47RONIN

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WOWOWでだいぶ前にやったのをやっと見た。それも四回くらいに分けて。だっておもしろくないんだも~ん。録画したのはキアヌ・リーブスが出ているから。一時激太りとか書かれて、こっちも心配していたのよ。その後スリムになったようだけど。今回みたいに着物だと、ある程度肉がついていないとさまにならない。特に外人さんの場合は。今回のキアヌが「コンスタンティン」みたいな細さだったらと想像してみてよ。着物を着ているじゃなくて、着物が引っかかってるになっちゃう。さて、内容は赤穂浪士だけど、日本に見えて実は別の世界。最初の方で怪物みたいなのが出てきて、その時点でああ、何でもありの世界なんだ・・と。じゃあ思いきりぶっ飛んでいるかと言えばそうでもなくて。変に真面目で堅苦しい。最後に来るのが恋の成就や新しい世界への第一歩とかじゃない。すべてが死ぬためにある。死ぬのが目的、死ぬのが仕事。幸せになるとか、好きな人と一緒になるのは、その次の世界。だから死ぬのは怖くないし、辛い別れもがまんできる。そういうものの考え方はわかるけど、映画としてはどうなんですかね。観客としては「この世で生きることに全力を尽くして欲しい」となるでしょ。そういうのが見たくて来るんだから。この映画は大コケしたようだけど、それも無理ないんですってば。途中で真田広之氏が大石役で出ているのに気づいた。静と動を演じ分けることのできる人。ちゃんと動ける人。彼の前ではさすがのキアヌもかすんじゃう・・と言うか、カイというキャラがそもそもあいまいで。彼が主人公なんだろうけど、そのわりには前に出てくるものがない。それもこれも描きたいのが「死」だから。未来ってものがない。この映画の女性の描き方も古いよな。黙って従い、耐え忍ぶ。47人の中に女性をまじえることは考えなかったのか。別の世界の話なんだからもっと遊べばいいのに。「里見八犬伝」見習えよ。美形ゾロゾロ出してこいよ。ヒゲでむさくるしいキアヌじゃあなあ。浅野の娘ミカ役柴咲コウ嬢もそうだ。吉良に預けられた一年間いったい何をしていたんだ。それとあの衣装いったい何なんだ?吉良役は浅野忠信氏。敵役なんだからもっと強くて神がかり的で憎たらしいキャラでなきゃ。妖魔を演じる菊地凜子嬢は汚らしい感じ。しかも彼女がなぜ吉良の味方するのかわからん。まあホント・・何で作ったんでしょうねえ。