ラスト・ソルジャー 森に潜む兵士

ラスト・ソルジャー 森に潜む兵士

これはWOWOWのガイドブックの小さな写真が決め手。さっぱり顔のイケメンが気になったもんで。主演はジョン・リス=デイヴィス。どこかで聞いたような名前だが・・ネットで調べると、ヒゲだらけの巨体のオッサンが出てくる。はあ?この人が主人公なの?じゃあイケメン君は?私ずっと北欧が舞台かなと思いながら見ていましたの。何だかそんな雰囲気あるでしょ?でもここはイギリスなのね。森の中・・二人の少年・・アーチーは銃を持ってる。モデルガンだけど実際に撃てるようで、ウサギを狙ったけどはずしちゃった。あんなに距離近いのに・・。で、切り株かと思ったら金属みたいなのがあって、おまけに地面の下には何かありそう。入口見つけるけどもう一人のヴィンスは入るのが怖い。アーチーの方はちゃんと懐中電灯も持ってて用意のいいこと。渋っていたヴィンスも入るけど、ランプがぶら下がってるってことは、ここで誰かが暮らしてるってことで。何やら写真が・・あれはチャーチルだ。で、いきなりアーチーは引きずり込まれ、外へ逃げ出したヴィンスはパニクって走ってるうちに車にはねられる。おどろおどろしいオープニングクレジットが流れる。病院へ運ばれたヴィンスは身元もわからないまま。捜索願が出るのを待つしかない。ベイツ巡査は友達がいたらしいのが気になって夜、一人で森の中へ。その熱心さが仇となり、ワイヤーで首を絞められて殺される。私が目をつけたイケメン君はアンウィン巡査部長。トリスタム・サマーズとか言う知らない人。彼に限らずこの映画に出てる人はジョン・リス=デイヴィスを除き、全員知らない人。翌日現場を調べているとカートリッジが見つかるが、リード警部は調べても無駄と無視。それでもアンウィンは科学捜査技官にカートリッジを回収するよう頼むが、その技官もやがて刺殺体で見つかる。アンウィンが組むのがハントリー警部補で、たいていの映画なら二人は以前付き合っていてとかわけありにするものだが、この映画はそういうの全くなし。いちおうアンウィンは結婚してるらしい。この後立て続けに殺人やら失踪やらが起きる。首を斬られたり内臓をえぐり出されたりかなり残酷。一方テレビのニュースを見てこの事件に興味持ったのが、老人施設にいるジャック(デイヴィス)。彼には何か思いあたることがあるらしい。森を封鎖しに来た警官二人はあっという間に殺される。

ラスト・ソルジャー 森に潜む兵士2

リードはいかにも無能な感じで「時間の無駄」が口癖のようだ。被害者と最後に会ったのはアンウィン・・なんて言ったりする。彼を疑っているのか。今のところ相手は特殊訓練を受け、土地勘のある者としかわからない。検問をし、聞き込みをするしか手立てがない。アンウィンとハントリーが行ったロバーツの農場ではガソリンの入ったドラム缶が一本盗まれたらしい。しかしハントリーは事件とは無関係だろうと判断する。その後検問のところでそのドラム缶を使った爆発が起きる。アンウィン達が再び農場へ行くと、ロバーツは殺され、妻はおびえていた。しかしリードはゾンビもバケモノも信じない。妻かその共犯者が殺したのだと思っている。農場には見張りが置かれるが、夜なんか退屈で(犯人が現われるのを)待つだけなんて時間の無駄と話す。一方ヴィンスはとうとう死んでしまうが、一時的に意識が戻った時、軍事用品の置かれた地下室のことを口走る。で、事件が起きているというのに、こんな時にもこんな場所で車をとめてイチャイチャするバカップルがいて。車の天井がいやに簡単にナイフを通すなあと思ったら・・幌でした。その頃アンウィン達はジャックから話を聞いていた。第二次大戦中組織された、侵攻してきたドイツ軍を倒すための補助部隊のこと。え~とこの映画いつ頃が舞台なの?ジャックや犯人は100歳近くじゃないと話が合わないぞ。兵士の一人が森で襲われるが殺されずにすむ。理由は彼女が黒人だから。犯人はジャックの上官で、ジャックが殺したはずのボブという男性らしい。ボブはドイツ軍が侵攻してきたと信じて殺して回っているらしい。ジャックは誤ってボブを殺したことを悔やんでおり、彼に許しを乞う。ボブは光って消え、ジャックは死ぬ。生身の人間であるはずのボブが・・ここらへんは見ていてあれれ?その後の描写も・・ジャックの死体をそのままにしてアンウィン達は行ってしまう。兵士は地下基地へ入り込み、アーチーの死体を見つけるが、直後爆発に巻き込まれる。最後部分のありゃりゃ感は半端ない。ジャックを許したボブが地下へ潜って自ら爆死というのなら筋が通るのに。それにしても何度もくり返される時間の無駄、無関係という言葉。あれもやりたくないこれもやりたくないと言ってるのと同じ。警官がそんなこと言っててどうするんだよ!アンウィン達もさして活躍せず、全部ジャックによって解決。そこは残念だった。