ナショナル・セキュリティ

ナショナル・セキュリティ

何かのDVDに予告が入っていて、おもしろそうだったのでレンタルした。警官ハンク(スティーヴ・ザーン)は仕事中相棒を失う。警備員アール(マーティン・ローレンス)は警官になりたくて仕方がないが、警察学校から追い出される。ハンクがアールに職務質問したことからあれこれあって、ハンクはクビになり6ヶ月も刑務所にぶち込まれる。出所後警備員になるが、相棒を殺した男を見つけようと執念を燃やす。ある日とうとう同じ手口で忍び込んだ一味を見つけ、かけつけるが、その倉庫はアールが警備していた。お互いびっくりし衝突もするが、犯人を追いつめていく。ローレンスは非常にアドリブの多いタイプで、脚本にないこともいろいろしゃべる。でもそれがいつもおもしろいとは限らない。ムダに長いと感じることもある。アールのキャラも、黒人差別だとやたら言い立てる被害妄想男で、好感が持てない。ハンクは彼のせいでクビになり、刑務所に入れられ、恋人にはウソつきだと思われてる。しかしアールはそのことに関して全く何も感じていない。仕事中もチャンスさえあれば女といちゃいちゃ。ザーンはいつもとだいぶイメージが違う。髪を短く刈り、ヒゲをのばし、体重も増やした。しかし太ったという感じはしない。アクションとは無縁に見えるけど、よく動く。「ダイ・ハード」のマクレーンみたい。ついてないという点ではハンクはマクレーン以上かも。ザーンでマクレーンもいけますぜ、冗談でなく。ストーリーは何となくつじつまが合ってない気がする。どんな高温でも変形しない金属・・って、簡単にビヤ樽になってるじゃん!わざわざ倉庫から盗み出すのも変だ。配送先細工すればいいじゃん。出演はハンクの上司にビル・デューク、悪役としてエリック・ロバーツ、コルム・フィオーレ。礼儀にうるさい黒人のおばさんが笑わせてくれる。たいていの映画では警察だ、車借りるぞ・・と強引。その後のフォロー何もなし。でも相手への感謝の気持ちとかきちんとした言葉づかい・・忘れちゃいけないんだよな。このシーンのおかげで映画の品が上がった。でもこの映画で私が一番びっくりしたのはマット・マッコイ。「ポリアカ」の「5」と「6」に出ていた頃は甘くてちょっとにやけていたけど、ここではマイケル・レニーそっくり!目、鼻、口、髪、知的で暖かい感じ。信じられないくらいクラトゥそのまんま。彼で「地球」作り直して!・・ってもう遅いか。