21 ムーンベース応答なし

謎の円盤UFO21 ムーンベース応答なし

子供の頃テレビで見て、もう一度見たいと思いつつ、それがかなわない映画、テレビ番組ってあるものだ。「若きディック・ターピンの伝説」もその一つ。このターピンは実在の人で、最後はつかまって処刑されたようで。泥棒と言うか、義賊?ストーリーはほとんど覚えていないが、主演のデヴィッド・ウェストンがステキで・・。ハンサムで憂いに満ちていて。何で調べたのやら(当時はネットもないし)、彼が「ベケット」や「テレマークの要塞」に出てると知ると、通販でキャビネ写真を入手。彼がうつっているかどうかもわからないのに・・でもうつっていて・・大喜びして・・はるか昔の話。でも「ムーンベース」での彼を見ても何とも思わない。心変わりをゆるちて~と言うか、彼だってことずっと知らなくて。ある時え~ッ!!となったのよ(ファン失格)。 UFOが現われるが、なぜか引き返す。理由がわからないので、ストレイカーはいら立つ。その直後、何かが月に衝突するけど、隕石でかたづけられる。今回フォード少尉(キース・アレクサンダー)が、なぜかテレビである人(実在の人)にインタビューしていて。彼が10年ほど前には、そういう仕事に従事していたことが明らかになる。その後フォスターとフリーマンがクラブで飲んでいて、ある女性を見てフォスターが回想を・・と、本題に入るまでが長い。隕石と思われたのは、実は宇宙人が落とした電波妨害装置。そのせいでルナ・モジュールが着陸に失敗して死者が出るなどする。装置の近くには民間のダロテックという会社の基地があって、タナー、ジェーン、フィルの三人が調査している。このフィル役がウェストン。こうして見ると濃い顔だなあ~と。調べてみたら60過ぎた今も活動しているらしいんだな。こういうハンサムタイプは活動は一時期だけってことが多いけど、彼は違うようだ。話を戻してフォスターは無線の障害はダロテックのせいだと思い込んで。あれこれあるけど、もちろん美しいジェーンと仲良くなる。ムーンベースとダロテックの間に陸線が開通すると、早速ナンパ。密かに聞き耳立ててるのがジョーン。よくやるよって感じで呆れてるのがおかしい。ところで「UFO」の女性キャラと言えば、エリス中尉役ガブリエル・ドレイクばっかり取り上げられるが、私はこのジョーン役アントニア・エリスも好きである。グーグルで画像検索すると、びっくりするような写真が出てくる。

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話を戻して・・UFOは頃合いを見計らって再び出現。インターセプターが出撃したものの、無線が通じないのでは攻撃もできず。ついでに地球ではストレイカーが、何がどうなってるのか情報が入って来ず、いらいらやきもき。ちなみに月と地球では通信にもある程度時間がかかるはずだが、それは無視されている。内容としては、コンピューターに頼りっぱなしのシステムに警鐘鳴らしてるとも思えるんですけど、どうなんですかね。目新しい点としては、てっきり月にはムーンベースだけと思っていたら、民間も進出していたってこと。月の資源はもう掘り尽くされているとストレイカーは言ってたけど、1980年の時点でもう?とにかくただでさえUFO退治に神経使ってるのに、民間の連中にウロウロされてたまるか!しかも今回は連中のせいで障害まで!モジュールまで!一方的な思い込みで真実が見えなくなる・・ストレイカーは時々そうなるな。「惑星Xクローズアップ作戦」とか。フォスターはそこまでいかないけど、障害が重なると態度も硬化。ダロテックの設備は小規模で、とても男女三人が暮らせるとは思えないけど、そこはそれ、大規模なムーンベースとは一味違うチープさ、コンパクトさがいい。残念ながらウェストンのフィルは、記憶にも残らないような存在感のなさ。ジェーンはまつ毛バサバサで、月へ来てまで何でこんな厚化粧?と不可解。たぶん美人という設定だが、今の基準でいくと・・。タナーはリーダー的存在。何かあっても冷静で温厚。冒頭クラブでジェーンと食事しているのは彼。月にいた時は単なる同僚だったが、今はもしかして恋人?そこへフォスターが割り込むわけだが、こんな女フォスターにくれてやんな!タナー、君にはもっとマシな相手がいるはずよ!タナー役クリントン・グレインには見覚えがある。「電撃スパイ作戦」のどれかに出ていたようだ。さて、装置が見つかり、誤解も解け、ジェーンとフォスターは恋に落ちるが、例によって記憶を消す薬を打たれる。だから彼女はフォスターと再会しても気づかない。でもそこはプレーボーイのフォスター。自信満々で再アタック。まあ彼はこれができるんだよな。仕事を離れ、頭を切り替えることができる。でもストレイカーにはそれができない。許されないんだよね。司令官は辛いよ!