ライフ

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こういう映画ってなぜ作るのかな。救いようのない結末だからヒットするわけがない。国際宇宙ステーションがピルグリムのカプセルを回収する。火星に生命体がいるかどうか捜す計画。目に見えないほど小さい微生物が一ケ。最初は何も反応しないが、温度を上げたりしてたら動き出す。我々にはこのカルビンと名付けられた生物が性悪だとわかってるから、宇宙生物学者ヒューがいとおしんでいるのを見て、バッカじゃないの・・と思う。いちおう彼は地球にいると車椅子生活。新しい生命体の発見が難病の治療につながるかもと期待するのも無理はない。カルビンが暴走し始めると、あとはいつもの流れだ。まずヒューのせいでローリー(ライアン・レイノルズ)が命落とす。地上との交信ができなくなり、司令官のキャットが船外に修理に出た時点で死亡フラグ。と言うか、「あら?真田広之さんじゃないの?」と思ってしまう。それは「サンシャイン2057」だってば!いや、でもジェイク・ギレンホールがキリアン・マーフィに、レイノルズがクリス・エヴァンスに見えたことは否定しません!!最初攻撃してきた時点でラボの室温下げればまた冬眠状態になったのでは?そうすりゃ犠牲者はヒュー一人ですんだのでは?(おいおい)・・ヒューの死を看取るデヴィッド(ギレンホール)とミランダ(レベッカ・ファーガソン)の行動には、その後のおしゃべりには納得がいかなかった。おらおらそんなことしてる暇あったらショウ(真田氏)を助けたらどうなんじゃい!そのうちソユーズが接近してくる。救援が来た!ところがミランダによるとソユーズの目的は人類を脅かすものが地球に入り込まないよううんたらかんたら。元々はミランダの提案だと。え~ッ!!そんな重要なことデヴィッドもショウも知らされてなくて。ミランダもなぜ黙ってるんだ?で、ショウ死亡。結局ソユーズのなかみは何だったんだ?死を待つばかりに思えた時、デヴィッドは救命艇のことを思い出す。自分がカルビン乗せて宇宙の彼方へ行くから、ミランダは地球へ向かえと。地球を救うため命を捨てる覚悟の、悪魔のようなカルビンを正視するデヴィッドの表情には胸キュン。ところが!最悪の結末が待っていた。もちろんあの後デヴィッドが・・ミランダじゃないですよ・・海に飛び込み、カルビンが塩分のせいでナメクジみたいに溶けちゃったという希望的観測もできますが、映画は終わっちゃいましたとさ。