ノック・オフ
ノック・オフは、私の持ってる古い辞書には値引くとかさっさとかたづけるとか書いてあるが、今では模造品・・イミテーションという意味で使うらしい。前に二度ほど見ているはずだが、香港が舞台だということと、人力車が出てくる、その二つしか覚えていなかった。今回見てロブ・シュナイダーが出ていたのでびっくりした。お調子者に見えて実はCIAエージェントですってよ、信じられん。WOWOWでは常にヴァン・ダムやセガールの作品やってるけどほとんど見ない。ホントは見たいけど二人とも年取ってきたし・・見るのが怖い。この映画の頃はまだ体動いている。アクションスターのくせにスタント使うことが多い・・なんて書かれてるヴァン・ダムだけど、そうなんですか?この映画でもそうなのかな。見ていてもストーリーさっぱりわからない。エディって?スキニーって?人力車レース、模造品(ジーパン)、ロシア人、CIA、地元警察、爆弾・・。ヴァン・ダム扮するレイのこともよくわからない。ファッションデザイナー・・えッ、そうなんですか?両親をなくし、養子になり、だからエディとは兄弟。最初は何で家族家族って言うんだろうと思った。エディ中国人だし。・・このエディ、料理研究家のケンタロウ氏にそっくりだな。レイは単純で自分というものがない。なぜ武術の達人なのかも不明。もっともヴァン・ダムに余計なものくっつけてもしょうがないんだけどさ。ただの筋肉バカでいい。監督はツイ・ハーク。なかみからっぽだけどアクションシーンはきびきびと歯切れがよく、威勢がいい。特にクライマックスの船の上での戦いは、もう満腹!というくらいあれこれやってくれる。四角いコンテナ、丸い古タイヤ・・アイデアが豊富。他の出演はもう一人のCIAエージェント、カレンとしてレラ・ローション。「ギャングシティ」「ビッグ・ヒット」などでおなじみ。この映画のお色気を一手に引き受けているが、わりとあっさりめなので助かった。かなりアクションがんばってる。「ザ・シューター/極大射程」の監督、アントワン・フークアの奥さんなんですってよ。CIAのボスはポール・ソルヴィノ。出てきたとたんこいつが黒幕!ってわかっちゃうのはまずいと思うな。ラストはちょっと笑えるがテンポは今いち。レイとトミー(シュナイダー)がだべっている手前で、カレンが酔いつぶれているのがおかしい。