肉の鑞人形、蝋人形の館

肉の鑞人形

私はもっと古い方のつもりでレンタルしたんですけどぉ。製作ダリオ・アルジェントなんて出てきて、ありゃりゃ~間違えたかな?チェザーレ・ダノーヴァ目当てなんですけどぉ・・え?あっちは「恐怖の蝋人形」?今の人はパリス・ヒルトンの「蝋人形の館」思い浮かべるんだろうなあ。こっちは知らん人ばっか。あ、ロベール・オッセンは名前だけは知ってる。監督するはずだったルチオ・フルチが急死して、別の人に交代。フルチはマカロニ・ウェスタンの他、血まみれと言うか残酷と言うか、そっちの方で知られてるようで。前サミュエル・ウェストの「ザ・リッパー」検索したら、フルチのばっかゾロゾロ出てきて。さて、内容だがさっぱりわからない。何だか口と声が合ってないみたいな。吹き替えみたいな。ある夫婦が惨殺され、少女が生き残る。彼女ソニアは美しく成長し、蝋人形博物館の、人形の衣装を作る仕事につく。肝試しで夜、館に忍び込んだ青年ルカが変死し、その記事を書こうと記者アンドレアが彼女に近づく。いかにも怪しい館長ボリス(オッセン)、助手のアレックス。たぶんラストは何も解決せず、まだ続く・・みたいな感じになるんだろうなあ。何やらモタモタと進んでいるんだか後戻りしてるんだか。途中死体で人形作り・・となって、電気がバチバチ、「フランケンシュタイン」風味となる。ボリス・ヴォルコフなんて・・潔くカーロフにしろッ!ソニア役ロミーナ・モンデロは美人だが、演技はあまりうまくない。と言うか、そういう演技要求されたのか。アンドレア役リカルド・セルヴァンティ・ロンギは、髪型がアレレだが、ハンサムでどことなく別所哲也氏風。つまらん映画なので、彼でも見てるしかない。アレックス役ウンベルト・バーリも変な髪型。謎めいていてなかなかいいんだけど・・。ラスト近く大きく引っくり返るのはお約束だけど、わけがわからんのはまずい。何とかここまで来たけど、それが全部意味不明となる。だって「ターミネーター」になってしまうんですぜ、誰のアイデア?特撮はおっそろしくしょぼい。やらなきゃよかったのに、これのせいで映画のランクが確実に落ちた。誰が誰なのかわからんということの他に、ソニアの叔母はどうなった?とか、顔に傷のある男はどうなった?とか忘れ物累々。それと博物館ならお客がいるところうつせ。蝋だけに、すべりまくりの映画でした~チャンチャン。

蝋人形の館

これはシネパトスあたりで予告を見た記憶がある。前回は見始めて25分くらいでストップ。今回も15分くらいで(間があいたのでまた最初から見たのだ)ストップしそうになった。出てくる連中がバカばっかりで、こっちまでうつりそう。六人の若者がアメフトの試合見ようと車二台で出かけ、地図に載っていない町に迷い込む。カーリー(エリシャ・カスバート)にはウェイド(ジャレッド・パダレッキ)という恋人がいるが、彼女のニューヨーク行きでもめているような。双子の兄ニック(チャド・マイケル・マーレイ)は不良で、カーリーを心配させてばかり。ペイジ(パリス・ヒルトン)は妊娠したらしいのをブレイクに言い出せないでいる。他にカメラ好きのドールトン。音楽にノリノリとか、ヒマさえあればイチャこくとか、いらないシーンがいっぱいある。閉館中の蝋人形館へ勝手に入り込む。他人の家の中をうろうろ嗅ぎ回る。もうどうしようもないってくらいバカで、見ている間ずっと何で?何で?って思いっぱなし。吸い寄せられるように破滅へ向かう。町には昔トルーディという蝋細工師がいたが、病気で亡くなった。元医師の夫は彼女の後を追って自殺。息子二人は体がくっついていたらしいが、その後父親が手術で分離。ヴィンセントの方は蝋細工の才能がある。ボーは一見まともそうだが、ビンセントを操り、二人で異常な世界を構築している。キャスト表を見ると、両方をブライアン・ヴァン・ホルトがやっているようだが、ヴィンセントの顔ははっきりしない。詳しいことはわからないままだが、若者達が残酷な方法で殺されていくってのがメインだから、どうでもいいのか。カスバートは「24」で有名らしい。小柄でボイン。ヒルトンは「ナイン・ライブス」もそうだが、犠牲者タイプ。パダレッキは「スーパーナチュラル」で有名らしい。ずいぶん背が高い。マーレイはなかなかのハンサムだ。こういうちょっと不良がかったタイプは生き残ることが多い。奥さんは「ディスタービア」のサラ・ローマーらしい。他に気になったのは道路清掃の青年(デイモン・ヘリマン)。ラストで息子がもう一人いたことがわかるが、それが彼らしい。起こったことを突き合わせてみれば、ボーの仕業でもヴィンセントの仕業でもないことが見つかるかも。あ、でももう一度見て検証しようなんて思いませんけど。クライマックスの蝋づくしはすごかった。