。死ぬ瞬間、生き返る瞬間を見せない。いつの間にか死んでる、いつの間にか生き返ってる、自分が生きてるのか死んでるのか自覚してない・・みたいな。話を戻して、トムがかけつけた時マリリンは無事だった。なぜあんまり傷を受けていないように見えるのかはラストでわかる。もう夜は明けかかっている。ジャレッドも加わり男と対決。何とか倒して・・夜トムとマリリンは前に泊まったモーテルにいる。ジャレッドはなぜか行方不明になってる。朝になったのにまたすぐ夜のシーンというのはおかしいが、昼間ジャレッドを捜し回っていたのだろう。

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このモーテルも三角地帯の中にあるが、トムはまだ気づいていない。給油所に主人がいたように、このモーテルにも主人はいるのだろうか。受付には誰かいるはずだが、描写はされない。「3」や「4」で出してくるって手もある。給油所よりモーテルの方が罪の温床だろう。牧師一家が目をつけないはずはない。さて、ジャレッドのことは気になるが、ひとまずは安心したトム。しかしマリリンの様子がおかしい。マリリンも幽霊の仲間入り。男も死んではいなかった。呆然とするトム。ところでマリリンは自分が幽霊だっていつ気がついたの?特典では別ラストが見られる。トムは一人家にたどり着くが、家は閉ざされている。失踪者のチラシがはらり・・。チラシはトムの失踪を告げるもの。彼はまだ気づいていないけど、もう死んで別の世界にいる。現実の世界では両親がトムの失踪を悲しんでいる。ジェシーに続いてトムまで・・。「サイレントヒル」風味で、救いようのないラストだな。本編のラストだとまだトムが死んでるかどうかあいまいだけど。やれやれ生きてるだの死んでるだの、そんな文章ばっかりでいいかげんうんざりしてきたな。読むのもいやだろうけど書くのもいやだ。とにかくこれがこの映画の特徴なのだ。生死の境があいまい。きちんと描くにはつじつまを合わせなけりゃならないけど、あいまいにしとけばいくらでも表現は自由だ。・・さて、このようにオールドウェイには多くの人間が迷い込み、牧師一家や男の犠牲になっている。コメンタリーによれば両者は一時休戦中なのだそうな。お互い自分を殺した相手を憎むはずだが、なぜかそうならない。きっと次々に殺人を犯せる今の状況が気に入っているのだろう。それにしてもあの犠牲者の数からして、オールドウェイは幽霊で大にぎわいなんじゃないの?出てくるのがニコールとジェシーの幽霊だけってのはおかしい。それとも自分の関係者が来た時だけ出るのかな。○○さん、ご指名です。○番テーブルまでどうぞ。いや、テーブルじゃなくてトイレかな。幽霊と言えばこの休憩所のトイレ自体も幽霊である。最初マリリンが入った時はきれいな状態だが、次に入った時は過去の状態になっている。ニコールがこの中で何かしたらしいが、「1」を見てないのでよくわからん。そこらへんを壊したり壁に男のトラックのナンバーを書いたりしたようだ。それにしても壊れたトイレを直したのは誰なのかな。

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さて最後にレイルズバックについて書く。ホラー映画の魅力の一つはフレッシュな若手俳優の顔ぶれ。今は無名でもそのうちブレイクするかもしれない。でも映画は彼らだけでは持たないので、脇にベテラン持ってくる。この映画の場合私が知ってるのはレイルズバックだけだけど、牧師役マイケル・チルダースも、その妻役ダイアン・サリンジャーも熱演・・と言うか、怪演である。狂人の役なので声も大きいし動作も大げさ。二人を見る度ぞっとしてしまう。見ていたくない・・ってことは演技がうまいってことなんだけどね。レイルズバックは違う。彼(の演技)は一人だけ違うの。主人は狂っているわけじゃない。さびれて汚い給油所。まわりには倉庫、ガラクタ置き場。ちょっとした小物が置いてある売店、ちょっとした食事もできる。作るのは主人。うまいぞ・・と自慢したりして。そりゃキャンピングカーで出される○肉料理よりはマシでしょう!彼も犠牲者の一人。ある日給油に寄った若い女性の誘惑に負けてしまった。その後すぐ牧師が現われ、勝ち誇ったように・・。トラックの男の時だってそう。誘惑したのは牧師の妻。彼らは罪人を捜し出す。時には罪人を自分達で作り出す。何でもいいから罪を犯させ、それを理由に殺人をしたいのだ。幽霊になっても主人は生前の気の弱い男のまま。今の役目はいやでたまらないけど、男が怖いから仕方なく手伝う。トム達が三角地帯の中で一番最初に出会うのはモーテルの受付にいる誰かだろうけど、前にも書いたように描写されないから、給油所がこの世界への入口ということになる。主人の存在はかなり重要である。キャラは全く普通でもだめだし、あまりうさんくさくてもだめ。気が弱くて見ている人が同情するような、おびえていて何か知っていそうだと期待させるような、ずるそうだけどどこか憎めないような・・。あまり大げさでなく静かな動作、しゃべり方でないと。怖さをつのらせ、その一方で和らげる演技力がないと。私は彼の演技を見ていて感心したし、うれしかった。私は主人が作った料理を食べてみたいし、そのお礼にあの汚いごたごたしたそこらへんをそうじしてあげたかった。あ・・いかん、また妄想が。マリリンやジャレッドが拷問されるのを見て、主人はとうとう男に刃向かう。でも簡単にやられちゃった。画面ではよくわからないけど死んじゃったらしい。でも最初から死んでるし、これ以上死なないと思うが。