24 UFO時間凍結作戦

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦

このエピソードも評判いいようで。IMDbでのユーザー評価は9.1で、「UFO大編隊接近中」の9.2に次いで高い。もっともこういう評価は、それをする人数にも影響されるので、鵜呑みにはできないが。時間を止めるというアイデアもさることながら、ストレイカーが出ずっぱりというのもファンにとってはうれしい限り。・・いつもと変わらぬシャドー本部。いきなりストレイカーが暴れ出し、フォスター達はびっくり。たぶん誰も見ていなかっただろうが、もしそっちの方見てたら、ストレイカーがパッと出現したのが見えただろう。それと同じで、もしかしたらある隊員がパッと消えたのも・・。今回は珍しくストレイカーのアクションが見られる。なかなかがんばっている。いっぱい走るし・・。役者も大変だな。冒頭からわーっとスピーディーに展開し、いろんなものを見せる。本部から外に出た彼が、あちこち走り回り、いろんなものに目をとめる。一見何のことかわからないけど、それら全部が後で出てきて、ああなるほど・・となる。同じところをぐるぐる回るスタジオカー。乗っている男は死んでいる。いったい何があったのだろう・・と、見ている者はドキドキする。細かく組み立てられているのに感心するが、そのうち・・何度も見ているうちに・・アラに気づき始める。不明なところがいっぱいある。でもそのせいで評価が下がることはない。やっぱりよくできている。やっとのことでストレイカーをつかまえたフォスター達。ストレイカーは薬のせいでおかしくなっており、ジャクソン医師によれば、元に戻すにはやはり薬を使わなければならず、取り返しのつかないことになるおそれも。でももちろんそんなことにはなりっこないから、それを聞いても我々は心配しない。ストレイカーは空港へレイク大佐(ワンダ・ベンサム)を迎えに行ったことになっている。しかし戻ったことは確認されておらず、レイクの方はある建物の屋上で倒れていた。首のつけ根を強打されたせいで、2時間ほどの記憶がない。こりゃどうしてもストレイカーから事情を聞き出す必要があった。・・と言うか、廃人になるかもしれないような薬ストレイカーに使うより、レイクに催眠術かけた方が・・。でも誰も必要以上にレイク見ていたくないとか?

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦2

今回彼女はずっとストレイカーと行動を共にするが、どうも彼女今いち人気ないような。日本だとエリス中尉役ガブリエル・ドレイクのような、かわいらしくてお人形さんのようなタイプが好まれる。ベンサムはどう見たってオバサン。シワの目立つ鬱陶しい顔立ち。つけまつ毛が目立つ。同じ濃い化粧でもエリスだと引き立つのに、レイクは鬱陶しいだけ。太っているわけでもないのに体つきも鬱陶しい。首に巻いたネッカチーフ、全部留めていないボタン。ストレイカーと一緒にいるのがなぜ彼女なんだろう。エリスだったらどんなにいいだろう。「UFO」ファンなら必ずそう思い、妄想したことだろう。ああこんなまつ毛びっしりのどたどたしたオバサンじゃなくてぇ・・。スラリと伸びた見事な肢体のギャルがぁ・・。イギリスやアメリカではベンサムのようなタイプはどうなんだろ、好まれるのかな。さて、空港(と言ってもレイクは月から戻ったようだが)から車で本部へ向かうストレイカー達の頭上に、UFOが現われる。攻撃を何とかかわすが、道路が壊れたのはどうするんだろう。過激派のせいにするんだろうか。隠れているのにヘッドライトつけてるのはおかしいという指摘があって、ポカシーンかな・・とも思うが、夜という設定なので(フィルターかけて暗くしてるのだろうが)、ライトでもつけておかないと何がうつってるのかわからないからかも。この攻撃シーンは無意味な感じもする。変な光線にさらされるシーンもそう。夜のはずなのに、撮影所の敷地に入ったとたん昼になり、ストレイカー達はまぶしさに目を細める。入る瞬間に変な光線浴びるってのならわかるんだけどな。昼と言っても後でわかるが夕方6時。こんなに明るいってことは夏?サマータイムは導入?(ほっとけ!)どこからどこまでが時間止まってるのか実はよくわからない。時間止めたからムーンベースの防衛網やすやす突破できたってのはわかる。もう時間バリアは解けたかもしれないが、今はシャドー本部一帯がバリアの中。ムーンベースは本部と交信できない。・・ストレイカーの車にはムーンベースとのホットラインはないんだな。本部通さないとだめなんだな。それともやっぱりまだムーンベースも固まっているのか(ほっとけ!)。

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦3

空港からこっち、撮影所の手前までは時間止まってない。だから今は夜(午後8時)だし、車は動いたし、UFOも飛んでる。UFOはバリアがなくなるの待ってる。・・ここらへん書いただけでもいろいろ不明なこと出てくるでしょ。時間バリアが具体的にどういう仕組みなのかは全くわからない。あの変な光線がそうなんだろうけど。場所によって時間のずれが生じるわけだが(片方6時で片方8時)、それはどうやって解消されるのだろう。つまりバリアが解けた時点で、人やものが動き出す以外に何事か起きるのか。例えばもう沈んでしまったけどなくなったわけではない太陽があり、その一方でこれから沈む太陽がある。太陽が二つ・・これはどうなるのか(ほっとけ!)。シドはどうなってるのか。バリアがなくなった時点でUFOは攻撃してくる。スカイ1も間に合わない。と言うかスカイダイバーは・・(ほっとけ!)。昔見た時はこんなアラなど気にもとめず、先の読めない展開にワクワクしたものだ。今は・・DVDは画面がきれいだから静止しているはずの人間がみんなわずかに動いているのがやたら目につく。そりゃあまあ仕方ないけど。たぶん撮影時は、あッまばたきしちゃったやり直し・・とかいろいろあったんだろうな。今気になるのは風である。時間が止まった世界で風って吹くの?外での出来事が多いから、体はがんばって静止していても、髪や服がヒラヒラ。初めはわけがわからなくてとまどっている二人だが、元々頭がよく冷静なタイプだから、無駄にパニクったりしない。事態を分析し、対処し始める。実は本部内には宇宙人の手引きする裏切り者がいたのだ。シャドー本部でレーダーオペレーターとして働くターナー。いつの間にか宇宙人と気脈を通じ、攻撃に成功したら今度は自分がボスに・・なんて考えているアホである。隊員になるには厳しいチェック受けるはずだが、中には彼みたいにすり抜けてしまう者もいるのだ。彼は、能力のなさを努力で補う代わりに、自分を上に押し上げるためなら手段を選ばないタイプ。無能力を棚に上げ、ストレイカーを妬み、宇宙人のよからぬ力を利用しているにもかかわらず、それを自分の能力と思い込む。こういう男に近づき、裏切らせるのはたやすかっただろう。

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦4

具体的なことは全く不明である。彼が担当するレーダーの情報に何か誘いがほのめかされていたのか。自宅にいる時にテレパシーで呼びかけられたのか。あるいは誰か訪問してきたのか。ターナーのような男がいるってことは、他にもあやつられているのがいるってことで。あるいは人類に見切りつけて自分から進んで協力してるのが。何かあった際自分だけは助けてもらうことになってるとか、宇宙人が支配者になったら自分はその功績で高い地位につけるはずとか。そんな夢想してるのがターナー一人のはずがない。ターナー役パトリック・アレンはこういうずるいキャラが似合う。「電撃スパイ作戦」の「極秘隠密指作戦」に出ていた。まあ今回宇宙人が作戦に失敗したのは、ターナーみたいなアホを選んでしまったせい。うぬぼれやでぺらぺらとよくしゃべる。自分をよく見せたいからわざと動き回る。彼はもっとぎりぎりまで隠れていようと思えばそれができた。ストレイカー達は裏切り者がいるなんて全く思っていない。例え疑い始めたところで、それがターナーだとわかる頃にはUFOの攻撃始まってる。でもやっぱり彼のようなタイプは隠れてなんかいられない。姿見せつけてやりたい。他の者は止まってるけど自分は動ける。自分が特別なことを吹聴せずにはいられない。好意的に見れば、UFOが攻撃しやすいよう時間稼ぎしてやってるように見える。動き回り、ストレイカー達を引きつけているのは、本部に仕かけた誘導装置から気をそらさせるためだ。・・と言うか、UFOに攻撃させるより時間止めてからいくらでも爆弾運び込めるでしょ。ちなみに冒頭いきなりストレイカーがコンピューター壊し始めたのは、誘導装置壊すためだったというのが、これでわかる。どこに仕かけてあったのかは結局不明。後で念入りに調べただろうが、私はたぶんターナーの持ち場・・レーダー関係の機械が怪しいと思う。もっともあの時のストレイカーは薬でだいぶおかしくなっていて。すでにUFOはバズーカで攻撃されてフラフラしていたから、本部の危機は去り、今すぐコンピューター壊してまで装置捜す必要も・・。でもストレイカー自身は正常な状態で指揮を取れるかわからないわけで・・。

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦5

錯乱し、ベッドにしばりつけられている間にあのUFOがまた現われるかも・・。あるいは別のUFOが・・。それでとにかく意識失う前にやれるだけやろうとあの行動に出たのかも。いやこうでも書いておかないと・・高価なコンピューター壊してまたどっさりお金が~。あのUFO爆発させておきゃこんな心配せずにすむのに(←?)。作り手は何でUFOフラフラ状態で描写やめたのかな。で、話は戻るけどターナーはおしゃべりなの。どんなに頭がよく、注意深い人でも、しゃべってるうちにボロが出るもの。ましてターナーみたいなアホは・・。こういう時のストレイカーやレイクは、必要なことしかしゃべらない。まず耳を傾ける。情報はターナーから引き出すしかないけど、こちらが何か言えば、ターナーは話していいかどうか判断できるわけ。例えば誘導装置を仕かけたことをポロッとしゃべっちゃっても、その場所はどこかと聞かれれば、話さない。ブレーキがかかる。でも相手が黙っていると、話しちゃまずいかどうかの判断がつかないわけ。ここまではしゃべっても大丈夫だろうと自分で基準作っちゃう。それでも相手が黙っているとその基準さえあいまいになる。相手をしゃべらせようとつい余計なことしゃべる。しかもボロを出したことに気づかない。ターナーは時間を行き来できるようだ。宇宙人から力を授かったと天狗になってる。彼の行動・・会話はリアルタイムなのに、体は時間を行き来というのは都合のいい展開だ。時間を行き来していれば、しゃべってる内容にずれが生じると思うが。ストレイカー達に聞こえているのは過去の声?現在の声?未来の声?いやもうやめとこ、わけがわからなくなる。・・だんだんバリアが解け、UFOはそこらを飛び回っている。飛び回ってるところは時間止まってないのね。時間止まってもターナーは動けるのに、ストレイカー達の車は中に入れたと言うのに、その状態作り出したUFO本体は入れないのね。何だかオマヌケ。で、ターナーがしゃべり散らすのを注意深く聞いていたストレイカーは、あることにハッと気づいて、ターナーを仕留めるわけ。その頃にはもうレイクは気絶していて、ストレイカーは一人でバズーカ撃って、見事命中させる。

謎の円盤UFO24 UFO時間凍結作戦6

それにしても宇宙人はバカねえ。何で編隊で来ないのかしら。この時はストレイカーは変な顔になってるけど、強風を当てられているから。接近してきたUFOが巻き起こす猛烈な風。その時点ではまだ時間止まってるけど風は吹くのね・・。でもってこのエピソードでは、人間の活動を10倍高める一方、そのぶん寿命も縮まるという危険な薬が出てくるわけ。時間の止まった世界にいるとだんだん影響が出てくる。ストレイカーもレイクも動きが鈍くなってくる。それじゃ戦えないからこの薬を打つんだけど、二回目打つ時はストレイカーだけ。それでレイクも、それくらい危険な薬なんだと悟るわけ。ストレイカーの方はあんまり気にしていない。最初見た時はそれが印象に残って・・。彼は長生きしようなんて思ってない。心にかかる家族がいるわけでもない。シャドーだってフォスターやフリーマンに任せられる。ちまちま長生きするより短くてもいいからやるべきことをやり尽くす!たぶんストレイカーが考えているのはそういうこと。このエピソードは危険な薬扱ったことで問題になったらしい。私から見ると危険だってことはちゃんと会話で言ってるし、問題ないと思えるのだが。もう一つ印象に残るのは、「宇宙人になくて人間にあるものは強靭な意思」というストレイカーの言葉。彼自身強靭な意思の権化だけど。宇宙人は精神を侵す石とか、今回のような時間のコントロールとか、進んだ技術持ってる。でもたいていの場合・・一回やってだめだともうその方法は取らない。あきらめがよすぎる。何回もしつこくやるとか、改良するとかすればうまくいくことだってあるはずだが、その方法自体をあっさり放棄してしまう。強靭な意思はもちろん宇宙人だって持ってるはずだ。でなければ、はるか遠くからくり返し飛んでくるはずがない。でも人間が考えるのとは少し違った強靭さなんだと思う。強靭さの基準が別。そのせいで人類は今のところ何とか征服もされず、生き延びているのだと思う。と言うわけで、穴だらけではあるのだが、それを補ってあまりある魅力的なエピソード。今までくり返し見てきたけど、これからも見るだろう。