ルール

ルール

早速レト様目当てで出演作品をいくつかレンタルしてきましたよ。「パニック・ルーム」をもう一度見て、「アメリカン・サイコ」を初めて見て。・・えーと、すみません、何ですか?これ。意味じぇんじぇんわかりましぇーん。レト様すぐ殺されてしまいましたけど、よかったわ。だって出てたってしょーがないもん、こんなアホ映画。早々に姿消して正解よ!「ルール」はおもしろかったし、特典もいっぱいついているのでDVD買っちゃいました。ああ、またいつものパターンだわ。さて「ルール」はずっと前WOWOWの映画紹介番組で見たことがある。だから都市伝説がどうのこうのという内容なのは知っていた。日本でも公開されたらしいが全然気づかなかった。気づいたとしても見に行かないけど。ホラー映画でいくつか人気シリーズがあるのは知ってる。「エルム街」「スクリーム」「金曜日」「ラストサマー」・・あと何だっけ?でも私一本も見たことないのよ、興味ないから。「ルール」は4まで並んでいたから、きっとヒットしたんでしょうね。ジャレッドがこういうのに出ていたなんて・・ちょっとびっくり。見終わって思ったのは・・金曜の晩、友達と連れ立ってコーラとポップコーン用意してキャーキャー言いながら見るのに最適な映画だなあということ。内容について疑問なんか持っちゃいけない。少しくらい筋が通らなくても突っ込んじゃいけない。見終わったら後は忘れなくちゃいけない。大学が舞台だけど、出演者の多くはちょっと年齢高め。ジャレッドだって27くらいでしょ?彼あんまり背が高くないのね。顔立ちもものすごくハンサムってわけじゃない。一番の特徴は目で、丸くて人懐こい感じ。しかもまつ毛が長くて一点のくもりも濁りもない澄んだ目をしているから、可憐・けなげ・清純路線まっしぐら。これで女性だったらセーラー服にお下げ髪に白ソックスってとこですか?(何のこっちゃ)DVDの特典にはインタビューもついていて、彼のもある。しゃべりながら耳いじくってましたけど、クセですか?画面に彼がうつり、澄んだ大きな瞳を見ることができるだけで・・この映画は十分なんですぅ、ウフ。彼の役は新聞部員のポール。いっぱしの記者気取りで、ヤなヤツのはずなんだけど、ジャレッドだからちっともそんなふうには見えないんですの。ナタリーに出会って心を入れ替えたらしいけど、誰もそんなこと信じませんてば。

ルール2

特に女性は・・。特にへファイ熱に取りつかれて「ルール」見た女性(私のことじゃん!)は・・。ポールは登場した時から正義の味方、白馬に乗った王子様なんですの。ナタリー役のアリシア・ウィットは知らない人・・と言うか、この映画で私が知ってる人ってジャレッドとブラッド・ダーリフとジュリアン・リチングスだけ。こういう映画だともっと違うタイプの女優さんがヒロインになると思うけど、他のシリーズではどうなのかな。見たことないから比較できん。ナタリーは堅い性格で見かけも地味。でもそこがよかった。アリシアは「フレンズ(テレビシリーズじゃないよ、フランス映画)」のアニセー・アルヴィナに似ていると思う。女性陣はみんながんばっていて、それぞれ個性的。ミッシェル役のナターシャ・グレグソン・ワグナーはナタリー・ウッドの娘ですか、へー。ナタリーは惜しいことしましたな、まだ若いのに。ナターシャが生まれた後ナタリーは離婚し、ロバート・ワグナーと再び結婚したわけですな。ブレンダ役のレベッカ・ゲイハートは強烈な個性の持ち主で、たいていの人は彼女が出てきたとたん筋が読めてしまうのでは?サーシャ役のタラ・リードは典型的な犠牲者タイプ。金髪でムチムチボディであんまり頭はよくない。一方男性陣は・・パーカー(マイケル・ローゼンバウム)もデイモン(ジョシュア・ジャクソン)も魅力ゼロ。殺人鬼の餌食になったって「あっそ、ご愁傷様」ってなもんよ。メイキングとか見ててもヤな感じで・・まあこちとらへファイ熱に浮かされてますから。ところでマイケルとジョシュア二人とも「レーシング・ストライプス」に声の出演してるのね。意地悪なサラブレッド役?さてホラー映画にぴったりなブラッドとジュリアン。特に冒頭のみ出演のブラッド、よかったよー。ガス欠でガソリンスタンドに寄ったミッシェル。うさんくさい店員マクドネルに用心して護身用スプレーを用意する。案の定カードが何たらかんたらだから店まで来いと呼び出し、カギを閉め・・。危険を感じたミッシェルはスプレーで撃退し、車に逃げ帰り、止めようとするマクドネルをはね、命からがら逃げ出し・・。そりゃミッシェルだって勘違いするわさ。ただ不幸なことに車で走り去る彼女にはマクドネルの叫びが聞こえなかった。「誰かが後ろの席に隠れてる!」いやーここらへん実にうまくできていて、つかみはOK!ですな。

ルール3

関係ないけどきのうのNHKの「アンコール・ワット」で「アレキサンダー」の曲が使われていたぞ!・・さてこの手の映画では、次々に犠牲者が出て、意外な人が犯人で、事件はいちおう解決するけど実はまだ終わってなくて(だってシリーズ化するかもしれないから結末には含みを持たせなきゃ)。・・で、これまたこの手の映画はたいていそうなんだけどよく考えてみると筋が通らない。もちろんそんなことほじくるのはヤボだってわかってるんだけどさ。原題は「アーバン・レジェンド」で、都市伝説ってこと。地方によって違うんだろうけど昔から伝わっている恐怖のうわさ。その通りの事件が起こって大学の寮生が次々に殺される。いったいなぜ?いったい犯人は誰?真相がわかってみれば犯行の動機は復讐。都市伝説とはさして関係ない。ミッシェルを除く他の犠牲者は犯人とは関係ない。つまり巻き添え。動機を隠すために都市伝説を利用し、本当に復讐したいと思っている相手を怖がらせるためにまわりの連中を殺していく。そりゃパーカーやデイモンなんて始末された方が世の中きれいになるけどさ。サーシャとかトッシュは・・特にサーシャはかわいそうでしたな。まあ全く無関係の人も殺しちゃうというのは犯人が狂っている証拠。狂っているんだから筋が通らなくてあたりまえ。でも犯人にああいう犯行は可能なのか?答はノー。若い男性相手にさ、よっぽど腕力とか持久力とか必要。そのために水泳のシーン入れたんでしょ?プラス火事場のバカ力。こうすると決めたら絶対あきらめないのよ。だから重い男性の死体もあっちへ移しこっちへ移し。パーティの最中パーカーにかかってきた電話。犯人は声を変える装置を持っているらしく男の声に聞こえる。あれで私は犯人はウェクスラー教授か用務員か、それとも死んだと思われているデイモンか・・なんて思っちゃったのよね。そしたらポールの車からウェクスラーの死体が・・。えーもしかしてポールが犯人?いやんあんなに美しくて清らかなのに?・・なんて思っちまったぜ!まあ私は最後まで犯人わからないままで見ていたから、実は・・となった時けっこうびっくりしましたよ。でまあいろいろあって、犯人としてはナタリーとポールも殺してその他の殺人も全部ひっくるめてウェクスラーになすりつけるつもりだったのよ。でもよっぽど時間を置かないとその手は使えませんぜ。

ルール4

何しろウェクスラーの方がずっと前に死んでるんですから。でもまあいろいろあって、犯人は撃たれて窓から落下。ポールとナタリーは命拾い、よかったよかった。でもお二人さん、重傷の警備員ほったらかして車で出かけちゃう(どこ行くの?)。救急車呼んどいたから後は大丈夫・・ってそんな無責任な!しかも車の後部座席には死んだはずの犯人が・・。きっと防弾チョッキ着ていたんでしょうな。車から飛び出して川に落ちて浮いていたはずなのに、ラストまた生き返ってましたから、不死身なんでしょう。ラストシーンに出てくる女学生みんなヘンな顔してましたな。あたしゃてっきり女装した男性だとばかり・・。あッそうだ、警備員だけでなくナタリー、あんたも病院に行かなくちゃ。メスでおなか切られてたじゃん、何で平気なの?彼女がされそうになったのは「腎臓泥棒」で、ずーっと前「ごきげんよう」だか「いただきます」だかで女性ゲスト(早見優嬢だったと思う)が話していたのと同じ。都市伝説ということで話したわけではなく、こういう怖い話を聞いたことがあるという感じで話していた。「腎臓泥棒」って腎臓は二つあるから一つ(手術で)盗まれても死ぬことはないっていう考え方なんだろうな。実際にはありえないことだと思うけど。・・つまり高く売れるから臓器を盗むのであって、腎臓一つでやめとくはずがない。殺して全部の臓器売るはず・・うう何の話してるのかいな。ちなみに日本では「トイレ(学校)の花子さん」「人面犬」「口裂け女」などが都市伝説に当たるらしい。てなわけでさほど深みも新鮮味もないけど、出演者(約二名を除く)のおかげで楽しめた。あまり残酷なシーンもいやらしいシーン(カットして正解)もないし、何よりもアリシアとポールのコンビがよかった。怖がらせる一方でブラックな笑いもある。トッシュが殺された時(殺され方もブラックだが)寮生が言う「脈を調べて。普段から死人顔の子よ」、学長が殺された時うつる注意の標識、プールで襲われる!と勘違いして大騒ぎをしたナタリーに言うブレンダの言葉「私には何も起きないわ」・・そりゃそうでしょうとも!あのシーンではナタリーがブレンダを助けようとするけど部屋から出られなくなる。でも実際はカギがかかっていたわけじゃなし、本当は何でもないのに自分は(犯人によって)閉じ込められたのだと勘違いしたのよ。それだけパニック状態だったってこと。